鈴木忠平のレビュー一覧
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購入済み
これはビジネス書です
文春連載時から読んでいました。
改めて読み直し、あらたな気づきが得られました。
落合博満は選手時代から一番好きな選手です。そして監督としても一番好きです。お会いしたことはありませんが、監督としての内面を少しでも知ることが出来たのは本当にありがたいです。 -
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8シーズン通してAクラス堅持、日本一1回、リーグ優勝4回という異常な強さだった落合中日。当時ニッカンの中日担当だった著者はオレ流ドラゴンズに何が起こっていたのかを本書で紐解いていく。川崎憲次郎から始まり、森野、福留、吉見にブランコと当時の選手は勿論、宇野コーチにスカウト部長の中田、編成の井出峻などディープなドラファンでないと分からないスタッフにまでエピソードは及ぶ。プロ選手や監督のチーム内での役割とは何か、どうやれば勝てるのか…落合が言葉少なに語る方針はロマンと仲間意識に欠け、寒気がするほど合理的で冷徹。だがチームは勝ち続けるゆえ、皆が落合の指示の意味を考え始める。
著者のラストのエピソード -
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★著者を主人公とした落合伝★スポーツ紙記者時代の取材を踏まえ、あくまで著者の混乱と変化を通じて、勝利のために自らのルールを徹底し孤立をいとわない落合を描く。ある意味で一人称のノンフィクション。
選手ごとに章立てして時系列で読み進められる構成は上手い。もちろん、その章に匹敵するほどの主役が立たないケースがあり(宇野)、また知りたかった主軸(谷繁、岩瀬、立浪、井端、森コーチ)が抜けていたりもするが、ぐいぐいと引っ張っていく読みやすさがある。
個別に見ると、死に場所を与えられた川崎の入りは秀逸。立浪を超えてレギュラーを取ることの重みを記した森野(だからこそ逆に立浪の回も読みたくなる)、福留と落合 -
Posted by ブクログ
自分は巨人ファンなので、選手時代はともかく、監督時代の落合を全く嫌っていたという記憶しかない。思い出したくもない時代のお話を、そのものズバリのタイトルの本であったが、大宅賞の受賞作とあるからには、実は落合って人は・・・っていうのがあるのかもしれない、という期待感も少しはあって、文庫化されたのを契機に読んでみた。
もう20年にもなる昔の出来事をまざまざと思い起こしてくれて、巨人ファンからは見えてこなかった舞台裏など色々読み応えはあったが、やっぱり落合は好きになれない。スーパーヒーローであることは文句なく認めているんだが、イチローと同じ別宇宙の人だ。比べると大谷さんはなぁ・・・、 -
Posted by ブクログ
羽生先生の目標とするものを、森内九段や豊島九段などの対局者視点で追って行こうとする内容。単純に読み物としても面白かった。しかし、羽生先生の視点からの記述がないので、いまだ成らずというタイトルに対して「何が?」というものが見えなかったのが残念。
対戦者にほぼ共通しているのは、羽生先生の「問いかけるような手」に幻惑され、敗着を差してしまうという反省。人によってはこれを羽生マジックと呼ぶ人もいる。
しかし、羽生先生の著書と関連書をほぼ読んできた自分としては、これは本当に「問いかけ」だったんだろうと思ってしまう。
羽生先生でも七冠を制覇した後、目標を見失ったことがあり、また40代には「何をすれば