鈴木忠平のレビュー一覧

  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

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    娘が野球をやっているが、野球に興味は無い。が、「ノンフィクション」部門で多くの支持を受けている本書を読んでみる。野球に興味がない私でも、グッと良いなと、勝負の世界だな、仕事とはを想い、心熱くなった。

    もちろん知ってはいるが、あまり良い印象を持っていなかった「落合博満」監督をまずかで見てきた記者が書く一冊。この著者もよく監督を知り、選手を知り、コーチを知っているからかけたし、構成力も感じさせる。また違った視点からのスポーツ(のみならず生き方論)エンターテインメント。

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    2024年04月26日
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

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    文句無しの満点。
    落合という異質な(実は普通)野球人にスポットを当てただけでなく、著者の素晴らしい文章力で
    過去の出来事が生々しく目の前で再現される。
    文章力のある人が書くとこうも違うものかと
    思い知らされました。もちろん所々、ちょっと
    やり過ぎ感が無いわけではないが、それを
    補っても余りあるほどの内容でした。
    落合監督の有能さ、観察眼の鋭さ、時に謎掛けを
    するような独り言。まさしく孤高の人という
    感じが痛いほど伝わった。何故、野球界は
    このような人物を放っておくのか?

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    2024年04月12日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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    すごく良かった。「嫌われた監督」を書いた鈴木忠平さんが、エスコンフィールドが出来上がるまでの舞台裏を書いた本。自分の知らない世界を体感できる良書。

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    2024年04月11日
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

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    マジで面白い。落合博満という人物を軸に、筆者の記者としての成長や各選手の成長、球団のしがらみまでを見事に描いた傑作。

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    2024年04月05日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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    200万人都市の札幌に対し、対立候補の北広島市の人口はわずか5万人。ファイターズ職員としてプロジェクトを推進した前澤氏と三谷氏は言うに及ばず、人口5万人の小規模自治体にプロ野球を誘致するなどという常人には想像すら難しい離れ技をやってのけた北広島市職員の熱意に心を動かされる。北広島市側の担当者である川村氏がかつて白球を追いかけていた甲子園球児だったというのも何の因縁かと思った。
    2010年に前澤氏と三谷氏の間でボールパークの構想自体はあったがその当時の球団幹部へのプレゼンはYESもNOもなくあっさりスルーされた、というのは現実味があって世の中のサラリーマンが共感できるポイントになっていると思う。

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    2024年03月25日
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

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    勝つということに徹底的に拘り、勝つことに不要な感情や従来の常識は捨て去り、勝つことだけを目指していたのがよく解る。ただし、そのやり方がゆえに周囲から理解をされず嫌われていく。半端な割り切り方ではなく結果も出し職業人として超一流でありながら、本を通しても寂しそうな雰囲気が伝わってきた。一流過ぎるがゆえに理解者がいなくなり嫌われていく様は第三者からは哀れにも見えるが、本人はどう思っているのだろうか。
    丹念に取材を重ねて出来上がった本だが、本人の腹の中までは読むことができないのがもどかしくもある。

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    2024年02月03日
  • 虚空の人 清原和博を巡る旅

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    人は過去の出来事を自分から切り離すことはできないし、ずっとついてまわるもの。それがいいものなよくないものかは別として。

    清原さんの話の続きが読みたいです。桑田さんから話が聞けてないので桑田さんに取材して欲しい。桑田サイドからみたドラフト会議のような感じで桑田さんの本も作って欲しいなと思った。

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    2023年12月28日
  • 虚空の人 清原和博を巡る旅

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    正直、巨人に行ってからの清原は好きになれなかったが著者が好きなので読んでみました。
    改めて、優しい心の持ち主の人だと思い、だからこそ、勝負師になれず、虚勢をはってあんな風貌になり、覚醒剤に手を出したんだと思いました。

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    2023年12月13日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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    誰もがまだ見ぬボールパークを創ろうとする男たちの物語。ビジネスノンフィクションだが、けっこうハラハラ・ドキドキする。映画にしても面白いかもしれない。

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    2023年11月06日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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    日本ハムファイターズの新球場・エスコンフィールドができるまでの軌跡を描いた力作。

    ファイターズは北海道移転後は札幌ドームを本拠地としてきましたが、設備面での改修要望などにドーム側が応えてきませんでした。それでファイターズは新球場を新設してそこを本拠地とすべく動き出します。

    本書はファイターズ事業統括本部長、前沢賢を中心に最終本拠地となる北広島市、さらに札幌市との交渉過程も克明に描かれています。マスコミ報道等では伺いしれなかった情報がわかりとても面白かったです。

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    2023年10月28日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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    2023年春に日本ハムファイターズの新球場としてオープンした「ES CON FIELD HOKKAIDO」が出来上がるまでの経緯が書かれている。当時は新聞報道で目にするくらいで、札幌ドームはそのグラウンド特性から野球選手には良くないから出ていく、北広島は街の名前は聞いたことがあるくらいで、そんなところに良くスタジアムを作ろうと思ったな、新千歳と札幌の間にあるなら、それほど不便ではないのかな、くらいの認識でした。
    ただ読み進めてみると、球団の中の人は随分と前からボールパーク構想を持っていたこと、一度球団を離れた人が戻って来てから話が前に進んできたこと、札幌市の中の人も頑張っていたこと(外から見て

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    2023年10月22日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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    興味深い内容でした。
    我が街でもJ2に登って来たサッカーチームのスタジアム建設を検討中。
    北海道にならってスタジアムを起点とした人々の交流を図る新しい街づくりという夢のあるプランと
    既存の公営競技場を改修するという現実的なプラン。
    今作と同様に様々な人間模様、ドラマがあることでしょう。
    国内では長崎や金沢でサッカー専用スタジアムが完成、MLBではラスベガスに新球場建設計画、当事者は苦労も多いでしょうが、端から見てる分にはワクワクします。
    鈴木忠平さんの次作にも大きく期待!

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    2023年10月01日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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     街の中にあった球場がほんの少し移るだけでも、なかなか大変だった。何もないところに、新たな夢を築いたチームに感服。
     では、そろそろチームをさらに強くすることを期待。

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    2023年09月07日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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     日本ハムファイターズの「エスコンフィールド」ボールパーク移転に至る舞台裏。さすが「嫌われた監督」の著書。面白いし、胸熱。

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    2025年12月07日
  • 虚空の人 清原和博を巡る旅

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    嫌われた監督に続いて読みました。
    清原氏の経歴を良く取材されているのがわかります。清原氏は過ちは犯したけど、同世代のスーパースターとして野球会に貢献してほしいです。

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    2023年01月30日
  • 虚空の人 清原和博を巡る旅

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    本年もよろしくお願いします。

    さて今年の一冊目は「清原和博を巡る旅」と副題
    にも謳われた「虚空の人」です。

    「嫌われた監督」で注目を浴びたノンフィクショ
    ン作家、鈴木忠平氏の最新作です。

    少なくともプロ野球選手としては成功した清原和
    博氏についてはではなく、薬物使用で逮捕された
    「その後」を追っています。

    そして「その後」にこそ、清原和博という一人の
    人間の姿を私たちは知ることになります。

    「ああ、キヨハラってこういう人だったのか」と
    妙に納得してしまいます。

    何も知らない人は彼を「汚れた英雄」「堕ちた英
    雄」と言います。

    しかしこの本からは清原という人物は、たとえ甲
    子園で13

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    2023年01月03日
  • 虚空の人 清原和博を巡る旅

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    作家の生業について考えさせられる。対象との距離感に苦慮する作家の姿が印象的なドロドロした内容の本。

    石井妙子さんの「女帝 小池百合子」を読んだ時に似た、重い読語感。

    対象に惚れ込みながら食い物にしているだけでは、と自問自答する作家の姿。

    輝かしい存在に照らされ人生を振り回される一般人。そして自身の輝きのために、余儀なく演技を続けていかなければならない天才バッターの苦悩。

    桑田、清原の確執にも踏み込んでいる。

    今は亡き山際淳司の「ルーキー」と合わせて読むと更に面白いだろう。

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    2022年11月08日
  • 虚空の人 清原和博を巡る旅

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    清原氏は三歳ほど年上の方。
    スポーツはおろか、健康にも、恵まれたとはいえない自分の青年期に、あまりの格差に、羨ましいとも感じず、ただニュースで名前を見るだけの人だった。
    中年になり、とんねるずの番組で、どう見ても堅気ではない様子で活躍しているのも見かけた。
    その後、クスリで話題に。
    同じ時代を生きてきた、あまりに違う誰かが、どんなふうに過ごしたか、興味はあった。

    読んでみて印象的だったのは、むしろ筆者の息遣い。
    以下抜粋箇所は、中でも気になったところ。

    「スポーツライターという肩書をぶら下げて、勝者となった誰かが手にしたもの、敗者となった誰かに残されたもの、極端な光と闇の間にあることを書け

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    2022年10月17日
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

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    感動

    落合監督の知らざる内面を知ることができて、とても感動しました。

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    2021年11月23日
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

    購入済み

    こんなに面白い本は久々だ

    こんなに面白い本に出会ったのは久々だ。綿密な取材、息を呑む描写、「聖域」に対する緊迫した距離感、ゾクゾクする内容だった。

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    2021年11月12日