【感想・ネタバレ】嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのかのレビュー

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Posted by ブクログ

とにかく思慮深い。
野球のストーリーはそこそこに、描かれる人間模様が会社組織と重なる。
落合の判断を下す思慮深さ、選手に接する態度。
一見、冷酷や人間味が無いように思われるが…
俺は嫌いじゃない。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

娘が野球をやっているが、野球に興味は無い。が、「ノンフィクション」部門で多くの支持を受けている本書を読んでみる。野球に興味がない私でも、グッと良いなと、勝負の世界だな、仕事とはを想い、心熱くなった。

もちろん知ってはいるが、あまり良い印象を持っていなかった「落合博満」監督をまずかで見てきた記者が書く一冊。この著者もよく監督を知り、選手を知り、コーチを知っているからかけたし、構成力も感じさせる。また違った視点からのスポーツ(のみならず生き方論)エンターテインメント。

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2024年04月26日

Posted by ブクログ

文句無しの満点。
落合という異質な(実は普通)野球人にスポットを当てただけでなく、著者の素晴らしい文章力で
過去の出来事が生々しく目の前で再現される。
文章力のある人が書くとこうも違うものかと
思い知らされました。もちろん所々、ちょっと
やり過ぎ感が無いわけではないが、それを
補っても余りあるほどの内容でした。
落合監督の有能さ、観察眼の鋭さ、時に謎掛けを
するような独り言。まさしく孤高の人という
感じが痛いほど伝わった。何故、野球界は
このような人物を放っておくのか?

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

マジで面白い。落合博満という人物を軸に、筆者の記者としての成長や各選手の成長、球団のしがらみまでを見事に描いた傑作。

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2024年04月05日

Posted by ブクログ

勝つということに徹底的に拘り、勝つことに不要な感情や従来の常識は捨て去り、勝つことだけを目指していたのがよく解る。ただし、そのやり方がゆえに周囲から理解をされず嫌われていく。半端な割り切り方ではなく結果も出し職業人として超一流でありながら、本を通しても寂しそうな雰囲気が伝わってきた。一流過ぎるがゆえに理解者がいなくなり嫌われていく様は第三者からは哀れにも見えるが、本人はどう思っているのだろうか。
丹念に取材を重ねて出来上がった本だが、本人の腹の中までは読むことができないのがもどかしくもある。

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2024年02月03日

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わし流⁡
⁡⁡
⁡ってな事で、鈴木忠平の『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』⁡
⁡⁡
⁡はい、今年No.1面白い本に決まりました
⁡⁡
⁡堪らんくらいシビれる内容。⁡
⁡⁡
⁡落合さんの独特な雰囲気、オーラと言うんですか、元々好きじゃったけど、これ読んで更に落合さん好きになりました
⁡⁡
⁡ペナントレース終盤に読んでたんで、よりヒシヒシと落合さんの凄さが伝わってくる
⁡⁡
監督の気苦労、孤独感、プロの中のプロフェッショナル、兎に角凄いっ‼️⁡
⁡⁡
⁡嫌われ者って言われてたけど、それは違うんじゃないかと。⁡
⁡⁡
落合さんのプロ過ぎる研ぎ澄まされた指導と采配を理解出来ないから嫌ってるんじゃないかと…
⁡⁡
⁡その指導と采配を理解した者は落合さんを絶対に嫌いになんか成れない。⁡
⁡⁡
⁡色んな意味でこの本は凄いよ。⁡
⁡⁡
⁡何が凄いかって❓⁡
⁡⁡⁡
⁡『ふっ、読まねぇ奴には解んねぇよ』⁡
⁡⁡

⁡⁡
⁡ケイゾー兄さん、とてつもなくええ本紹介してくれてありがとう
⁡⁡
⁡⁡りとるもんすたぁが試験中にも関わらずそんなに勉強してねぇ
⁡⁡
⁡勉強しろって言っても、言えば言う程しなくなるんで、最近は全然言ってなかったら、より勉強しなく成っとる
⁡⁡
⁡落合流の指導と采配を参考にりとるもんすたぁをメジャーへ送り込ませるぞ‼️
⁡⁡
⁡2022年51冊目

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2024年02月03日

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野球評伝ものは結構好きで、監督だと野村克也をよく読んでいた。大抵は裏話的な戦略論とか軽い部類に入る読みものとして消化してきた。
タイトルのインパクトとあまりにジャストなマスイメージとの一致に惹かれ、いつものように比較的ライトにページをめくっていったが、予想もちろん裏切られた。2つも3つもレベルが違う素晴らしい方向へだ。

読後感は「かもめのジョナサン」にとてもよく似ている。個と組織、形骸化した常識と革新的な非常識、感情論と技術論。何よりも「自分自身のため」という言葉に代表される孤独な自己実現への道。芸術分野などでもそうなのだが、スポーツは特に、やれ国のためだのチームのためだの、家族や周りの人たちのためなのでモチベーションを表現しているが、これを落合は早くも否定していた。慧眼である。

文章表現や構成も失礼かもしれないがスポーツ記者とはとても思えない巧みさがあってどのチャプターもダイナミックスがあって一気に読ませる。あまりにも早く読み終わってしまいそうだったので、最終章に行く手前でちょっと自分を焦らしたぐらいだ。

何かノンフィクション大賞的なものはとったのだろうか。
驚くほどの大傑作だった。

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2024年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

孤高の天才・落合がプロフェッショナリズムに徹してマネジャーをすると組織がこうも変わるのか。人心は離れて行き、球団幹部とも距離ができていく。しかし落合は結果は出し続ける。その裏側の人間模様が克明に描かれている。

ずっとモヤモヤしながら読み続けるのだが、それが故に引き込まれる。時に驚きも起きる。反発する選手もいれば、信じてみようと賭けて成功した選手もいる。ただ落合にとっては短期的に結果が出るのは成功ではないのかもしれない。自分もマネジャーの立場になったこともあり、組織論としてもマーケティング論としてもとても興味深い。

組織論でおもしろいなと思ったのが、常識破りのキャンプ初日、2月1日の紅白戦。なぜ落合はそれを決めたのか?そうした謎解きもある。
「ひとりで考えて練習しなかったか?誰も教えてくれない時期に、どうやったらいきなり試合のできる身体をつくれるのか。今までで一番考えて練習しなかったか?」

構成もよい。個々の選手やスカウトらの目線から、そして筆者の目線から、時系列で落合イズムの浸透と揺らぎ、瓦解?、できすぎたエンディングと展開される。プロ野球ファンならニュースで見知った事実は知っているが、「小説よりも奇なり」とはこのことかと感じた。

「下手な野球はするな。自分のために野球をやれよ。」はこの本のクライマックスか。言葉もプロフェッショナルなのだが、情が出るシーン。

落合は選手や番記者に一休さんの頓知のような言葉をかけるが、中身が通じる人はごくわずか。話しても話さなくても伝わらないなら、話さない、というのがポリシーらしい。奥さんには伝わってるのかもしれないが。
彼がもう少し言語化能力に長けていたら違った展開にもなったのだろう。でもそれで選手の間でいま風の心理的安全性が担保されるかは別だし、そもそもそれは落合ワールドではないなあ。やはり彼がやるからこそのストーリーなのだと納得した。

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2024年01月25日

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落合さんの凄さが改めて認識された。
その反面、天才すぎる為に彼の考えが理解されない。
今のドラゴンズの低迷が物語っています。

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2023年12月16日

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主人公の周辺を丹念に取材して、その実像を浮き上がらせる取材方法。臨場感のある文章に引き込まれました。

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2023年11月20日

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野球本としても面白いし、プロファームなど専門職を束ねる立場についてのマネジメント本としても非常に面白かった。リーダー論ではなく、役割としてのマネジメント職のひとつのあり方だと感じた。

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2023年11月04日

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感情を排し、徹底して合理的に勝利を目指す。好き嫌いで人を選ばない。
チームや全体のためでなく、自分自身のためだけに仕事をする。
常に観察する。一年中見続ければ違いに気がつく。

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2023年10月20日

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「同じ場所で同じバッターを毎日見ろ。」
「最近、ボールを目で追うようになったな。」
「三遊間をよく抜けるようになった。」

落合元監督の言葉は素晴らしい。
野村元監督の教え子で素晴らしい監督は出てるけど、落合元監督の教え子で素晴らしい監督が出ていないのは、なぜだろう

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2023年10月08日

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落合監督の就任から退任までの軌跡。記者としての筆者との関わりをベースに川崎憲次郎など選手たちやコーチやスカウト中田などの交わりを通して浮かび上がってくる姿に惹きつけられた。まさに孤高の監督だ。
所々登場する夫人が魅力的だった。

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2023年09月09日

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外から見た落合さんと中日ドラゴンズは本当に異質に見えていたのだろうと思う。

YouTubeで当時の人たちが内部のことも言ってるので照らし合わせるとさらに楽しめますね。

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2023年09月06日

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落合博満のプロフェッショナルを感じた。スポーツ選手なんてファンのためチームのためなんて言うけど本当は自分のためにプレーしなければならない。自分の仕事をすることがチームの勝ちに繋がりファンの喜びに繋がるという一見当たり前のことを当たり前にやり切ったのが落合さんだったんだなと思った。そこに過去の栄光や感情の余地はなく、その日使える駒を使って勝ちをもぎ取るのが落合さんの役割りだったんだなと。筆者は落合さんへの取材や観察を通して自分自身も変わったことを描かれていて、取材者を通しての視点というのも新鮮だった。

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2023年08月12日

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完成形であるプロ野球選手をより強固(何者でもない者を何者か)にする為に落合監督が放つ本質すぎる課題が不遇を生み出し、選手はもがき苦しむ事になる。
それは、これまで選手が培ったアイデンティティを疑う事であり、プライドを揺さぶられ相当きつかったに違いない。
ただ、落合監督に正面から向き合い、心を技術で補えたものだけが何者かになれたのではないかと思った。

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2023年07月29日

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中日ファンではないけれど、私が1番好きな監督


彼が残していったものは限りなくシンプルなのに
その後に継続する事ができなかったから今の中日があるのだろうか、、、と思っていたが、監督自身も相当に葛藤し悩み続けた部分が伝わってきま

ドラフトや育成に関しては功罪あるとは思うけど、罪の部分がフォーカスされ過ぎてるのかなとは思いましたね。

いずれにせよ、当時の選手の心情や報道だけでは伝わってこなかった監督の様子などが伝わってくるので、野球好きとして面白かったです

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2023年07月09日

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これは本当に面白かった。落合さんが監督になった頃は既にあんまり野球を見なくなってたときだけど、十二分に楽しめました

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2023年07月09日

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勝利至上主義に徹する中で、時には冷酷な采配を奮った落合監督の人間性、哲学について触れることができました。周囲のの目を気にせず、プロとして結果にこだわり抜く姿勢に尊敬の念を抱きました。

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2023年06月18日

Posted by ブクログ

これはプロ野球ファン全員が読むべき…

いかに自分たちが、マスコミが作り上げた落合という冷酷非情で人間味のない虚像を信じ込んでいたか痛感させられる。

読み終えた後、心に残るものが確かにあるし、何より落合が監督をしていた頃の中日は確かにめちゃくちゃ強かったと思い出した。

もちろん良いことばかりではない。当時から言われていたように若手が育たず今の悲惨な中日がある面も否めないだろうし合わない選手はとことん合わないだろう。でも、落合は確かにチームを1つにしたし、強いチームを作り上げた。それは間違いない真実。

電車でちょっと涙が出そうになった。

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2023年06月03日

購入済み

感動

落合監督の知らざる内面を知ることができて、とても感動しました。

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2021年11月23日

購入済み

こんなに面白い本は久々だ

こんなに面白い本に出会ったのは久々だ。綿密な取材、息を呑む描写、「聖域」に対する緊迫した距離感、ゾクゾクする内容だった。

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2021年11月12日

購入済み

これはビジネス書です

文春連載時から読んでいました。
改めて読み直し、あらたな気づきが得られました。
落合博満は選手時代から一番好きな選手です。そして監督としても一番好きです。お会いしたことはありませんが、監督としての内面を少しでも知ることが出来たのは本当にありがたいです。

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2021年09月28日

Posted by ブクログ

しがらみや馴れ合いを嫌い、あくまで個人主義を貫く落合の姿を、落合の周囲の人々の視点から炙り出そうとする意欲作。
チームのために戦うな、それぞれが「自分の仕事」をするだけだ。という落合のスタンスは、常識はずれで冷徹すぎるようにも思えるが、「どんなことがあろうと常に自分の仕事を遂行する」のがプロであり、プロの監督の仕事は、自らの差配によって「各選手が与えられた役割を全うすれば勝てる」状態を作り出すことである、という合理的な考え方が根底にあったということが分かる。
スポーツの世界だけでなくビジネスの世界にも通じるリーダー論が満載で、今後何か仕事で理不尽な目にあったときに、心に落合の精神を宿して自分が正しいと思うことを貫きたいと、そんな風に熱い気持ちになれる一冊。

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

落合は面白い。
作者の成長物語になっている。
やはり自分て考えなければならない。

また監督をやることがあるのだろうか。

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

題材としての落合博満が面白過ぎる。冷静に勝利のみを執着し、それ故に「つまらない」と揶揄されたのが信じられないくらい、7年間の痺れるエピソードの数々。中日ドラゴンズの現状を想うと、然もありなんとも感じる記述もあったりして。

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2023年12月30日

Posted by ブクログ

・感想
中日の落合監督の裏話?本。野球詳しくはないですが選手や監督が普段どういう思いで試合や練習に望んでいるかよくわかりました。
そして落合さんが周りから嫌われながらも孤軍奮闘でも勝利の為に何が正しいのかを冷静に判断し指示する姿は素敵だなと。
・Todo
チームでも自分のために戦う。
毎日同じ場所から一点集中で見る。
裏切り者は切る

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2023年11月13日

Posted by ブクログ

落合の孤独と信念を窺い知る一冊だった。リーダーとして、このようにありたいと思いつつ、決して成れないことも分かった。

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2023年06月18日

Posted by ブクログ

力作。
選手としての成績、監督しての成績どちらもプロ野球史上最高クラスであるにも関わらず、メディアやファンから嫌われた落合監督の8年間を追っている。
心にガツンとくるものはないが、全ページを通して息を呑むような迫力に包み込まれながら読み終えた名作。

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2023年07月05日

購入済み

落合中日の謎解きブック

落合中日の謎が解明された。
なぜ、山井を変えるの?とか、なぜ、報道陣としゃべらないの?とか
チームの輪を感じられないの?などの

あの時活しさを感じた。

勝利だけでは、成り立たないプロの世界。

落合監督が続けられらなかったのも、そういう事だったんだ。

利益を出さないと存続できないのが社会のルール。

#アツい #泣ける #感動する

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2021年12月06日

Posted by ブクログ

テレビを通して知らない落合博満氏の本当の姿?少し垣間見れた気がした。
これも著者のフィルター通してだか

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2024年04月15日

Posted by ブクログ

内容(ドラゴンズの選手やコーチ、そして彼らから見た落合氏)は面白かったですが、著者の記者事情が混じりすぎている感じがしてときどき興醒めしました。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

落合氏のスゴさを改めて実感すると共に、
その領域に達していない他者に理解されない寂しさを感じた。
そうは言っても不器用なのだろう。そこも考えると辛くなる。
メディアを通してだけでは決して分からない球団や選出の混乱の様子は非常に興味深く、もっと早くこの本に出会いたかった。

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2023年12月01日

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