安冨歩のレビュー一覧

  • 満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦

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    敗戦80年の今年2025 年、かねてより念願であった旧満洲(中国では偽満洲国と呼ぶ)の首都、長春の皇宮跡を訪れる事ができた。かつてその地で何が行われたのかを知りたいと思い本書を手に取った。

    14年にわたる植民地経営下での出来事については詳細が語られておらず、その意味では期待した内容ではなかったが、何が当時の日本をここまで狂わせてしまったのかが非常にわかりやすく詳述されており、期待以上の良書だった。

    皇宮に隣接する記念館には関東軍による目を背けたくなるような残忍な所業が展示されていて、一人の日本人としていたたまれない気持ちになった。平頂山事件もさもありなんと思われる。

    記念館の出口に「歴史

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    2025年09月28日
  • もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く

    kai

    購入済み

    震撼して、そして笑った

    軽くて鋭利な言説は、読んでいて楽しい。しかし、日本に未来はないね。凋落が底をうつまで続くだろう。

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    2021年11月05日
  • 老子の教え あるがままに生きる

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    1.昔の時代の人の書籍を読み漁っているのでたまたま目についたから

    2.老子と呼ばれる人は個人名ではなく、卓越した人のことを指しており、中国ではその呼び名が現在にまで影響を及ぼしています。本書では老子からみた世界と人間に対しての本質を説いています。愚かな人間と豊かな人間は何が違うのか、国はなぜ安定しないのか、今現代で起こっている問題は昔から何ら変わっていません。歴史は繰り返されるということも伝えたいのではないかと思います。ならば、かつての歴史はどのように解決してきたのかを学ぶことが本書の意義ではないかと感じます。

    3.悲しいかな。歴史は残念ながら繰り返されるのが人間の性ではないかと思います。

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    2021年03月07日
  • 超訳論語

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    学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや。これが論語の基礎。学習という概念を人間社会の秩序の基礎とする思想。これは偉大な発明だ。

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    2020年02月07日
  • 「学歴エリート」は暴走する 「東大話法」が蝕む日本人の魂

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    「東大話法」シリーズ四冊目とのこと、あとがきが感動的である。歴史家かくあるべし。テイストは『ジャパン・イズ・バック』を思い出した。戦前〜戦後史、歴史は「物語」としてしか理解されない、その物語に引き込まれる説得力。前半の辛口な学歴エリートの生態から面白いのですが、後半、commitment や、懐疑主義からの離脱など、鮮やかで盛り上がる。「そのうちなんとかなるだろう」は恩師の近著のタイトルでもある。昭和三十年代は「生まれてませんから」という気持ちになりがち。わたしたち(団塊ジュニア)にはどんな歴史が語れるだろう、やっぱり絶望かな…(2019-12-10)

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    2019年12月10日
  • 超訳論語

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    この本と著者の選書である『生きるための論語』との併用が、
    好ましいと思います。
    どうして、この著作で語られているような解釈になったか(普通の論語テキストは
    性質が異なります)が、『生きるための論語』に記されています。
    非常に参考になると思います。

    また、著者の『論語』三部作、①『生きるための論語』②『生きる技法』
    ③『あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。 他人に支配されず、自由に生きる技術』を読むと、

    ①現代でどうしたら幸福に生きられるかという問題提起から、論語をどう解釈し直したか、

    ②現代人が幸福を考える上での8要素(1自立 2友達 3愛 4貨幣 5自由 6夢 7自己嫌悪 

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    2019年12月02日
  • 老子の教え あるがままに生きる

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    老師の教え 安冨歩 ディスカバー21
     
    ものごとは常に変化しながら生まれては滅ぶ
    その危うさをおそれる必要はない
    それどころかあなた自身が
    可能性に満ちた者であることを理解できれば
    先の見えない不安から開放されて
    創造の喜びを冒険できるだろう
     
    239ページからの解説を読めば
    本文よりも深くタオの真髄を理解できそうに思える
     
    あとは「超訳論語」を読むべし

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    2019年10月24日
  • あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。(大和出版) 他人に支配されず、自由に生きる技術

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    自己啓発本で瞬間的に読めてしまうのですが、良い本ですよ。自己嫌悪は先に自己嫌悪、憎しみと言ってもよいと思いますが、先にあるの。それだけでパラダイムシフトではないですか(2019-08-24)

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    2019年09月02日
  • 満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦

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    その昔、「共通一次試験」という時代のことじゃ。選択授業の日本史教師が「受験対策はしない」と言い放ち(日教組で有名だった)、好きなことを話した授業が「高校の日本史が届かない」と言われる近代史、満州事変であった。これが滅法面白く、夢中でノートを取ったのも今は昔。現代の日本人は満州について何も知らない。けどねー、めっちゃ面白いんで、みんな読んでください。満州は遠くない。地続きであることを知るべき(2019-08-22)

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    2019年09月02日
  • 超訳論語

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    これは、本当にスゴい!

    目から鱗がおちまくる。「論語」って、こういうことだったのか!!!
    要するに「学習する組織」と一緒じゃないか!

    誰でも知っている(と思っていた)冒頭の部分から全く違う。

    「何かを学ぶことは、危険な行為だ。なぜならそれは、自分の感覚を売り渡すことになるから。しかし、学んだことを自分のものにするために努力を重ねていれば、あるとき、ふと本当の意味での理解が起きて、自分自身のものになる。学んだことを自分自身のものとして、感覚を取り戻す。それが、「習う」ということだ。それはまさに悦びではないか。学習の悦びは、しばらく連絡もしない旧友が、遠くから突然訪ねてきてくれたような、そう

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    2017年05月01日
  • ドラッカーと論語

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    投稿日 2014-11-09 10:11:00
    論語を通じてドラッカーを解釈する本。

    といっても、それほど驚くことではないかもしれない。
    なぜなら、日本の資本主義の創設者(?)の渋沢栄一は、すでに経営を論語を通じて、論じていたわけだし、日本のビジネスマンの必読書として、「論語」をわきにおいて仕事をしている人も結構いるんじゃないかな?(私もそう)

    が、安富さんが主張する「論語」の読みは、「フィードバックを伴う学習のプロセス」ということ。これはかなりの驚きで、これまで読んできた「論語」はなんだったんだ!と目から鱗が落ちまくりなんです。

    これって、もうセンゲの「学習する組織」そのものだよね。

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    2021年02月15日
  • 超訳論語

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    興味はあるけど、原文は読むだけでひと苦労しそう。。。
    と、腰が重い方にこそオススメの1冊。
    かなり砕けた表現になっているので論語の世界を気軽に感じ取ることができます。
    いつの間にか「小人」にならないよう定期的に読み返したい。

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    2017年03月15日
  • ドラッカーと論語

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    素晴らしい本です。ドラッカーを儒学を代表する論語で読みとくというのは、日本人のこころにあっているし、マネジメントの本質を理解しやすい。

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    2015年08月25日
  • ドラッカーと論語

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    論語とマネジメントの解釈に賛否両論ありそうだけど、今や解釈に正解のない古典を自分のものにした人だからこそ語れる内容だと思う。精読、積読したい一冊。

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    2015年06月14日
  • 「学歴エリート」は暴走する 「東大話法」が蝕む日本人の魂

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    「靖国の母」の思考回路が初めて理解できました。

    しかし、それが今も脈々と受け継がれているという事実にはビックリ。
    と同時に納得しました。

    子育てをしていく中で、彼らの「人格」と彼らの「大きくなったときの社会との折り合い」を秤にかけて、つい「大人になったら困るから」という思考が頭を出すのも、DNAに「靖国の母」の思考が組み込まれているのですね。

    「靖国の母」に育てられ、その世界を生きるしかなかった、でも、魂の声を無視できなかった安冨先生のお話は本当に心に響きました。

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    2013年08月10日
  • もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く

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     「まるで個人など無いかのように組織の一員としてふるまう人々」
     私はこれらを特別な、変わった人だなぁと思っていたのだが…………いやはやなるほど、立場論としてしまえば、非常に腑に落ちる。
     個人ではなく組織の中に居れば、安全であるし、その組織を守る一員としての立場があるだろう。

     しかしながら、立場論が通じるのは同じ文化を持つ人々の共通認識(正直なところ、共通幻想じゃないかしらと思うんだけど)がある間だけなのだ。
     グローバル社会とか、文化の違う場所に行けば通用しない。
     この本に書かれていることが確かであるならば、日本の国際化なんて誰もやる気が起きてないし、できることもないんだろうね。

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    2013年08月04日
  • 超訳論語

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    ネタバレ

    チェック項目28箇所。論語では「仁」ではなく、学習回路の閉じている状態を「悪」と呼ぶ、そして君子とは逆に、学習回路が閉じている者を「小人」と呼ぶ。何かを学ぶことは危険な行為だ、なぜならそれは、自分の感覚を売り渡すことになるから、しかし、学んだことを自分のものにするために努力を重ねていれば、あるとき、ふと本当の意味での理解が起きて、自分自身のものになる。学習の悦びを知っている人は、それを知らない人を見ると、「なんてくだらないヤツだ」と思ってしまいがちだ、しかし、そういうときにも、心を乱されないでいる人が、「君子」なのだ。君子は、常にありのままの自分自身でいなければいけない、言葉と心とが一致してい

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    2013年03月31日
  • 超訳論語

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    短い一文一文に、都度考えさせられました。

    何度も繰り返し読み、しっかりと自分の中に落とし込みたい一冊です。

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    2013年01月21日
  • 超訳論語

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    ■論語

    A.学習の悦びを知らない人に心を乱されるな。

    B.目上の人に自分の考えを素直に、失礼にならないように述べる。

    C.自分を知れ:「他人が自分をわかってくれない」なんてどうでもいいことだ。
    「自分で自分をわかろうとしない」ことが問題なのだ。

    D.過ちはその人のタイプを反映している。

    E.自慢をしないことの価値。

    F.危機にこそ人間の真価がわかる。

    G.他人を批判する暇はない。

    H.過ちを改めないのが過ち。

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    2013年01月14日
  • もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く

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    ネタバレ

    「霞が関文学」という文学がある。その中身はというと、霞が関の官僚が都合の悪いことを、うまく薄めるあるいは、抹殺するために句読点や「~等」、「原則~」という言葉を駆使して自分たちの利権をガッチリ確保する利権文学だ。

     その一方で、話す方はというと「東大話法」がある。その心は、「霞が関文学」同様、政官財の世界で、自分たちの都合の悪いことを左から右に流すために、耳に心地の良いことや「専門用語」を駆使して、もっともらしく聞こえるために「厚化粧」して、やり過ごすという人々を惑わすもの。

     この本の著者は、まさに「東大話法」の一丁目一番地にある東大の先生というだけに説得力がある。著者によると日本人は「

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    2012年11月21日