almaのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新人先生と子供たちのラクビーを通じた成長物語である。
読みやすく、どんどん読めていくが500ページからあります。ちょっとビジネスに通じるとこもあるかも。
私にとって、今年のベスト3に入ります。
【本文より】
「無理?」
「なにあっさり無理なんて言ってんのよ。あなた、チームのヘッドコーチでしょ。HCがそんな簡単にあきらめてどうすんのよ。他の人間がみんなあきらめても最後まであきらめないのがリーダーでしょ。」
負けるかも、と一瞬でも思ったら絶対負ける。勝つと思わなければ絶対勝てない。「勝つと思わなければ絶対勝てない」
ラクビー部の主体はあくまで選手なのだとということに遅まきながら思い至 -
Posted by ブクログ
空に現れた謎の飛行物体を調べながら、友だちの女の子が可愛がってた猫が死んで落ち込んでるのを慰めたい小学四年生の不思議な冬の体験。
ジャンルとしては現代ファンタジーだけど、設定がシンプルで読みやすい。友だち思いで当たり前に友だちの為に頑張れる主人公がステキだった。猫が死んで落ち込んじゃう女の子も、不思議が大好きでそれ以外見えなくなっちゃう友だちも、みんないい子で読んでて幸せになる。
違う子を主人公で続編も出せそうな内容だなと思う。
小学3.4年生でも読めるようにか、難しい漢字部分は平仮名になってたりふりがながふってあるので、漢字が苦手な子にもおすすめ。大人なら2時間もあれば余裕で読める。読み終 -
Posted by ブクログ
清瀬駅、鎌倉高校前駅、下灘駅、京都駅。
それぞれの駅にまつわる心優しいアンソロジー。
清瀬駅以外は、美しい風景も目に浮かぶようで、疲れた心にはとても染みる。
手に取った理由はほしおさなえの作品が収録されているからで、それ以外の作家さんは初読み。
そして、意外にもほしお作品以外がとても良かった。
特にお気に入りは下灘駅を舞台にした「どこまでもブルー」。
作品にも描かれているが、鉄道ファンならば知らない人がいないと言ってもいいくらい絶景の下灘駅。
その下灘駅を日常的に利用する地元の人に移る観光客の描写が絶妙だったが、後半描かれる主人公の亡くなった母の想いがとても切なかった。
「クジラ・トレイン」以 -
Posted by ブクログ
就職に失敗したラグビー名門大学のラグビーマンだった酒田は恩師の紹介で櫻木学院高校の臨時体育教師として赴任する。
若くて派手だが、理事長である美日子からラグビー部の創設と花園予選ベスト4入りを命令される。
部員集めに必死になる酒田だったが、集まった部員はラグビー初心者どころかひとクセもふたクセもある生徒たちばかりであった。
ラグビー合宿の聖地、菅平での激しい特訓を経て、選手たちの意識は変わっていく。
誰もが持っている自分の弱さや劣等感を、ラグビーにひたむきに取り組むことによって自分の殻を破っていく選手たち。
ラグビーはひとりではできないスポーツ。自分のあとには仲間がいて、自分のうしろには仲間が走