あらすじ
深川の花街、大黒で行き倒れていた醜女。妓楼たつみ屋に住む絵師の歌に拾われた彼女は、「猿」と名付けられ、見世の料理番になる。元々厨房を任されていた男に、髪結、化粧師、門番、遣手婆……この大黒にかかわる人々は皆、何かしらの事情を抱えている。もちろん、歌も。そんな花街も、猿がやってきたことをきっかけに、少しずつ、しかし確かに変化していく――
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Posted by ブクログ
猿と名付けられた娘 吉原の料理番だった育ての父に仕込まれた料理の腕を生かして 深川の花街で暮らすことになる。
絵描きの歌 やり手の枯葉 料理番の善治郎
いろんな人の心に しみこんでいく猿
作る料理も美味しそうだし 周りの人の心に寄り添っていくのも 気持ちがいい。
これ続編はあるのかな?
と思って読みました。
Posted by ブクログ
料理という定番要素にまたかとの思いが多少あったのに全然違った
彼女の手料理しか食べない人も居るけど、それはオマケ
『猿』と名付けられたオカメ女子のマシラっぷりが豪快なホラー小説
猿(女子)の野蛮ぶりと、歌(優男)の縋りっぷりに、冒頭からの印象がどんどん変わっていくのが楽しかった
歌さんが色んな意味で怖くて笑います
楽しい作品でした