向山貴彦のレビュー一覧
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向山さんの小説がまた読めるとは思ってなかったので嬉しい! てっきり童話物語だけで筆を折ったのかと(早とちり) それはそれとして帯にビミョウに偽りあり(笑) 「14歳殺し屋」って、阿坂は年齢不詳だし高塚くんは一般人じゃないか。それとも成駒か敵方の誰かが実は正真正銘14歳だったんだろうか。
高塚くんが素人なのに納得のチート設定で素敵。最初は主人公なのかなと思ってた喜多見ちゃんですが、今のとこ高塚くんの思い人である以上に話に絡む要素がないのがちょっぴり不安。阿坂は成駒と漫才をしていてください。
県とか具体的な地名が出てこないので「日本っぽいけどそうじゃないかもしれないところ」な雰囲気。この距離 -
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Posted by ブクログ
2015年4月で40刷のロングセラー~先に渡米していた先の夫を追い掛け留学,結婚生活を営みながら子を産み育て,苦労して英語のコミュニケーションを成立させた。英語習得には読むことが大事だと考え,どこかで誰かが使った表現方法を誰かが真似て定着したモノだ。基本は役者(主語と目的語)と動き(動詞),化粧(形容詞や関係代名詞)は後で考えよう。aとtheの違いは,真っ暗な中,上からスポットライトが当たっているのがa,クロスにハイライトが当たり浮かび上がっているのがthe。接着剤(前置詞)でin the trainとon the trainの違いは停まっている列車と動いている列車の違い。onは接触しているイ
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Posted by ブクログ
上巻では追手から逃げ回ってばかりだったペチカ。そして彼女を探し続けるルージャン。ながい旅を経てついにペチカに再会したルージャンは、ペチカを追手から身を挺して守ろうとする。しかしペチカにはなぜルージャンが会いに来たのかわからない。なぜならルージャンもかつてのいじめっこの一人だったからだ。
過去の記憶がルージャンを見るペチカの眼を曇らせる。素直に感謝の気持ちが湧いてこない。猜疑心が膨らむ。
ルージャンは過去の過ちを謝りたかった。その一心でペチカを探し続けた。ペチカが許そうとしない気持ちはわかる。許されなくても、ペチカを守ると決めた。この先どんなことになろうとも。
世界の終わりは確実に近づいて -
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妖精が出現すると、疫病が流行り世界は滅びる。
そんな言い伝えが残るクローシャ大陸の僻地トリニティ。
孤児のペチカは生活に困窮し、救貧院の役割を果たしている村の教会の雑用をしている。しかしそこでは常にいじめの対象となり、おびえる毎日がつづく。人を信じることができず、こころの支えは亡くなった母の写真だけ。いつもひもじいので猫が寄ってきても、食べ物を取られたくないから蹴とばす。すさんだ性格のため友達は一人もいない。
そんな彼女のもとに、ある日妖精が現れる。妖精の名はフィッツ。
妖精の出現に世界が滅びる前兆とおびえるペチカ。果たしてフィツが姿をあらわした目的とは。
なんて、書いてると面 -
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悲しい展開だった前半が終わり、1年がたった。
ペチカは14才になり、花屋で働かせてもらうようになった。優しい店主夫人と、警察官の旦那さん。どちらも内向的なペチカを支えてくれている。
フィッツとは離れ離れのままだったが、フィッツも一人で生きてゆく大変さを知りながらなんとか命をつないでいる。
でも、人間界を滅ぼそうとするヴォーは密かに力をつけていた。
たぶん助けてくれるだろうと思っていたルージャンがやっと、(少しづつ)かっこいいことに。
ハッピーエンドでよかった。
付記では、童話物語は本来10巻からなる妖精の書で、この「大きなお話の始まり」「大きなお話の終わり」はその5巻・6巻なんだそうな。 -
Posted by ブクログ
しっかり作り込まれた別世界ファンタジーもの。
孤児のペチカ(13才)は、教会の 雑用などの手伝や施しで、貧しさのなかで生きている。教会の守頭からも、村の子供たちからも辛くあたられ、ただひとつの心の慰めと言えば、優しかったお母さんの思い出だけ。
ある日、教会の釣り鐘塔の掃除をしていて、妖精フィッツと出会う。
この世界では、妖精は人間に災いをもたらすとして恐れられている。ペチカもフィッツを恐れ(もとから怖がり)、なんとか巻こうとするが、フィッツにとっては、人間界に降りてきてはじめて会った人間(フィッツにとってはペチカ)としか話しが出来ないし、観察しなくてはいけない。
けれど、そんなペチカに大人た