向山貴彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「童話が人間の集合的無意識からもたらされるもの…」
という解説の一節が興味深い。
本作品が不特定多数の人間によって書かれたものでは多分ないし、
宮部みゆき女史の『英雄の書』にある、物語が産まれ回帰する“無名の地”から
生まれたわけでもないだろう。
血の通った人間が書いている以上、物語は現実世界と、
そしてそこに生きる人たちと繋がっているんだなと教えられる。
本作品は決して商業的に書かれたものではなく、
作者が本当に書きたい話を書きたいように書いたと思う。
それゆえ、より強く現実世界との繋がりを感じることが出来た。
フォロワーが別作品のレビューで同じようなことを伝えているけど、
その捉え -
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Posted by ブクログ
ネタバレ英語多読を始めるきっかけになった本です。
2年前に一度読み、多読を始める直前に再度読み、
50万語を超えたところで三度目を読み返しました。
多読を始めてから他の文法本は読んでいませんが、
知らず知らずのうちに「主役」「脇役」と「化粧文」「接着剤」
を区別して読めるようになっていました。
訳し上げすることはなくなり、文頭からそのまま読む癖が
ついているので、解説を読む必要はほとんどなくなっています。
この本に出会えたおかげで
好きな本を自分のペースで楽しく読む習慣がつきました。
31冊目 1,382words YL2.0
total 595,384words -
Posted by ブクログ
ネタバレ友人に聞いて借りたファンタジー小説。
世界観の設定がものすごくしっかりとしていて、これぞファンタジー小説!!という感じがする。
壮大なストーリーではあるはずなのに、少女が主人公で、この少女が何とも人間くさいせいもあってか、「懸命に生き延びている」という感じがして、彼女の世界の狭さを知る様だった。
実際、彼女、ペチカが求めてることはといえば、誰にも追われずに狙われずに静かに暮らせること、だったんだろうなあ、とは。
しかし追いかけて行ったルージャンの成長っぷりには目を見張るものがあります。
ルージャンいい男だよ!けどなんだかすごく不憫臭が漂っているよ!!
そして、騒動の根本?となったフィツですが、 -
Posted by ブクログ
内容…★★★★★
人物…★★★★
文体…★★★★
上巻はどこまで読んでも正直ペチカが好きになれない。
ペチカがどんなに暴力を受けようと、哀れなくらい質素な生活をしていようと同情してあげられないのは、彼女の行動もかなり非道だからかもしれない。
やられっぱなし、もしくはされた相手に仕返しするんならいいけど、
猫を殺してしまったり、小さな妖精に暴言を吐いたりと
自分より弱いものに当り散らしているから、結果ペチカのほうが悪いように見えてしまう。
これは下巻になってもちょくちょく出てくるので、ペチカの性格が元から良くないのだと思われる。
下巻の半分に差し掛かったころ、ようやくペチカが好きになってくるの