越智月子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まもなく40歳、一人暮らしの阿紗は隣室の高齢女性八重を助けたことがきっかけで、彼女の部屋の片付けを手伝うことになる。阿紗自身、幼い頃、だらしのない母親に部屋をゴミ箱のように扱われて息苦しい生活をしていた過去があった。口や態度が悪い八重に最初は渋々手伝っていたものの、片付いてくるにつれて2人の心が開かれて近くなっていく。要らないものを捨てると自分に必要なものが見えてくる。捨てる神あれば拾う神あり─の人生の真理を、生き生きとした表現と、わかりやすい文章で描いている最高の片付け小説。片付けが苦手な私には目から鱗がボロボロ落ちる内容がてんこ盛りでした。八重さんのキャラクターが味があって好きです。オマケ
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購入済み
ママ
36歳、結婚適齢期超えのコンプレックス主人公との、捨てたくても捨てられない、離れたくても離れられない母との関係。
母から子ばなれしてもらいたい。 -
購入済み
今までにない読後感…
1ページ目を開いてから、あっという間に読破した。
ドラマのような展開のスピード感とドキドキ感。
次第に明らかになる乙子の実像と政治の裏側。
乙子は、男性優位の政治の世界でこれ以上ない狡猾さと冷酷さでのし上がろうとする。
「女は優しい」「女は争わない」「女は無垢である」
男性が都合よく作り女性に押し付ける女性像全てにNOを突き付けるように。
エンターテインメント小説として楽しみながらも、乙子の強烈な存在が日本の今への問いかけのようにも感じられ、物語の終わりにはこれまでにない読後感を得られた。 -
Posted by ブクログ
コーヒーとカレーと鎌倉。3つそろっていてハズレなわけがない。登場人物たちは50代を中心としたキャラの濃い女性たち。それぞれの人生を生き、ひとつの節目にある人たちだ。
それぞれの視点から語られるシェアハウスでの1年間の物語。住人たちがシェアハウスにたどり着くまでの人生は、楽しいことばかりではない(しかも直近の記憶は大変なものばかり)。生きるのに少し疲れたときに、香良から出されるコーヒーやまかないカレーが沁みる……。
どの章もつらいことはあるけれど、最後は前向きな気持ちになれるのがいい。
コーヒーが苦手な私だが、その良さがすこしわかった気がする。今度コーヒーを飲むときには、少し舌の上で味わって