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Posted by ブクログ
他人に話したいけど話せないことって、山ほどあるよなあ。仮に他人から個人の事情的な秘密を話された時、自分はどういう反応をするのだろうかと置き換えて考える。"おうちカフェ"の人たちのように受け止められる器の大きさはないと思う。歳を取るごとに得られる力なのかなとも思う。
三樹子と里子かまホットワインをきっかけに真夜中にお互いを分かり合うところ、あゆみの身体は男・心は女のカミングアウトを理解するシーンが印象的だった。特に後者は、配慮のないことを言っちゃうかも…と伝える三樹子とそれを黙って理解するあゆみ、本当の多様性への理解を象徴するシーンだった。
自分の現状を言葉で伝えること、自分を分かってもらうのは難しい。でも、勇気を持って話してくれた人には真摯に寄り添いたいと感じさせられた物語だった。
Posted by ブクログ
男手一つで育ててくれた父を亡くし、カフェを引き継ぐことになった尾内香良。
鎌倉にある大正時代に建てられた洋館には「おうちカフェ」と書かれてある。
メニューは基本的にコーヒーのみのささやかな店で、経営はなかなかうまくいかない。
そんな時、結婚して福井に住んでいるはずの友人三樹子が、離婚して香良の家に転がり込んできた。
そしてなぜか二人でシェアハウスを始めることに。
「おうちカフェ」にはなぜか個性豊かな訳ありの女性たちばかりが集まってくる。
香良は自分では陰気な性格だと思い込んでいるけれど、人の話を聞くことのできる優しい人。
小さないさかいもあるけれど、香良の作る賄いカレーとコーヒーで、住人たちもしだいに打ち解けていきます。
人を憎んでも何も始まらないし、辛い過去を振り切って前向きに進んでいく人たちのこんな偶然のようなつながりが何ともいえず、読んでいてとても温かい気持ちになれました。
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