【感想・ネタバレ】恐ろしくきれいな爆弾のレビュー

あらすじ

騙して脅してしらを切る、日本一やばい女。

この小説は、今、この時代に読んでこそのエンターテインメント!

現実と物語が頭の中で撹乱され、とてもエキサイティングな読書
時間を過ごしました。

きれいな爆弾は恐ろしくて美しい。
小泉今日子


初の内閣入りを果たした福永乙子は、就任会見の場で一席ぶった男社会への歯に衣着せぬ発言が話題になり、一躍時のひととなる。
総理経験のある政治家の養女として、3回目の当選での初入閣。メディアからは「美しすぎる奇跡の46歳」として大きくクローズアップされた。
しかし、彼女は、様々な後ろ暗い部分を抱えていた。高級コールガールや新興宗教の謎の教祖だった過去、構成員7000人といわれる反社会勢力トップとの接点。永田町に跋扈する政敵を前に、しかし、彼女は冷然とこの国の頂へ向けて、階段を昇っていく。
戦慄と衝撃の悪女エンターテインメント。

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今までにない読後感…

1ページ目を開いてから、あっという間に読破した。
ドラマのような展開のスピード感とドキドキ感。
次第に明らかになる乙子の実像と政治の裏側。
乙子は、男性優位の政治の世界でこれ以上ない狡猾さと冷酷さでのし上がろうとする。
「女は優しい」「女は争わない」「女は無垢である」
男性が都合よく作り女性に押し付ける女性像全てにNOを突き付けるように。
エンターテインメント小説として楽しみながらも、乙子の強烈な存在が日本の今への問いかけのようにも感じられ、物語の終わりにはこれまでにない読後感を得られた。

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2020年10月12日

Posted by ブクログ

令和版、「悪女について」
パラレルワールドの永田町でのありそうな権力闘争。そこへ我が身を爆弾として投じることになった女性議員。
大臣となり周りの総理、官房長官たち男達を翻弄してゆく。
モノローグ的な最後の手記にしても計算ずくで政争のネタにしてしまっているので、彼女の本当の姿はその席に座ってしまっても御簾の中のように全ては見えなかった。
男達への復讐のためにこれまでするのだから、女は強い、恐ろしい。

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2020年09月26日

Posted by ブクログ

福永乙子の裏の繋がり方が痛快でいい。読み物としては面白かった。こんな女性政治家いたら怖いけど、いて欲しい気もする。

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2021年09月27日

Posted by ブクログ

回りを蹴落としてのし上がって行くって気持ちいいもんだろうな。
完璧な人間なんているわけないのだから、不完全だっていいじゃない。

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2021年08月27日

Posted by ブクログ

歴史上の人物と重なるような出来事や名前で,政治の世界もこのようなことがあったかもと面白かった.誰も彼もが信じられないようなきたない奴らばかりで,主人公もダーティーだがいっそ清々しいくらいだった.

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2020年11月10日

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