越智月子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
阿沙は、ある日隣人の意固地な老女と顔見知りになる。
そのことが、お互いにとって、とても大切なことになっていく。
各々が抱えてきたことも整理、浄化されていくような。
片付けは単に物を捨てたり収納したりすることではないんだなと気付かされる。
片づけは片をつけること。
自分の持ち物を自分の中の価値により取捨選択し、整理していくことで、自分の人生の片をつけていく、自分の生き方に繋がっていくような気がした。
阿沙の恋愛も出てくるけれど無理な展開ではなくて、良かった。
私も同じようなやり方で無性に自分の持ち物を片づけていきたい。
普段いる場所は今月中にやりきりたいとうずうずしている。 -
購入済み
ママ
36歳、結婚適齢期超えのコンプレックス主人公との、捨てたくても捨てられない、離れたくても離れられない母との関係。
母から子ばなれしてもらいたい。 -
購入済み
今までにない読後感…
1ページ目を開いてから、あっという間に読破した。
ドラマのような展開のスピード感とドキドキ感。
次第に明らかになる乙子の実像と政治の裏側。
乙子は、男性優位の政治の世界でこれ以上ない狡猾さと冷酷さでのし上がろうとする。
「女は優しい」「女は争わない」「女は無垢である」
男性が都合よく作り女性に押し付ける女性像全てにNOを突き付けるように。
エンターテインメント小説として楽しみながらも、乙子の強烈な存在が日本の今への問いかけのようにも感じられ、物語の終わりにはこれまでにない読後感を得られた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
ワケあり女性達が集うシェアハウスの物語。
紫陽花や桜、美味しいコーヒーやカレー、そんなもの達がそっと心に寄り添ってくれる。
こんなシェアハウスいいなぁ。
私も住んでみたい。
コーヒーが美味しくて、四季折々の庭の風景が綺麗でゆっくりくつろげる。
シェアハウスに集まる面々はカレーのスパイスのように個性が強く癖があるけど、みんなでまとまるととってもいい感じ!
これからどんどん家賃が高くなるし、こういうシェアハウスの経営、いいかもしれませんね。
千恵子さん、いつか息子さんの家に戻れるといいなあ。
お嫁さんも確かにひどいけど、感謝の気持ちが無かった千恵子さんも悪いよ。
どうかシェアハウスの生活