越智月子のレビュー一覧
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購入済み
今までにない読後感…
1ページ目を開いてから、あっという間に読破した。
ドラマのような展開のスピード感とドキドキ感。
次第に明らかになる乙子の実像と政治の裏側。
乙子は、男性優位の政治の世界でこれ以上ない狡猾さと冷酷さでのし上がろうとする。
「女は優しい」「女は争わない」「女は無垢である」
男性が都合よく作り女性に押し付ける女性像全てにNOを突き付けるように。
エンターテインメント小説として楽しみながらも、乙子の強烈な存在が日本の今への問いかけのようにも感じられ、物語の終わりにはこれまでにない読後感を得られた。 -
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香良はおうちカフェと呼ばれるシェアハウスを経営している。そこには6人と一匹(犬)の生活があった。
美佐緒
フランスでパティシエになるために学びに行ったものの、夢破れてなぜかイタリアのパスタの名人になって帰ってきた。月曜日パスタの日に料理することに。
美樹子
夫に家を追い出されて、姪の香良と共におうちカフェを経営している。介護施設でバイトもしている。別れた夫が鎌倉まで会いにやってくる。
里子(54) ツンの飼い主
鎌倉の古本屋さんをやっているムヒョクと出会う。一緒に散歩する仲にはなるが、それ以上は進まない。
千恵子(54)
息子に追い出されておうちカフェに。ハーブガーデン魔女の庭で師匠の -
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昭和生まれが集まる鎌倉シェアハウス。シリーズ2作目で、新たな出会いもあり、さらに物語が賑やかになっています。今作ではパスタが各章に絡んできて、美味しそうだったな٩(๑´0`๑)۶
『「きっぱりと冬が来た。八つ手の白い花も消え、公孫樹の木も箒になった…冬よ、あたしに来い、あたしに来い。あたしは冬の力、冬はあたしの餌食だ…」
人通りの少ない道によく通る声が鈴のように響く。思い出した、この詩は高村光太郎のものだ。ゆき先生は「僕」を「あたし」に代えて諳んじた。
「追い風よりも厳しい向かい風のほうが好き。この冷たさがいいのよ。そのほうが身が引き締まるから」』
-第5章- ターンターンターン 千恵子
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ネタバレタイトルに惹かれて、読み始める。
読みやすいのに、時間が作れず読むのに時間がかかってしまった。
思いのほか、ラストにじーーーんとしてしまった。
主人公たちの、距離感が良い感じ。恩着せがましいかんじもなく、ちゃんとお互いを尊重している感じが、(最初の距離感だけ、ちょっといびつだけど)良かったな。
P169
「覚えているか、ばあちゃん。親に殴られてへこんでいると。ばあちゃんは言ってくれた。『殴られたからって、ののしられたからって、あんたの価値が下がるわけじゃない。逆も同じ。褒められたからって、あんたが立派になるわけじゃない。あんたはあんたのままでいい。自由気ままにおやり』」
良いこと言うじゃな -
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次々と整理されていく部屋の様子は、読んでいるだけで気持ちが、スッキリしてきます。
余計なものが削ぎ落とされていくほど、自分にとって大事な物、手元に置いて置きたいものが現れてくる。
物語に出てくる二人の出会いは最悪で、性格のクセが強い八重さんだけれども、
二人の距離感や会話はとても心地よいと感じました。
知りすぎない。相手に求めない。自分の好きなことを好きなようにする。
そして、その人の生き方を否定しない。
こんな人間関係を築くことができたらなと思いました。
一方で、物は片付けることができるけれど、
思い出や出来事は整理できるものばかりとは限らない。全てを整理できるほど、
人は簡単じゃない。だか