越智月子のレビュー一覧
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ネタバレ前作で初めは受け付けなかった登場人物たちが好きになってからの今作だったので、楽しく読めた。
鎌倉の街、草花、鳥、珈琲にパスタと、人物たちのストーリー以外のところが読んでて楽しい。ここだけじっくり読み返したい。
しかし唯一受け付けなかったのはあゆみちゃんの恋路。前作であんなに店長に恋してたのに、あっさり鞍替えしちゃって…「叔父みたいな気持ち」ってなんだよ!応援してたのに!
今作でいちばんグッときたのはゆき先生が千恵子さんに語るこれ。
「人生は麻雀と似たようなものよ。間違った道は進んでいないと思っても、思わぬところで理不尽な目にあう。でも、そこで落ち込んだり感情的になったりしても前には進めない。ク -
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雨の日に鍵を無くした隣室の老女を
招き入れたことから始まった交流。
阿紗が部屋の掃除を手伝うようになると
気難しい雰囲気だった老女・八重も
少しずつ変わってきて…。
そもそも阿紗自身、片付けられない子で
あまり家庭に良い思い出がない。
昔、修道女だったという八重も
なにもかもどうでもよくなることがあって
部屋が片付けられなくなっていた。
そんなふたりが少しずつ
部屋が綺麗になるとともに変わってくる。
出た不用品をネットで売っちゃうってのも
現実的にドライでいい感じ。
阿紗がボランティアで子供たちに
絵本の読み聞かせをしているんだけど
マンションの自分の部屋でやってる。
そういう制度が都会に -
Posted by ブクログ
『鎌倉駅徒歩8分、空き室あり』の続編です。
舞台はカフェ兼シェアハウス「おうちカフェ」。今回は、お隣の倉林さんの娘の美佐緒が新しい住人として仲間入り。新たに月曜日がパスタの日になり、賑やかになりました。住人達は「人が居場所を変えるときには理由がある」という言葉どおりだったのですが、ここに住むと居心地がよくなるとともに、皆、前を向いていけるようになってるなと思いました。
私が思うこの小説の魅力は、おうちカフェの心地よさの描写です。庭の草木や花の色が鮮やかに感じられ、鳥の色や声が感じられることです。知らない色を調べて、こんな色があるんだとか、鳥の鳴き声を聴いてみたりもして楽しめました。パスタや -
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片をつける。片づける。耳の痛い言葉。
そう思いながら手に取った。隣の部屋の高齢の女性八重の部屋をひょんなことから片づけることになる阿紗。2人の交流は2人の過去を遡りながら、それぞれの過去を精算(片をつける)なから話は進む。まあ、2人ともあまりに生活感がないのが羨ましいことは羨ましい。
片づける時間あるやろ~と、つっこみながら、読んだ
読後、片づけたら、私もいろいろすっきりするかもと思った。文中にあるように
「身のまわりのものをどんどん仕訳して、この人生でいちばんの収穫を見つけることだ」八重さんは阿紗に拾ってくれてありがとうと、残したが、阿紗も、八重に拾われたのかも。
人生の終わりに中盤にこのよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ
部屋の片付けを通し、
思うように人生を生きられなかった阿紗と八重が少しずつ心を交わしていく……。
偏屈な八重の物言いや、阿紗に部屋の片付けを頼んでおきながら横柄な態度を取る八重をなかなか受けいれられなかった。
(もちろん、阿紗も同じ気持ちであったことであろう。)
八重は、ゴミで溢れた部屋を整理整頓し掃除をすることにより、これまでの人生をも整理し見つめ直すことができるようになったのかもしれない。
巷でよく言われるように、部屋の中の様子は自分の心を表すというのも正論に感じた。
部屋の中を綺麗にしておかないとと、少し自分にプレッシャーをかけてみる。