越智月子のレビュー一覧

  • 鎌倉駅徒歩8分、また明日

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    昭和生まれが集まる鎌倉シェアハウス。シリーズ2作目で、新たな出会いもあり、さらに物語が賑やかになっています。今作ではパスタが各章に絡んできて、美味しそうだったな٩(๑´0`๑)۶

    『「きっぱりと冬が来た。八つ手の白い花も消え、公孫樹の木も箒になった…冬よ、あたしに来い、あたしに来い。あたしは冬の力、冬はあたしの餌食だ…」
    人通りの少ない道によく通る声が鈴のように響く。思い出した、この詩は高村光太郎のものだ。ゆき先生は「僕」を「あたし」に代えて諳んじた。
    「追い風よりも厳しい向かい風のほうが好き。この冷たさがいいのよ。そのほうが身が引き締まるから」』
    -第5章- ターンターンターン 千恵子

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    2025年08月02日
  • 鎌倉駅徒歩8分、また明日

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    前作よりは登場人物たちが好きになれた。特に三樹子、前作では本当に嫌でキライだったけどこちらではそうでもなかった。皆様それぞれ出会いと別れがあり。小鳥さんもとい小島さん、最初はがっかりした香良だったけど良い人でよかった。出てくる料理もスイーツも、もちろんコーヒーもどれも美味しそうだった。レシピが付いてるから作ってみようかな。

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    2025年07月17日
  • 鎌倉駅徒歩8分、空室あり

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    鎌倉が舞台になっている作品ってセンスがいいオシャレなイメージなのになぜか懐かしい感じがするんだろう、、これはいつも不思議
    訳ありの昭和生まれの女性たちが共同生活をする話。正直その年齢から他人と生活するって煩わしいことのほうが多そうだけど少し憧れもある
    とりあえずカレーが食べたくなる

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    2025年06月30日
  • 鎌倉駅徒歩8分、空室あり

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    他人から見る自分はこんなにも魅力的で愛おしい。

    鎌倉駅徒歩8分、おうちカフェを営む一軒家、そのシェアハウスに住む、一癖も二癖もある5人の人物のそれぞれの目線から、自身の過去や、その住人達の生活が描かれていく。

    自分目線で語られるエピソードだけでは、その人自身の良いところに読者は気付けない。
    ところが、次の章で別の人物から語られるエピソードにより、気付けなかったその人自身への理解がどんどん深まっていく。

    作中にもある負の法則、いわゆるゲイン効果の事だが、当初の嫌な印象が、物語が進み、第三者から語られる発言や、行動によって、最終的にはみんなの事を好きにならざるを得ない。

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    2025年06月24日
  • 鎌倉駅徒歩8分、また明日

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    鎌倉の古い洋館おうちカフェ(シャアハウス)に住む昭和世代の女性たちのエピソードが重なりあっていく。肩の力を少し抜いて本音で行きはじめている人たちの心地よさ付き合い・暮らしぶりがある。
    鎌倉の海と山、鳥のさえずり、草木、蛍や星空、美味しい手作りパスタと珈琲。
    時間の流れ方が心に寄り添って、ゆっくり流れているような気になってしまう。

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    2025年06月20日
  • 片をつける

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    「片をつける」というシンプルなタイトル。主人公の阿紗と隣人の八重のこれまでとこれからを物語にしていた。物語要素と自己啓発要素が合わさっていてお得感あり。読後じんわりと温かな気持ちが続いている。

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    2025年05月29日
  • 鎌倉駅徒歩8分、空室あり

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    読み終わって、あたたかい気持ちになりました。
    自然がいっぱいの鎌倉でシェアハウス
    知らない人と暮らすのは、はじめは大変な事もあるけど、家族とも友達とも違う距離感が、とても素敵に感じました。
    そして、美味しいコーヒーが飲みたくなりました。

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    2025年05月19日
  • 鎌倉駅徒歩8分、また明日

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    料理、植物、人間関係。どれか一つでも興味が持てて上手く行けば、今後楽しく行けるんではないかなと感じました。それぞれ悩みや思うところがありながらも、みんなが仲良くやろうと思ってるからこそ楽しい日々を送れている気がしました。

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    2025年05月10日
  • 鎌倉駅徒歩8分、空室あり

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    シェアハウスに暮らす個性的な5人とそれを取り巻く人達の物語。コーヒーとカレーがモチーフになっている。適度な距離を保ちつつもだんだん安心感のある存在になっていく5人。他人でも、いや他人だからこそお互いを思いやり温かく包み込んでいくような関係が素敵だと思った。

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    2025年03月28日
  • 鎌倉駅徒歩8分、また明日

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    シリーズ2作目
    シェアハウス『おうちカフェ』の住人の視点で描かれる連作短編集。
    鎌倉の四季の移ろいが感じられるシリーズ。
    前作同様に、おうちカフェに出てくる食べ物やデザートがとてもおいしそう。

    今回は自分の尊敬する人やパートナーとの関係の話題が多かった。
    別れや新たなパートナーとの関係ができるもの、見つかるものなどさまざま。
    香良さん、あゆみちゃん、千恵子さんの話がとてもよかった。

    オーナーの香良さんの性格や個性、好きだなと思う。

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    2025年11月29日
  • 鎌倉駅徒歩8分、また明日

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    前作はなんとなく物足りなさを全体に感じてちょっと残念だった。今回は最初のほうの章であったけれど、最後にはそんな印象を持たなかった。里子、千恵子、あゆみの章は読み応えがあった。千恵子の謝ってばっかりは私の癖でもあるので、店長みたいな矯正してくれる人いたらうれしいな。
    また読みたい。

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    2025年03月14日
  • 鎌倉駅徒歩8分、また明日

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    出会いと別れ。人間をやっていると必ず遭遇する出来事。今回はロマンス多め。昭和世代の女性ばかりのシェアハウスの飲み会が楽しそうで美味しそうで羨ましい。相変わらずコーヒーが飲みたくなる。3作目楽しみに待ってるよ〜。

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    2025年03月07日
  • 鎌倉駅徒歩8分、また明日

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    美味しい食べ物と鎌倉の風景で癒される一冊。疲れた時にじっくり読むと良いかも。「月が本当にきれいですね」が特に好きなストーリーとなった。前作もあることを知らずに読んだけれど面白かったので、前作も読みたいと思います。最後のおうちカフェパスタレシピも手書きで素敵。

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    2025年03月05日
  • 鎌倉駅徒歩8分、空室あり

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    鎌倉にあるシェアハウスを舞台に、性格も歩んできた人生も様々な5人と1匹が織り成す物語。

    人との繋がりを感じるあったかいお話でした。
    母親や家族、仕事や恋愛の事など、これまで抱えている様々なモヤモヤを、シェアハウスの同居人と一緒に消化していくところがよかった。

    サトちゃんとミキティの掛け合いが楽しくて好きです。
    たぶん、読んだ人はだいたいカレーが食べたくなります。
    あと個人的に、海街diaryをほんのり思い出しました。

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    2025年03月01日
  • 鎌倉駅徒歩8分、空室あり

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    はじめの三分の一くらいまで、途中で読むのやめようかと思った。登場人物たちみんなになんかイライラして。まったく愛しくない!と思った。
    でも途中から急にそれが和らぎ、あれ、良い人なんじゃん?と思い出した。最初の感想は、初対面の人の最初の印象。知っていくごとに色々な面が見えてきて、実は良い人だったんだな、って感じかな。
    コーヒーと、鎌倉のまち、特に花や鳥の声などの自然豊かな描写が良いアクセント。
    軽い読み物だけど、知識として知っていてこそ深みのでる描写もあって、若い子にはこの本の良さは全てはわからないな、とうちのJKを思い浮かべながら読んだ。

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    2025年02月25日
  • 片をつける

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    最初、何故か文章が馴染めなく本を閉じたんですが、思い立って再び読み出したら全然癖なく読み終えました。
    阿紗とも、八重とも特に共感する所とかは無かったけれどこの2人の関係がとても良くて、こんな風に人と関われたら、素敵だろうな。余計なことは言わない、聞かない、というのが良いのかな。見習いたい。

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    2024年11月19日
  • 片をつける

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    片付けをテーマにしているということだ手に取ったけれど内容もぐっとくるものがあった。世代の違う2人の女性の中間にあたる自分はどちらにも共感できた。そして自分でできるうちに片付けをしなくてはと強く思った。サラッと読めるから娘にも読んでもらいたいと思う。

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    2024年09月14日
  • 片をつける

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて、読み始める。
    読みやすいのに、時間が作れず読むのに時間がかかってしまった。
    思いのほか、ラストにじーーーんとしてしまった。
    主人公たちの、距離感が良い感じ。恩着せがましいかんじもなく、ちゃんとお互いを尊重している感じが、(最初の距離感だけ、ちょっといびつだけど)良かったな。

    P169
    「覚えているか、ばあちゃん。親に殴られてへこんでいると。ばあちゃんは言ってくれた。『殴られたからって、ののしられたからって、あんたの価値が下がるわけじゃない。逆も同じ。褒められたからって、あんたが立派になるわけじゃない。あんたはあんたのままでいい。自由気ままにおやり』」

    良いこと言うじゃな

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    2024年06月03日
  • 片をつける

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    隣人・八重の片付けを手伝うことになった亜紗。

    八重が、自堕落と自由をはき違えていた、頭の中と部屋の中は似ている、自分の望む生活なのか考える隙間もなかった、買い物以外は何もする気が起きなくていつもイライラしていたというのが、片付けベタとして共感できる。

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    2024年05月24日
  • 片をつける

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    必死にやって来た5人の子育てもほぼ手放せる感じになり、時折起こる天災などの抗えない事柄を見聞きする度に自分のこれからを考えるようになった私の心に杭が打たれた感じでした。そして、片付け、整理し、掃除しよ。

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    2024年05月11日