越智月子のレビュー一覧
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鎌倉駅の近くでシェアハウスを営むことになる香良という女性の話。鎌倉各所に実在するロケーションが出てくるのが楽しい。それに自然にも目を向けられて植物や鳥などにも目が向けられていて、勉強にもなったりする。
香良という主人公となる人物はとても好感が持てたのだけれど、親友の三樹子を始めとした脇役の魅力が乏しい。最後まで三樹子のことが好きになれず、なるべく近くにいてほしくないと思ってしまってダメだった。何より口調も好きになれない。
一つ目につくとダメで、LGBTQな設定も、驚きというよりも鬱陶しいと感じてしまった。
忠人辺りのコーヒー店は好きだったし、香良辺りの設定も好きだったけれど、どうしても嫌 -
Posted by ブクログ
片をつける。片づける。耳の痛い言葉。
そう思いながら手に取った。隣の部屋の高齢の女性八重の部屋をひょんなことから片づけることになる阿紗。2人の交流は2人の過去を遡りながら、それぞれの過去を精算(片をつける)なから話は進む。まあ、2人ともあまりに生活感がないのが羨ましいことは羨ましい。
片づける時間あるやろ~と、つっこみながら、読んだ
読後、片づけたら、私もいろいろすっきりするかもと思った。文中にあるように
「身のまわりのものをどんどん仕訳して、この人生でいちばんの収穫を見つけることだ」八重さんは阿紗に拾ってくれてありがとうと、残したが、阿紗も、八重に拾われたのかも。
人生の終わりに中盤にこのよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ
部屋の片付けを通し、
思うように人生を生きられなかった阿紗と八重が少しずつ心を交わしていく……。
偏屈な八重の物言いや、阿紗に部屋の片付けを頼んでおきながら横柄な態度を取る八重をなかなか受けいれられなかった。
(もちろん、阿紗も同じ気持ちであったことであろう。)
八重は、ゴミで溢れた部屋を整理整頓し掃除をすることにより、これまでの人生をも整理し見つめ直すことができるようになったのかもしれない。
巷でよく言われるように、部屋の中の様子は自分の心を表すというのも正論に感じた。
部屋の中を綺麗にしておかないとと、少し自分にプレッシャーをかけてみる。
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Posted by ブクログ
阿紗は思わぬ出会いから、
隣に住む老婆・八重の部屋の片づけをすることになるのだが…
私の中で「片付け」といってまず頭に浮かぶのは”こんまりさん”。
その他にも「片付け」を仕事として
マスコミで取り上げられる方も多数いらっしゃる。
その方々に共通して持つ私のイメージは
”明るい”・”強い”・”行動的”
などなど、肯定的なイメージだ。
書籍紹介を読んでいると
阿紗にもまたそんなイメージを抱いてしまいそうだが
彼女は全く違う。
この本を読み始めて最初に感じたのは
暗い…、重い…。
ちょっと変わった人と思われている老婆・八重の汚れた部屋。
それを片づける阿紗の雰囲気がまた暗くて。
どちらも望 -
Posted by ブクログ
★★★か★★
ストーリーのある片付け本のような本。
読みやすく、すぐ読んじゃえる。
ただ、ひたすら淡々としてて、面白いような面白くないような。笑
最近、ずーっと一緒に仕事をしていたじーちゃんが亡くなったばかりだったので、周りの老人たちが持つ、いろんな過去について聞く機会ってのがとても貴重で、楽しく、そんなことあったの!?っていう驚きに溢れてるストーリーが、本当に私たちの周りにもたくさん溢れてるんだよなぁ。
まだまだまだまだいろんなこと聞いて見たかったなぁ。
わたしの知らない父や、叔母や叔父を知ってるじーちゃん。他にも近所にいるご老人たち、実は小説より面白い話持ち歩いてたりするんだよね。