越智月子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
阿紗は思わぬ出会いから、
隣に住む老婆・八重の部屋の片づけをすることになるのだが…
私の中で「片付け」といってまず頭に浮かぶのは”こんまりさん”。
その他にも「片付け」を仕事として
マスコミで取り上げられる方も多数いらっしゃる。
その方々に共通して持つ私のイメージは
”明るい”・”強い”・”行動的”
などなど、肯定的なイメージだ。
書籍紹介を読んでいると
阿紗にもまたそんなイメージを抱いてしまいそうだが
彼女は全く違う。
この本を読み始めて最初に感じたのは
暗い…、重い…。
ちょっと変わった人と思われている老婆・八重の汚れた部屋。
それを片づける阿紗の雰囲気がまた暗くて。
どちらも望んで始めたわけではない片付けだから
当初、片づけることで得られるはずのスッキリ感が
読んでいる私には感じられず…
なんで片づけるんだ…、と思ってしまう始末。
阿紗と八重の関係が深くなっていき
お互いが心を許し始めたころから
仕方なく始めた片付けは
意味のあることに変わっていった。
八重にとっての片づけは終活でもあったが…
終活のための片づけって
昨今、やたら耳にするけれど…
「終活ってのはさ、身辺整理じゃないんだよ。
身の回りのもんをどんどん仕分けして、
この人生で得たいちばんの収穫をみつけることだ」
(『片をつける』より引用)
終活=片付け(断捨離)のイメージが先行して
ちょっと否定的な気持ちになっていた私だが
”人生の収穫をみつけること”と考えると
捨てたもんじゃないなぁ。
八重の言葉が素直に沁みた。 -
Posted by ブクログ
★★★か★★
ストーリーのある片付け本のような本。
読みやすく、すぐ読んじゃえる。
ただ、ひたすら淡々としてて、面白いような面白くないような。笑
最近、ずーっと一緒に仕事をしていたじーちゃんが亡くなったばかりだったので、周りの老人たちが持つ、いろんな過去について聞く機会ってのがとても貴重で、楽しく、そんなことあったの!?っていう驚きに溢れてるストーリーが、本当に私たちの周りにもたくさん溢れてるんだよなぁ。
まだまだまだまだいろんなこと聞いて見たかったなぁ。
わたしの知らない父や、叔母や叔父を知ってるじーちゃん。他にも近所にいるご老人たち、実は小説より面白い話持ち歩いてたりするんだよね。
なかなか、お隣さんとか、御近所さんでも最近は接点がなくおはなし聴けることないけども、本当はその辺の本よりだいぶ面白い話ストックしてるんだろうなぁ。と、思うと好奇心が疼きまくります。笑
ありとあらゆる人から話聞いて回りたいわ。笑
そんなふうに思った一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルと表紙を読むと、若草物語の姉妹をイメージしてました。ですが、あらすじをよむと…。なんか違う。
62 歳になる父から突然聞かされた再婚話。
もともと四姉妹は個性豊かな姉妹。そんな中、母が若い男と駆け落ちしたことで、さらにバラバラ。父の再婚の話がきっかけにひと騒動が。言うだけ言ってガス抜きしたらまたやり直す。そうやって家族になっていく。
家族の中の役割。晩婚・離婚・ひきこもり・派遣社員・LGBTなどが詰め込まれてちょっとハチャメチャな部分があり、展開が最後走った感がありましたが、おさまるところにおさまってました。
それぞれが、互いに言えぬ秘密や思いを抱え、再婚相手をきっかけに家族の関係がかわりはじめる。家族を続けるって難しい。でも、続けようと自然と前向きになれるならそれはどんな関係であれ家族なんだろうなあ。寂しいし、互いに不満もあり、ある程度ガス抜きしながら、互を労われる関係がつづくといいですね。せんぐりせんぐり。