広瀬正のレビュー一覧

  • エロス(広瀬正小説全集3)

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    品のある文章と『マイナスゼロ』に同じく昭和初期の描写が楽しい
    が小説として面白いかというととても微妙
    いっそ『遥かな街へ』で良いと思う

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    2019年01月12日
  • エロス(広瀬正小説全集3)

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    タイトルはなんだかなぁだけど、中身は安心して読める恋愛小説(?)
    知らない昭和の時代が勉強できる。
    著者自身もちょっと顔を出す。
    あ、「マイナスゼロ」のカシラにも再開できた。なんか、うれしい。

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    2017年09月08日
  • ツィス(広瀬正小説全集2)

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    年齢とともに可聴域が狭まるために聞こえづらい「モスキート音」というものがあるのを何年か前に知りましたが、それよりもずっと前にこのような作品が書かれていたことに驚き、SF作家の想像力にまたもやうっとりするわけでした。

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    2017年08月28日
  • エロス(広瀬正小説全集3)

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    設定はよくあるパラレルワールドというか。今となっては目新しさも無いのだが、その嚆矢ということなのだろうか。
    ただその語り口というか、いかにも全昭和的な、空気すら感じさせる出来はとても良い。
    本当に、二つの生き方の、いや、読みきった後でも、どっちが幸せだったのか、一言で言うことはできない気がするし。

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    2017年04月20日
  • T型フォード殺人事件(広瀬正小説全集5)

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    いわゆる本格ミステリ、というジャンルのものになるのだろう。

    なんだか、わざと七面倒臭くしているようにしか見えなかった。

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    2016年07月07日
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)

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    タイムマシン関連のショートショート集。好きなのは、Once Upon A Time Machine、オン・ザ・ダブル、タイムマシンはつきるとも。筒井康隆の解説にもあるとおりキレの良さ。

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    2013年07月03日
  • 鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4)

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    表題作は、途中のビデオで見せてる部分が私には難しい・・・なんかもう、そんな細かいことにこだわらなくてもいいじゃん!と叫びたくなってしまう感じ。短編の方はその点気楽に読めて良かったな。

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    2013年02月02日
  • ツィス(広瀬正小説全集2)

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    耳鳴りのような音がずっと聞こえる、だんだん音が大きくなってみんなに聞こえて…
    最終的にはちょっと疑問を持たせる終わり方。映画みたい。

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    2012年04月24日
  • エロス(広瀬正小説全集3)

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    SF的な要素やラストのインパクトが、個人的には少なめ。
    その分、昭和初期の時代や人々、生活の様子がいつも以上に
    鮮やかに感じられて面白かった。

    その時代の人々が、何を見、何を聞き、何をし、何を感じていたか。
    「時代のディティールを大切に見つめてもいいのではないか…」
    という解説の言葉に納得。

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    2012年02月13日
  • 鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4)

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    相変わらず細かいねぇw。”鏡の国”という設定にこだわり抜いた緻密すぎるほど緻密な思考実験には脱帽させられる。ただオチにはもう一捻り欲しかったかな……。

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    2012年01月22日
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)

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    一作一作はとても短いものの、いずれもひねりが効いた、あるいは挑戦的な作品ばかり。

    「Once Upon A Time Machine」「あるスキャンダル」あたりがかなり好き。

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    2011年08月15日
  • ツィス(広瀬正小説全集2)

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    読んでる途中結末はどう迎えるんだ?と不安に思ってしまったが、まんまと騙されました。豊富な知識と情報量、緻密な構成が成せる技ですね。ツィス音が神奈川県C市(湘南の某市のことでしょうか?)から東京都へと騒音被害が拡大していくパニック小説。所々昭和を感じさせる演出もいいですね。T型フォードの実物は見たことないな~。ツィス音が題材として扱われたが、振り返ってみるとメディアを通しては数多くこのような現象が起きていましたね。

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    2011年07月17日
  • ツィス(広瀬正小説全集2)

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    こんなこと起きたらどうしよう。
    簡単に騙される側に居る自分が容易く想像出来るんだが…。
    集団疎開ってどうなのかな。難しそう。
    簡単には移動出来ない財産持ってる人っているし。

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    2011年06月11日
  • 鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4)

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    これまた広瀬さんのこだわりの詰まった小説全集・・とは言っても広瀬さんが亡くなられてから、この全集は作られたわけですが・・。そう思って読むと、ますます惜しい方を亡くしたと思うのですが、広瀬さんのどこがそんなに凄いのかと言うと、パラドックスにありがちな、『ちょっとした辻褄』も合わないと気がすまない、という事なんです。

    そのために、ある時は読むのが難しい、難解どころもあるのは事実です。今回も、鏡の国のアリスについて、広瀬さんならではの、『突っ込んでみたいところ』というのが書かれてあったのですが、いかんせ、私のような凡人な頭には到底理解できない事でした。

    それでも何とか理解しようと、ビデオの実験の

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    2010年10月23日
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)

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    広瀬正さんの、初期のSF短編集。【人形の家】と【化石の街】と【鷹の子】はちょっとホラーっぽい要素もあってぞっとしました。【UMAKUITTARAONAGUSAMI】は【マイナス・ゼロ】の最後の方でも登場した『過去にいって親、あるいは祖先を殺したらどうなるか?』のテーマにそって書いてあるのですが、その終結に唸ってしまいました。それから【あるスキャンダル】。これは笑えました。他にも笑える【発作】や【二重人格】など。

    あまりに厳格なパラドックスゆえに、私の頭では理解半分、という感じなのですが、広瀬さんがどれだけパラドックスに対して深いこだわりをもっていたか分かる作品集だと思います。最後の”付録『時

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    2010年10月21日
  • T型フォード殺人事件(広瀬正小説全集5)

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    題作は、SFではなくて、ミステリー。
    でも、この人にとっては、映写機も、T型フォードも、きっと、タイムマシンだったんだと思う。

    そして、戻りたい時代は1つだけ。あの江戸っ子の気質が残る東京の下町。

    ということを「立体交差」を読みながら、感じていました。

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    2010年08月30日
  • タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)

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    ネタバレ

    2008年に復刊されている広瀬正・小説全集の最終巻。「初期」の短編、ショートショートを収める。

    いくつかの初期作品は、確かに福島正実が「アイデアの骸骨が、貧弱な文章の衣をまとった」と評したレベルを出ていないが、しかし、一方では SF が小説として認められず、多くの才能ある作家が、このようなショートショートにしか発表の場を見出だせなかった時代背景は、筒井康隆の解説に詳しい。

    気に入った作品は、時間の流れが恐ろしく遅い世界へ迷い込んだ男を描く「化石の街」と、タイムパラドックスによるパラレルワールドの存在を衝撃的に描く「計画」。広瀬正の代表作「マイナス・ゼロ」も未読なので、早く読もっと。

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    2013年07月14日
  • ツィス(広瀬正小説全集2)

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    神奈川県のある市で聞こえ出した小さな音。ドイツ音名でツィスの音階だったため、『ツィス音』と名づけられた。音響学の権威である教授が調査するも、原因の特定には至らず、音は徐々に大きくなり、東京でも聞こえるようになる。

    その後、原因も、対処法も見つからず、音のレベルはもはや、音を遮断せねばならないほどに達し、都では、一部の留守部隊を残し、全都民の疎開計画を実行する。


    突如なり始めた正体不明の音によって、生活をするのが困難になる。この太枠の話に、色々な要素が絡みあって、物語は進んでいきます。精神異常に、公害、聴覚障害者などなど・・いったい、どの方向に進んでいくのか、見等がつきません。

    そして、

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    2010年01月22日
  • T型フォード殺人事件(広瀬正小説全集5)

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    推理・サスペンス・時間もの
    他の作品のように、じっくり・もう一度読みたいというより
    サラッと読み終わる感じ。
    最後に買って、最後に読み終わる。
    コレで終わりと思うと、少々物足りなくて
    マイナスゼロ~エロス~ツイス~タイムマシンのつくりかた~鏡の国のアリス
    とループしそう。

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    2014年10月05日
  • 鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4)

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    「遊覧バスは何を見た」ヒトとヒトの邂逅、過ぎ去った時間、架空の結末
    表題作より、コチラの空気と物語に一票
    表題作は、その選択でよかったと思うのだ。(結末ではなく)
    あちらさんは言動がなんか気に障ったので。

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    2014年10月05日