広瀬正のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ何となく違和感を感じるもののオチにピンと来ず、ネットで調べました。
…え?ええー!そういうこと!?
知識不足過ぎてごめんなさいという感じです。
とある男女の「もしあの時のああしていたら」を追ったパラレルストーリー。
昭和初期の描写が面白くて読みやすい。(技術関係のとこはよくわからないので斜め読みしたけど)
マイナス・ゼロの内容結構忘れてるけど、同じ登場人物が出てるみたい。そう言えばその点もあのオチの伏線なんだなあ。
再読すればもっと面白くなりそう。
タイトルに躊躇してたけど色んなところでおすすめされていたのでやっと手にとりました。
二の足踏んでいるみなさん、エロい話じゃないから大丈夫です -
Posted by ブクログ
ん?エッ?そういうことだったの!!最後の最後に用意されているオチに仰天させられることうけあい。
東北地方の寒村から上京し、いまや「先生」と呼ばれるほどの大物女性歌手に、ある日ひとりの雑誌記者が「先生が歌手にならなかったら、桶屋式につぎつぎと連鎖反応を起こして、だんだんひろがって、そのあとの日本の姿まで変わっていたかもしれない……」と言ったところから始まる、もうひとつの人生のストーリー。
ふたつの「現実」はそれぞれパラレルに進行してゆくが、この小説の独創的なところは、登場する人々の顔ぶれはほぼ同じにもかかわらず「演じる役割」が異なるだけで〝ほんとうに〟「そのあとの日本の姿」まで変わってしまう -
Posted by ブクログ
数年前、「マイナス・ゼロ」を最初に読んだときから、広瀬正は大好きな「SF作家」だと思っていた。その印象は「タイムマシンのつくり方」で非SFの短編を読んでも変わらなかったのに。全集5を読むと間違いに気がつく。「この人、何でもいけるんだ!」
表題作「T型フォード殺人事件」は、タイトルからも想像できるように、ミステリーもの、謎明かしものだ。緻密な描写、どんどん進む展開に夢中で読み進めていくと……
「え、何?!今どうなった?あれ、どっか読み飛ばした?」となる。ページを戻ってみてもさっぱりわからない。落ち着かない気持ちのまま、最後まで読み切ってみると……「ああ!やられた!こんなのアリ?!」
読者、 -
Posted by ブクログ
「広瀬正・小説全集」の最終巻です。
筒井 康隆は、解説で、この人が時間テーマにこだわったのは、売れなかったせいだみたいなことを書いていますし、星 新一も、そう思っていたフシがあるみたいですが……。
確かにその一面はあるかもしれないけど、この人のこだわりが、まさにそこにあったことの方が大きいと思います。けっこう、ノリノリでこれらの作品はこれらの作品で書かれている気がする。
どうだろう?
確かに売れなくて腐るきもちもあったと思うけど、それは、自分の好きな物が、どうしても受け入れてもらえないのではないかという、そっちの方に原因がある気がします。
まあ、そうは言っても、よくしっているわけではな