作品一覧

  • 【合本版】広瀬正小説全集(全6冊)
    -
    1巻4,015円 (税込)
    1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械――それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは? 失われた風景が鮮やかに甦る、早世の天才が遺したタイムトラベル小説の金字塔。ほか、息もつかせぬパニック小説『ツィス』、人生の切なさを温かく包む、パラレル・ワールド小説の傑作『エロス』、「鏡の国」を舞台に奇想天外な物語が展開される『鏡の国のアリス』、密室殺人の謎に迫る『T型フォード殺人事件』、タイムマシンの魅力にとりつかれた人々の悲喜劇を描いたショートショート集『タイムマシンのつくり方』、全6冊を収録した贅沢な合本版!
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)
    4.2
    1~6巻605~770円 (税込)
    1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械――それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは? 失われた風景が鮮やかに甦る、早世の天才が遺したタイムトラベル小説の金字塔。

ユーザーレビュー

  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オトラジシリーズ。衣良さんの推薦作品にハズレナシ。
    伏線の散りばめ方と回収の仕方が見事すぎる。
    謎を引っ張る部分とそうでない部分のバランスが好み。
    東京の街で遊ぶ大人な感じも素敵。

    0
    2025年07月08日
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)

    Posted by ブクログ

    早世の天才広瀬正の名作時間SF。戦前と戦後、昭和の日本を舞台にしてタイムマシンに翻弄される主人公を描いた作品。1965年から連載され、初刊行が1970年。昭和前半年代の日本が描かれたりということでノスタルジックな雰囲気ではあるけれど古臭さはまったくない。そして起こる事態は深刻なはずなのに主人公をはじめとする登場人物たちの軽妙さもあってシリアスになり過ぎずに入り組んだ「時間」の構造をあれこれ考えながら楽しんで読み進めることができる(表紙絵の和田誠のイラストも雰囲気にばっちりあってる)。徐々に全体像の想像がついてくる頃にはもう完全に物語に引き込まれていて終盤は夢中で読み進めていた。とても楽しい読書

    0
    2025年02月28日
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)

    Posted by ブクログ

    広瀬正(1924-1972)のSF小説。石田衣良さんがYouTubeで話題にしている。主人公浜田俊夫がタイムマシンで、戦後から戦前に行き…
    令和の読者が、小説を読むことで、古い昭和へタイムスリップできる。それにしても、発想が新しい。

    0
    2024年09月30日
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)

    Posted by ブクログ

    久しぶりにSFの面白い本に出会えた感がある。時代はこの物語でいう過去も未来も自分が生まれていない時代ではあるのだけれど、なぜだかノスタルジーに駆られてページを捲る手が止まらなかった。
    巻末の星新一が昭和52年に書いたという解説があってそれによれば、この著者はその時点では既に亡くなられたようで、つまりはもっと読みたくてもそれが叶わなそうなのが残念だ。
    自分が星新一に夢中になったのはこの52年の3,4年後だったから、リアルで知っていたとしても読めなかったのかもなのだけれど、本当にタイムマシンでもあれば、読める時代に遡ってみたかったなと。
    もっとも、そんなことよりももっとやりたいことがあるだろうけど

    0
    2024年02月27日
  • マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)

    Posted by ブクログ

     予測できそうでできない少しできる……ような………という、言うなれば真相の気配が輪郭を帯びないまま漂い続ける。それはレイコが"あの日"の前日に孔雀の本に書き走ったメモに具体化されるひっかかりとして私たちの脳内における。
     なーんとなくうまいこと納得しちゃいそうだなぁという予感を捨て(きれ)ないままに読み進めていくと、最終章にて怒涛の──本当に怒涛の真相解明がある。それは私たちの納得の予感を裏切るわけではなく、むしろ過剰、ほとんどイビツというか、「マジで言ってんの?ヤバ!」と語彙がギャル化してしまうような世界の不思議な話。ほとんどメビウスの輪だ。マジで言ってんの?ヤバである。

    0
    2023年12月19日

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