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Posted by ブクログ 2024年02月27日
久しぶりにSFの面白い本に出会えた感がある。時代はこの物語でいう過去も未来も自分が生まれていない時代ではあるのだけれど、なぜだかノスタルジーに駆られてページを捲る手が止まらなかった。
巻末の星新一が昭和52年に書いたという解説があってそれによれば、この著者はその時点では既に亡くなられたようで、つまり...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月19日
予測できそうでできない少しできる……ような………という、言うなれば真相の気配が輪郭を帯びないまま漂い続ける。それはレイコが"あの日"の前日に孔雀の本に書き走ったメモに具体化されるひっかかりとして私たちの脳内における。
なーんとなくうまいこと納得しちゃいそうだなぁという予感を捨...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月30日
タイムスリップ物。もう、タイムパラドックスしまくり。けど、細かなことはどうでもいいです。とても劇的に、情緒たっぷりに、ロマンチックに物語は展開します。
この小説のメインは昭和7年の、戦前の平和な風景です。とても詳細にリアルに描かれており、まさにタイムスリップした気分で没入するように読みました。当時の...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月29日
いわゆるタイムマシンもので、時間旅行のパラドックスを上手に扱ったもの。SFの要素はもちろんあるのだが、それよりも戦前、戦後の東京の様子や市民の描写が素直に楽しめる。SFとして読むのにはやや無理があって、矛盾というか、置き去りになるエピソードもあるが、読み終わると繋がりが理解できることもあり、読後も楽...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月17日
333p南京町へ行ってたらふくご馳走を食べるところや、394p邪魔者が頭を上げたところ。おもしろい。
銀座の描写など緻密であり、熱気を感じる。もれなく帽子を被った人々、目が痛くなるようなけばけばしいネオン、顔が真っ白の女たち、自転車の往来、などなど生き生きとしている。元々の設定にあぐらをかくことな...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月16日
「マイナス・ゼロ」は広瀬正のタイム・トラベルものの傑作SF。1960年に刊行された小説だけど、今読んでも最高に面白く、全く古さを感じさせない驚異的な作品。一時は絶版になっていて、結構な値段で売られていた記憶がある。
2008年に復刊された時の文庫本のチラシには
不朽の感動に満ちあふれた作品世界に書...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月08日
長編タイムトラベルものの楽しさは、タイムパラドックスをいかにしてうまく丸め込んで最後にパズルのピースをぴったりあわせるか、だと思う。「マイナス・ゼロ」も順調にパズルのピースが埋まっていくのがまさに快感。だがしかし先の見え透いた予定調和ではなく、予想外の事柄も起こりつつきっちり落ち着くところにまとまる...続きを読む
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