清水晶子のレビュー一覧

  • フェミニズムってなんですか?

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    フェミニズム系新書の中ではかなり中立的な立場で書かれており、読みやすい。かつ、さまざまな観点から議論されているので、フェミニズムへの考え方を広げてくれる。

    コロナを切り口に、看護師に求められるケアと従来から家庭内で女性に求められてきたケアの役割を重ね、そのあり方を問い直すことで新たなケアを提言している。

    看護の視点からフェミニズムやジェンダーについて追求していくのも楽しそうだと感じた。

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    2025年09月15日
  • 親とさよならする前に 親が生きているうちに話しておきたい64のこと

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    数ヶ月前に、両親が墓じまいをした。それがこの本を読むきっかけだった。親が元気な間に何ができるか、そして何をしてあげたいか考えるようになる。時間がない、休みたい、お金がない…頭の中でしょうもないネガティブワードが廻る。そう言っている間に、やれることがどんどん消滅していく。まずはこの本の内容をリスト化して、両親と一緒に話す時間を作る!

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    2025年08月17日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    ポリティカルコレクトネスをしっかり理解したくて読んだ。この本を読んだことによって、SNSの雑な言説に振り回されなくなった。

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    2025年06月26日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    ネタバレ

    LGBTQ+差別の問題を正確に知る為に欲しく、以前購入したが少し読んで「積読」状態となった。
    「ブレンダと呼ばれた少年」はノンフィクションでも小説のスタイルなので、アメリカ文学を味わう事が強いられるので尺が長過ぎて早々にめげた。本書は論文なのでこれよりはとっつき易そうだが、それにしても分量が多い。大変だが頑張ろうと思う。

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    2025年03月30日
  • 親とさよならする前に 親が生きているうちに話しておきたい64のこと

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    自分の将来の展望を思い描いている時、親の老後についてやけに思い詰めてしまって手に取った本。
    「親とさよならする前に」確認しておきたいこと、全てを聞く勇気はなかったけど、それでもいくつかは本人たちの希望を聞くことができました。いいきっかけになる本でした。

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    2023年07月29日
  • フェミニズムってなんですか?

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    めっちゃとっつきやすいし読みやすいしエンパワーもされた。そしてTwitterにおけるフェミニズム関係の論争?を慄きながら見てるだけの私なんか特に最後の李琴峰さんとの対談部分などはうんうん頷きながら読むなど。

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    2023年05月08日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    ネタバレ

    少し、わたしの理解がまだ届かないところもあるけれど、いまここに「いる」少数者をないことにしないという考え方や、「日本では差別というものはないという様子にしたがっている」という、いまSNSでも散見される現状を、考える手助けをしてもらって、(わたしには)とてもありがたかった。個人個人の「お気持ち」に少数者への補助を委ねているあやうさも感じ取れた。法整備は条約批准の観点からも必要だと思う。あとは再読して内容をもう少ししっかりと呑み込んで、自分の考えをつくる土台にしたい。

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    2023年04月30日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    ネット言論でのパニックめいたトランスヘイトに左右されないため、まずはトランスジェンダーの人々がどのような状況にあるかを知るべきだろう。英国の事例が中心ではあるが、解説や訳者解題まで読むことで、日本の状況についてもある程度の理解を得られる。右派のトラスフォビアは今に始まったことではないが、驚くべきはマイノリティ側から社会変革を求める左派にもトランス排除の言説に取り込まれる層がいるということだ。そこにあるのは、かつて白人フェミニズムが犯してきたような権利獲得の力学であり、つまるところ更なる弱者を維持しようとするシステムである。ある程度 フェミニズムを理解したと考えている層にこそ、次なる連帯のために

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    2023年03月27日
  • フェミニズムってなんですか?

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    「フェミニズムとは女性たちの尊厳や権利や安全を軽んじる文化を変革し、女性たちの生の可能性を広げようとするもの」という言葉だけでも励まされた気持ちになる。女性たちの生が多様であるために、具体的に何をするのかということになるとフェミニストたちの意見は簡単に一致しないが、この本ではひとつの正解を提示することは目的とせず、これまでの主張や行動について紹介している。さまざまなトピックについてわかりやすく書かれているので、これまでに聞き齧ったことを整理して考えることができた。特に興味深かったのはスポーツにおけるセクシズムについての対談。スポーツにおけるジェンダーの問題は根深いということがわかった。

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    2023年02月26日
  • フェミニズムってなんですか?

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    フェミニズムに関して体系的かつ網羅的にまとめられていて、とっても読みやすい。誰もが学びの一歩として手に取れると感じる。学んできたことの整理としても、新しい視点を取り入れるものとしてもすごく良い。

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    2023年01月02日
  • フェミニズムってなんですか?

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    自分もたまに何がなんだかよく分からなくなってしまうから、教科書的な感じでたくさん重要なことが書いてあって学びになったし血となり肉となった

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    2022年12月09日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    ポリティカル・コレクトネスについてはメディアへの登場も増え認知が広がっているが、その歴史について正しく学べる場は少ないように思う。しっかり学べる本書は重要であり、またこの知識を社会で共有していくべきと感じる。
    興味を持った大人が読むには非常に適切な内容だが、興味の浅い大人や子どもたちまで広く読まれるのには難解な表現も多い。一般に広めるために簡単なことばを用いた本があればよりよいと思う。

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    2022年11月29日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    これは現在まかり通っている不正義についての正義の書であり、当事者たちが直面させられている絶望に対する希望の書だと思う。
    そしてその不正義も絶望も生み出しているのはシスヘテロ優位のジェンダー規範であり、その恩恵に預かる我々(僕含め多くのシス男性)であることを決して忘れてはならない。
    僕は加害者でもある以上、安直な連帯は許されないと思う。それでも、なんとか連帯できる手立てを探し続け、この不正義を変える義務が僕にはある。

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    2022年11月03日
  • フェミニズムってなんですか?

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    ネタバレ

    フェミニズムについての本。タイトルの疑問に、これ! という「居心地のいい/スッキリする」答えが返ってくることはないが、いま私が知る限りにてはもっともフェミニズムのことをしっかり捉えて疑問に答えてくれる本だった。明快な答えがないのは当然のこと、「女性」の生も性も、それによって生ずる悩みも多種多様なのだから、というような。
    とくにためになったことを3つ挙げると、「インターセクショナリティ」、性産業のこと、ケアというものの本質かなと。ぜひ手に取って頭を抱えながら考え考え読んでほしい。
    私はほぼ頷いて、時々膝に手を打って読んでいたけれど、最後にそうなって、やっと自分なりに落としどころをみつけたところだ

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    2022年09月17日
  • フェミニズムってなんですか?

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    現時点でのフェミニズムを学ぶのに最もバランスが取れた理解しやすい書であった。
    最後の対談の中にあるが、「様々なマイノリティの人たち、とりわけマイノリティ女性たちが、そのような歴史を通じてそれぞれの文脈の中でフェミニズムを読み解き、自分たちが生きていく空間を広げると同時に、フェミニズムそれ自体を刷新し押し広げてきた」とフェミニズムの概念の流れを分かりやすく説明されている。個人的にはケア労働の問題、教育の問題、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツと中絶の問題がが優生保護法との関係で理解が深まった。

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    2022年09月15日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    ある日、何かと強い意見がある同僚が、トランスジェンダーへの配慮が行き過ぎているのでは、と言った。オールジェンダートイレとかはやりすぎ。彼らは心の中でだけ思っておけばいい、そこまでは何も批判しない、という。ほとんどマジョリティの要素ばかりの彼のそのえらっそうな言い草に心底腹がたって反論したが、ずっとこれまで遠慮して我慢してきたのに、それはあんまりなのでは、というようなぼんやりしたことしか言えなかった。その時思い浮かんだのは1人トランスの知り合いのことだった。まだトランジションの途中で、ぱっと見て男性だったことがすぐ分かる容姿だった。海外で買い物に付き合ってくれた時、モールのトイレには行けないから

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    2025年06月08日
  • フェミニズムってなんですか?

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    オリンピックは男性主義と人種主義が起源だという事を知りました。
    女性は理性的でないからという詭弁から再生産(出産、パートナーなどの労働のケア、家事)な役割を強制的に担わされてきた構造のおかげで今もなお抑圧され不当で不平等な存在として置かれてきたんですね。
    変えたいです。

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    2025年04月25日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    凄く勉強になる良い本だった。ポリコレは共生の為の最低限のルールであり、お気持ちには寄り添わないものなのね。昨今のツイッタランドを見ていると、ポリコレ大事って人もポリコレ棒って言ってる人も、社会的弱者性・強者性を属人化し過ぎてお気持ちを語り過ぎている。
    今後より困難さを増していくだろう社会だからこそ、社会的な望ましさのコンセンサス化は必要だし個々人が色んな属性を訴えてポリコレを潰しにいっている場合ではないな…と思った。

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    2025年02月25日
  • フェミニズムってなんですか?

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    ウェブ連載の書籍化。フェミニズムとは何か、その歴史、その論点、現代社会の諸問題とフェミニズムとの関わりを平易な言葉でまとめてくれている。フェミニズムの「波」のなかで、絶えず自己批判を繰り広げながら社会問題を考える視角を更新し続けきたその歴史がよく分かる。

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    2023年10月20日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    ネタバレ

    トランス男性/女性という言葉自体、ジェンダーのカテゴリーは2つだけしかないという考えに異をとなえる人からすると不適。
    今日におけるトランスジェンダー問題とは、シスがトランスとの共存の中で発生する問題であり、トランスが直面している問題ではない。
    家庭内暴力のシェルターは深刻なまでにジェンダー化されており、トランスを念頭に置いていないため、ホームレスや殺人事件につながっている。
    暴力の脅威があるせいで、多くのトランスが自分の外見を変えるか、公共喰うy間を通る仕方を変えるか、どちらかを選ぶように強いられていると感じている。
    不遇にある人々から、ラディカルで怒りっぽく、品が悪い人々によって運動が奪われ

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    2023年09月10日