清水晶子のレビュー一覧

  • フェミニズムってなんですか?

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    フェミニズムの成り立ち(歴史)、第1波から第4波など輪郭を明確にし、それぞれのなしえたこと出来なかったことなど問題点を示しとても分かりやすく、何となくフェミニズムやジェンダーと思っていたのと違って、とても勉強になった。
    特に最後の「自立」への言及は良かった。構造的にも意識的にも実現は難しそうだが、本当の意味での自立がここにあると思った。
    3人の対談もそれぞれ興味深かった。特に井谷聡子さんとのオリンピックに始まる内容に考えさせられました。

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    2023年05月25日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    謎が解けた。なぜ左の“フェミニスト”が右の宗教保守と手を結ぶのか。「肉屋の豚」現象ですね。

    そして、これが日本だけでも英国だけでもないのは「米国の宗教保守が、明確にLGBとTを分断する戦略をとってるから」。

    私がTwitterで上位ツイッターフの相手してて感じてた「信念」や「使命感」はあながち間違いでもなかったんだな…という絶望。

    一方で、家父長制に迫害されてきた人たちが連帯して立ち上がれば十分、というメッセージには、頷きつつこちらこそ救われた。トランス差別に対して何もできてない無力感があるので。
    立ち上がりましょう。立ち上がります。

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    2023年01月07日
  • フェミニズムってなんですか?

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    男性ですが、フェミニズムに興味を持ち、リサーチして本を選びこの本で言うフェミニズム第二波の米国女性の本をまず読んでみました。ですが、翻訳と言うことも時代背景もかなり違う事もあるのか、テーマが大きすぎ捉えきれませんでした。そこにふと、本屋で見かけたフェミニズムという文字に導かれこの本を手に取りました。各世代のフェミニズムが整理されて、自力でもやもやしていたことがクリアに見えてくるのが痛快でした。当たり前ですが、なるべく近い環境で現行で研究されている専門家を探すことが理解への近道と言うことを思い知りました。勿論、フェミニズムと言うテーマには終わりなどあるわけで無く、こういった視点で議論や改善が行わ

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    2022年08月18日
  • フェミニズムってなんですか?

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    【なぜ読んだか】
    「フェミニズム」という考え方にTwitterを通じて数年前に初めて触れた。その後ネットニュースやコメントを見てその観点から論じる、批判する人の「都合よさ」を感じており、「女性の生をよくするためには手段を選ばない」嫌悪感があった。しかし同時にそんな理解でいる自分に危うさを覚えており、本当に嫌うべき考え方なのか、きちんと理解しておきたいと考えたため。

    【感想】
    フェミニズムについての理解を「女性の生の可能性の拡大を求める思想や営み」と改めた。
    第一波、二波、三波と男性優位の社会に異を唱え、権利を獲得してきた歴史を知り、嫌悪感は無くなった。
    私が嫌悪感を覚えたネット上でのフェミニ

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    2022年07月29日
  • フェミニズムってなんですか?

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    女性間の分断から目を逸らさず、一部のフェミニストから攻撃され周縁化され続けているマイノリティ女性を排除することなく書かれた、安心して最後まで読めるフェミニズム入門。J・K・ローリングのトランス女性に対する一連のヘイトスピーチの根源にあるのはインターセクショナルな視点の欠如だと指摘されている(p77)箇所は、これまで目にしてきたローリングへの批判のなかで一番腑におちました。家族のあり方が多様化していく現在・未来における人と人との関わり方を考察する最終章(『16 誰も完全には自立していない—オルタナティブな「家族」のあり方と依存の受容。』)も希望が持てて良いです。

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    2022年08月20日
  • フェミニズムってなんですか?

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    生殖の倫理を学んでいるので、必然的にフェミニズムを参照する機会が増えたため、こちらを拝読。
    内容はライトなのだけど、議論の射程幅が広い。ケア労働、セックスワーカー、スポーツと性、中絶と結婚の問題などなど、挙げたらキリがないような女性への(マイノリティへの)抑圧と偏見を静かに暴いていこうとしている。
    参考文献を提示していないので、次に読むべき本の選定やこの本で言われていることの内容・事実確認ができない。興味関心や研究のきっかけにはなっても、参照図書にはしづらい印象。

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    2022年06月06日
  • 親とさよならする前に 親が生きているうちに話しておきたい64のこと

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    最近祖父が亡くなり、色々と手続きに追われる親を見ていて死後のことって大変なんだなと感じたこと、もし自分なら…?と考えたことがきっかけで読んだ。
    親が亡くなるのは、まだまだ先のことだと思いたい。
    でもいつかやってくるのが現実だし、そのときにバタバタしないためにも今できることを知りたいと思った。

    とても現実的な内容で、参考になることがたくさんあった。
    介護、葬式、お金、相続のことなど…。
    今すぐにでも親に会って話しておかないとと思うこともたくさんで。
    難しい話をすごく分かりやすく噛み砕いて書いてくれていて、理解しやすかった。
    なるほどと思うことも多かった。

    とは言え親の死なんてまだまだ目の前に

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    2020年07月06日
  • 親とさよならする前に 親が生きているうちに話しておきたい64のこと

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    親が生きているうちにやっておくべきことが幅広く書かれています。一度、全体像を把握する意味でも読んで損はないと思います。
    親とのコミュニケーションから実務的な部分まで網羅されているので、全部実践するとなると、かえって気が張ってしまいそうですが、重要そうなことから実践していきたいです。

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    2019年06月12日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    性別、障害、外国人。
    それぞれの有識者が語る、ポリコレの実態とこれから向かう先。

    性別の問題、海外の方の問題はよくわかんなかったけど、
    障害を持っている人に対して、我々は我々に便利なように設計した責任があるのですか。それを権利保障というらしく、まぁ確かに思いやりとか、気遣いでやると、上下の関係になってしまうし、強い言葉は必要なのだろう。


    寄り添うんじゃなくて、制度を作るとか法律を作るとかが必要。
    寄り添いが、ポイントではない。寄り添うわれたり、共感されても、何の役にも立たない。

    障害者への配慮、合理的配慮と言うのは思いやりからしてはいけません。これは権利保障としてやりましょう。
    社会は

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    2025年03月04日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    PCは社会構造的な問題であり、個人の感情とは切り離すべきだということを初めて認識した。
    PCはキャンセルカルチャーとレッテルを貼られて攻撃されている。
    こんな世の中になぜなってしまったのか、トランプが大統領になる事で世界中にさらに広まっていくことが恐ろしい。

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    2024年12月05日
  • トランスジェンダー問題――議論は正義のために

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    は~時間かかった…
    ・UKはトランスフォビックが激しい。NHSの問題もあいまって治療にすごく時間がかかる
    ・トランスフォビックなフェミニストが政治的に反中絶などの右派的な人と組むことがある
    ・トランスヘイトの世界的な高まり
    ・刑務所廃止主義というのがあるのははじめて知った。性犯罪の厳罰化は賛成だが、安い労働力としてこき使われているのも事実
    ・”プライド”はブランド化され企業のイメージ戦略に使われてるだけじゃない?というのはそう思った。
    ややこしいことを持ち出しているというのはそうだし、大掛かりな手術をしてでも性別を変えたいというのはなかなか想像しづらいが、もし自分がそうだとしたらどれほどつらい

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    2024年07月31日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    LGBTQ差別、障害者差別、外国人差別の3つの差別からポリティカル・コレクトネスを考える本。
    鼎談と三人の著者それぞれの執筆章を交互に挟んだ形式なので、とても分かりやすかった。

    特に障害者差別について知らないことが多かったので飯野由里子さんの章は勉強になった。「個人モデル」と「社会モデル」という言葉も初めて知ったが、障害者個人に障壁があるのではなく、健常者の使い勝手しか考えない社会こそが障壁であるという考え方は、本当に大事だと深く納得した。

    ハン・トンヒョンさんの章で、ポリコレを「社会的な望ましさ」と定義し論じている内容もとてもよく理解できた。
    憲法学者の志田陽子さんのポリコレに対する定義

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    2024年03月04日
  • フェミニズムってなんですか?

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    守備範囲が広く入門書として良い。
    婚姻制度の運用上の問題を解決することで婚姻制度本体の問題が有耶無耶になるという構造に複雑性を垣間見た。
    ちょっと掘れば悪習を積み重ねてきた地層が現れて一筋縄ではいかない。

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    2023年07月11日
  • ポリティカル・コレクトネスからどこへ

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    一方的に見える感じで、「ポリコレ!」って非難している人々の言い分をもっと具体的にとりあげて考えて反論してみてほしいと思う。最初の方で「差別」がちゃんと理解されてないから、みたいな話が出てくるんだけど、自分たちの理解が示されておらず、出てくるのはうしろの方のハン先生のやつだけ。

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    2022年10月29日