【感想・ネタバレ】ポリティカル・コレクトネスからどこへのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

少し、わたしの理解がまだ届かないところもあるけれど、いまここに「いる」少数者をないことにしないという考え方や、「日本では差別というものはないという様子にしたがっている」という、いまSNSでも散見される現状を、考える手助けをしてもらって、(わたしには)とてもありがたかった。個人個人の「お気持ち」に少数者への補助を委ねているあやうさも感じ取れた。法整備は条約批准の観点からも必要だと思う。あとは再読して内容をもう少ししっかりと呑み込んで、自分の考えをつくる土台にしたい。

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

ポリティカル・コレクトネスについてはメディアへの登場も増え認知が広がっているが、その歴史について正しく学べる場は少ないように思う。しっかり学べる本書は重要であり、またこの知識を社会で共有していくべきと感じる。
興味を持った大人が読むには非常に適切な内容だが、興味の浅い大人や子どもたちまで広く読まれるのには難解な表現も多い。一般に広めるために簡単なことばを用いた本があればよりよいと思う。

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2022年11月29日

Posted by ブクログ

LGBTQ差別、障害者差別、外国人差別の3つの差別からポリティカル・コレクトネスを考える本。
鼎談と三人の著者それぞれの執筆章を交互に挟んだ形式なので、とても分かりやすかった。

特に障害者差別について知らないことが多かったので飯野由里子さんの章は勉強になった。「個人モデル」と「社会モデル」という言葉も初めて知ったが、障害者個人に障壁があるのではなく、健常者の使い勝手しか考えない社会こそが障壁であるという考え方は、本当に大事だと深く納得した。

ハン・トンヒョンさんの章で、ポリコレを「社会的な望ましさ」と定義し論じている内容もとてもよく理解できた。
憲法学者の志田陽子さんのポリコレに対する定義「マイノリティ側にも対等な言論の自由、表現の自由を保障する」という意図で「マジョリティ側の無自覚な差別に対しての気づきを迫る対抗言論を積極的に承認するもの」を引いているが、まさにそうだなと思う。

ポリコレ棒などと呼ばれ揶揄されるように、ポリコレが日本では配慮の行き過ぎや言葉狩りと捉えられていることが多いのが残念。
配慮が行き過ぎているどころか大分遅れているのに、バックラッシュが巻き起こっているというのも深刻な問題だと思う。海外では、差別があることについてどうするか?という議論なのに、日本では、そもそも差別は存在しないという話になって、差別があると認めさせることから議論を始めなくてはいけない、という話も深刻な問題だと思った。また、マジョリティの特権性について話すと、マジョリティ側を傷つけないように配慮してほしいという話になる、と…そこは配慮する必要あるのかな、と思ってしまうが…。

全体を通して、清水さんがポリコレにリスクを感じているということが、どうにもよく理解できなかった。性的な自由さ(反道徳的なもの)とポリコレとは別に相反するものではないと思うのだが…(ハンさんもポリコレはその点も包摂していると言っているが)。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

一方的に見える感じで、「ポリコレ!」って非難している人々の言い分をもっと具体的にとりあげて考えて反論してみてほしいと思う。最初の方で「差別」がちゃんと理解されてないから、みたいな話が出てくるんだけど、自分たちの理解が示されておらず、出てくるのはうしろの方のハン先生のやつだけ。

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2022年10月29日

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