“セロンは、謎を解いたメグの嬉しそうな顔を見ながら、
「正解。素晴らしい」
「なんだか、分かると楽しくなってきましたよ!」
「それは何より。女性は、地図を見ることが出来ないなんて意見を本で読んだけど、嘘なのかもしれない」
「セロン君のいいところは、頭がいいのに、自分の知識が絶対に正しいのだと思いこまないところです!」
「あ……、ありがとう」
「どういたしまして。こちらこそ、説明ありがとうなのです」
二人が見つめ合ってお礼を言った瞬間、
「おっ!おおおっ?」
ラリーの驚き声が聞こえた。”
メグはやっぱり髪下ろしがめっちゃ可愛い。
オールバックのセロンもなんか可愛い。
顧問の先生もなんだかんだで、良い人がついたみたいで。
オリエンテーリングの三人の活躍は本当すごいし。
ジェニーの昔話とかもあったり。
次巻が待ち遠しすぎる。
四話で“あなた”が会った男性、ラプトア共和国が懐かしいって……おー、もしやヴィル?
こういう繋がりが好きだなー。
しっかし本当時雨沢さんの料理の描写は上手すぎて腹減る…。
“「これを忘れて首都に来たとか言わせねえー!」
吠えるナタリアさんに連れられて、、やってきたのはすぐ近くにあるお菓子屋さん。
「揚げ菓子は首都のあちこちで食べられるんだけど、あたしはここのが、西駅前の店が一番美味いと思うね!ま、異論は認めるけどさ!」
やはり人気があるのか、かなりの人が並んでいるのを待って、あなたは揚げ菓子を買った。
初めて見るそれは、小麦粉を練って揚げたもので、大きさは五センチほど。クッキーのような、揚げパンのような、不思議な形をしている。
揚げたてで、まだ熱いものもある。無造作に紙袋に入っているが、その紙が具合よく油を吸ってくれるようだ。
「食べてみ?ほら!」
ナタリアさんに言われ、あなたは紙袋に手を入れて、それを一つ、つまむ。
「む?」
つまんだ指の感覚が妙だった。何か、粉がたくさんついている。砂糖のようでもあり、塩のようでもあった。
恐る恐る口に運んで、半分に齧って――
「む……」
凄い味がした。
辛くはないし甘くはないのだが、強烈な味覚が口の中に広がる。一瞬で口の中がすぼんだが、咀嚼するとスッと味は消えた。
「むむむ……」
あなたは唸って、握られた残りを口へと放る。キツイ味を確かめながら、おそらくは変な顔をしながら食べた。その瞬間を、ジェニーが写真に撮った。
「どよ?どーよ?」
ナタリアさんが聞いてきて、あなたは正直に答える。
「味が、強いですねえ。でも、これは……、癖になりそうです……」
「だっろー?もっと食え!」
話が意を得たとばかり、ナタリアさんが大喜びする。”