伊岡瞬のレビュー一覧

  • 冷たい檻

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    ネタバレ

    刑事である樋口が、久々の休みに家族で遊園地で遊んでいた時幼い息子が、目の前で誘拐される。

    その17年後、北陸の過疎の村で公安と噂される駐在警官が失踪する。彼の失踪理由を追求のために樋口はこの過疎の村に滞在、失踪した駐在警官の後釜と一緒に調査する。この過疎の村で、タダ同然で経営されてる幼児施設、老人ホーム、青少年の施設で事件が続いていることに違和感を感じる。
    かんぽの宿だったところを、かなり安く中国系製薬会社が
    買い受け、そこを先の3つの施設をまとめたものに変える。育児放棄された幼児、犯罪傾向のある青年に向精神薬的なものを栄養剤と称して与えたり、老人ホームはアルツハイマーの方優先にしてあり、人

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    2022年07月27日
  • 教室に雨は降らない

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    小学校の臨時音楽教師が約1年間の間で起こる様々な出来事に遭遇する連作ミステリー

    ミステリー要素は結構薄め
    伊岡作品は赤い砂、代償、痣等、どこかダークな世界観を纏っている作品群ばかり読んでいたため全く別の作者の作品を読んでいる新鮮な感じだった

    内容としては心のなかでモヤモヤ感が残る部分もあるが舞台が小学校ということもあり全般的に各編の読後感はスッキリしたものが多い
    殺人ばかりが起きる作品を読んでいる自分の身からしたらこういう教育現場での青春ミステリーは清涼感を与えてくれる良い作品だった

    大人にはなかなか理解できない小学生ならではの考え方、行動には考えさせられる点があり一種の感嘆めいたものを

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    2022年07月19日
  • いつか、虹の向こうへ

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    著者の作品は4作目かな?割とありきたりな構成に思えて、特にドキドキやハラハラを感じることはなかったが、それなりに楽しく読んだ。デビュー作みたいなので、過去に読んだ本が少しテイストが違って感じるのはその為か?
    でもこの著者の作品を好きな気持ちは今も変わらない。

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    2022年07月16日
  • もしも俺たちが天使なら

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    面白かった。

    セレブ専門の詐欺師の谷川
    ヒモでイケメン、けんかは負け知らずの松岡
    不始末で警察をやめた元刑事の染井
    この3人で松岡の妹の依頼から、松岡の実家のブドウ農園を救う物語。

    敵対する相手は「クロモズ」と呼ばれる武闘派の詐欺集団。
    途中、谷川が襲われることもあり、どうなる?どうなる?
    という展開ですが、なんといってもこの谷川がすごい。
    ひょうひょうとしているようで、一枚上手(笑)。
    いつの間にかお互いがお互いを助け合って、クロモズと戦うことになります。
    そして、最後はスッキリ
    という展開

    エンターテイメントとして楽しめます。

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    2022年07月09日
  • 教室に雨は降らない

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    学校で起こる問題を軸にしたミステリ小説で
    公立小学校の音楽の臨時講師が主人公。

    小さな悪魔と称される児童たち。
    純真な無邪気さが大人にとっては残酷に感じる事もあるけれど、子供は子供社会の秩序に応じて懸命に生きている。さて、大人はどうだろうか?

    教師が素晴らしい職業であるだけに、なり手が不足している現状はとても残念な事だ。
    その原因は小さな悪魔じゃなくて、我を見失った化け物だったりする。
    本来は守るべき大人が子供の学舎を壊していないかい?と感じた。

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    2022年06月01日
  • いつか、虹の向こうへ

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    伊岡瞬は『瑠璃色の雫』『代償』を読んで、これで3冊目なんだけど、デビュー作らしい今回のやつがいちばん面白かったかも。ハードボイルドミステリーなのに人情味あって重松清みあり、みたいな。

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    2022年05月13日
  • いつか、虹の向こうへ

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    ハードボイルドに区分されるようですが、そのわりにスピード感がない。
    虹の絵本の話が出てきてからグッと引き付けられた。
    犯人は誰かよりも、
    主人公の気持ちを知りたくなる。

    表現力は面白くて想像しやすく納得させられる。

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    2022年04月25日
  • 祈り

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    アパレルメーカーの営業として勤める楓太と、変わった能力を持つ春輝。それぞれ不器用な2人の生き様が徐々に交差していく、ファンタジーでハートウォーミングなヒューマンドラマ。

    久しぶりの伊岡瞬。
    改めて伊岡瞬の人間描写の巧みさを堪能。
    いつもながら脳内で各登場人物の姿見が自然と形成され、登場人物それぞれの性格や心理描写や風景描写もリアルに伝わってくる。安心して、信頼して作品に没頭出来る。これぞ伊岡瞬品質だ。

    紹介文にあった『人生が交錯するとき、心震える奇跡が起きる』との一節。ふむ。これはミステリではないんだと弁え読みに耽った。

    東京に馴染めないだらしなく他人任せな楓太と、不器用で優しい春輝の2

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    2022年04月17日
  • もしも俺たちが天使なら

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    ネタバレ

    “天才詐欺師 対 謎の男”の騙し合い。
    展開は早くハラハラ感もあったが、主人公や仲間に人間的魅力を感じられずあっさりと終わってしまった印象。
    最後のどんでん返しも、上手くいきすぎ・話が大きすぎてイマイチ入り込めなかった。

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    2022年02月21日
  • 145gの孤独

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    伊岡作品ではお馴染みのうだつの上がらない主人公の周りで繰り広げられる人間模様。
    物語の展開の中で少しずつ明かされる主人公のバックグラウンドに興味を惹かれながら、意外な結末へ。
    思っていたよりもあっさりとしたエンディングだったか。

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    2022年02月07日
  • 痣

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    やや中途半端な印象 警察小説としてはリアリティがないように感じるし(警察関係者じゃないから印象としてだけど)、エンターテイメント小説としても物足りなさを覚える。
    割と初期の段階で犯人の目星がつくので、あとはそこから最後までどう物語を引っ張るかにかかっていて、そこも甘さがあるし、全体的に足りないと感じた。とは言っても、お話は面白いので引き込まれた。

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    2026年01月22日
  • 教室に雨は降らない

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    ネタバレ

    アルバイトの臨時教師の森島巧が校内の様々な問題にあたり、解決していく話。
    最初の話は痛快だったが、なんだかだんだん主人公の独断が先行していく感じでちょっと違和感がありました。

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    2021年12月29日
  • もしも俺たちが天使なら

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    キャラ設定が分かりやすく先の展開が気になるお話で、スルスルっと読んで行けました。この作家の他の作品も読んでみたいなと思いました。

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    2021年12月03日
  • 145gの孤独

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    ネタバレ

    う〜ん、なんだか色々と勿体ない作品だったな。
    中編4本が収録されている連作集なのだが、1本目はまぁまぁ、2本目はかなり質が高い。のだが、3本目で「あれ?こういう展開?」となって、ラスト4つ目が何だか雑な内容となっていて、前半の期待値を、後半がどんどん下回る連作集になっている。
    内容や設定はハードボイルドなのだが、セリフが軽いので、渋みはゼロ。

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    2021年11月24日
  • いつか、虹の向こうへ

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    横溝正史ミステリ大賞受賞作という事で読み始めました。
    心優しい元刑事といろいろな理由から同居している人たちの物語、
    登場人物がみな、心に傷を負っていて
    どのようにまとまるかを想像しながら読み進めました。
    中盤はゴタゴタしますが平和的な終わり方でした。

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    2021年11月01日
  • 145gの孤独

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    ★3.5
    うん、全体的に上手く纏まってるイメージ。
    普通に面白かった。主人公の軽い口調が、シリアスな場面に何故かマッチしていて、ふふっと笑ってしまうところありつつ、え、そうだったのとビックリする場面もありつつ。
    左手の震えって希望だったのか、それとも失望だったのか。読者によって受け取り方が変わる本かなと。

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    2021年10月20日
  • もしも俺たちが天使なら

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    ネタバレ

    『本性』を読んで井岡作品に興味をもち、本書を手に取った。
    話の展開はリズムがよく、どんどん読み進めていってしまった。
    ただ、『本性』のような重みのあるどんでん返しや伏線回収はなく、比較的軽めの結末で、個人的にはやや物足りなかった。

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    2021年10月15日
  • いつか、虹の向こうへ

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    安定が過ぎる伊岡瞬。絶大な信頼に全体重をかけ手に取ったデビュー作だったが、ハードボイルドにしては柔らかい。ソフトボイルド、半熟だ。半熟卵は好物だが....壮絶な脱線の予感がするので急いでミッフィーを憑依(・×・)ーースッ
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    元々は凄腕の警察官だった尾木遼平。「魔が差した」ある出来事によって失落し、酒に溺れ自暴自棄な生活を送る中年警備員となる。彼の家には3人の同居人。皆、個性光るが眼光はくすんだ訳アリの人間たちだ。
    ひょんなことから4人目の同居人を招くこととなる。目を惹く美貌を持った女、高瀬早希。
    その後、早希の男の転落死を発端に、それ以下が無いと思われた尾木遼平の人生

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    2021年10月02日
  • 145gの孤独

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    お得意の前半後半でガラッと様相が変わるパターン。読ませるなぁと思いつつ、代償なんかに比べるとカラッとし過ぎてて読み続けてる身としては少し物足りなかったかな。

    んでも後半への転換の場面は、えーっ!と思わされたので今回も作者の勝利だわw

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    2021年08月17日
  • 教室に雨は降らない

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     臨時音楽講師の森島巧が、学校で起こる様々なトラブルに巻き込まれていく。管理職や同僚、トラブルの内容など、実際の学校現場より脚色されている部分が多いが、時代や社会情勢の変化により、子どもたちの抱える問題は昔と大きく変化している。その様々な問題の真髄を把握し、奮闘している新任講師の姿が素晴らしかった。

     物語の中で、「教師は叱られることをしないで生きてきた」という言葉があった。世間的には今もそう思われているのかもしれないが、そんなことないですよとつっこみたい。実際は教師の立場はとても低くなっていて、保護者や管理職、同僚から叱られることもしばしば。(小声) 昔の学級王国なんてものはなく、毎日い

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    2021年08月10日