伊岡瞬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短編連作?と思いきや、これは、全体で一つの長編ストーリ。
ハードボイルドミステリとなっていますが、主人公倉沢の軽口に辟易します。かなり残念。
とはいうものの、この主人公の人を見る目がきれっきれ!なんじゃこのギャップ(笑)
元プロ野球選手ですよ(笑)
ピッチャーだった倉沢は試合中のバッター頭への死球事故で現役を引退。便利屋を始めます。
その仕事内容は「付き添いや」
息子のサッカーの試合に付き添ってほしいという依頼
フィリピンに帰る女性を成田まで送り届けてほしいという依頼
泊りがけで本棚を整理してほしいという依頼
などなど、変な依頼が舞い込みますが、その真相をズバリと読み取る倉沢の人の見方がすごい!
そして、それぞれの依頼を通して、倉沢の一人の人間としての再生の物語でもあります。
冒頭コメントしたとおり、ハードボイルド意識しすぎているのか、挫折した人物感を表そうとしているのか、孤独感を表そうとしているのか、その軽口にはうんざり。
しかし、最後の依頼(事故)を通して、倉沢は再生していくと思われます。そこが救いかな。
145グラムは公式球の重さでした。 -
Posted by ブクログ
ちょっと想定と違ってましたけど、楽しめました。
学校を舞台にしたミステリーということで、どんな事件が起きるのかと思いきや、どちらかというと小学校におけるアルバイト先生の奮闘の物語。
今まで読んできた伊岡作品とはちょっと違います。
主人公森島巧は小学校の音楽のアルバイト教師として赴任。
腰かけ気分で、次の職を見つけるまでのアルバイトとして働きますが、学校内の様々なトラブルに巻き込まれます。
モンスターペアレント、いじめ、無気力教師、学級崩壊。
それらに対して、腰かけながらも真摯に対応していく中で、その真相を明らかにしていきます。
そんな森島の中にも変化が..
ちょっと暴走気味の森島ですが、こんな先生いいなって思います。
しかし、この学校の先生たちってどうなのよ!! -
Posted by ブクログ
タイトルから想像もできないハードボイルド小説だった。
飲み屋の女性に誘われて家に行ったら、その女のヤバい彼氏が現れて揉み合いになった挙句死なせてしまい、服役した過去がある元刑事(主人公)。
その男の家に居候する、繋がりのなさそうな奇妙な3人の男女。
その家に転がり込んできた若い女。
その若い女を追って家にやってきたチンピラが死体として発見され、若い女は逮捕。主人公はチンピラが所属していた暴力団の組長から「本物の犯人を見つけ出さなきゃ、山に埋める」と謎の二択を迫られ、事件の解明に乗り出す…っていう物語。
虹の向こうっていうのは「死」のことで、いつか虹の向こうに行ったら、先に死んだ人(3歳で死んでしまった、主人公の息子)に会えるかな、という感じ。
冒頭、主人公が酔っ払いながらもチンピラ3人組をのしてしまうところから「これは…!ハードボイルドだ…!」と直感。酔っ払っても強い、元刑事の主人公なのです。
正直なところ、私はハードボイルドが苦手なので、こういうアンテナはよく働きます。
その後も「チンピラにやられて肋骨折れてるのに、ますますハードな立ち回りをする」「対立する暴力団組織に協力を持ちかけ、刑事時代に恩を売ってたおかげで十二分な協力を得られる」などのハードボイルド展開が続くも、事件の真相は意外な結末に…。
主人公も居候達も悲しい過去を抱えているため、その回想のために、過去と現在を行ったり来たり。
居候の女性の過去が、ハードすぎて、これはどこの北斗の拳的世紀末世界ですか…?
令和の現代なら、交通事故の被害者遺族がネットで誹謗中傷されることはあっても、その誹謗中傷した人が逮捕され刑事裁判を受けていたり、ちゃんと法律が機能していると思う。
これが2005年に刊行された本だとしても、地元有力企業の息子である事故加害者が、暴力団雇って被害者遺族に嫌がらせの限りを尽くすっていうのが…非現実的すぎてついていけなかった。
そして、主人公も、恭子以外の居候に対してちょいと不親切なラスト。家族なんじゃなかったのかい。
解説によれば、この小説はテレビ東京系でドラマ化されたそうで、「主演石田純一」。
テレ東公式でドラマのあらすじ読んだら、全然違う話でびっくりした…。
ドラマのあらすじを先に読んでたら、この本読む気はおきなかっただろうなぁ。
東野圭吾の否笑小説だっけ?あのシリーズの中にこういうのあった。小説が、せっかくドラマになるっていうのに、全然違う内容の2時間ドラマになる…ってやつ。そういえばあの話も、元はハードボイルド小説だったな。