TYPE-MOONのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お姫様のように攫われた士郎を助けるのは仲が良いわけでもないアーチャー。その為か戦闘中も憎まれ口を叩くし、別に協調行動が取れるわけでもない
この二人はとことん相性が悪いなぁ(笑)
そんなコミカルな険悪さがシリアスな険悪さへと変化するのがアーチャーと『正義』の価値観が全く異なると知れてから
アーチャーは聖杯戦争を勝ち抜き最終的に救われる者が多くなるなら現状の犠牲を許容する。士郎は目の前に在る命を救う為に聖杯戦争に参加しているのだからどんな犠牲も許容できない
反りが合わない『正義』は二人の志向の違いを反映したと言えるけど、英霊にまで至ったアーチャーとこの前まで普通の少年だった士郎という比較で見るなら士郎の未熟さが目立ってしまう違いとも言えるのかな
また、未熟という意味では同時に行われていたセイバーと佐々木小次郎の戦いにも見られるような
真名を明かし秘剣すら披露した小次郎に対してセイバーは名前どころか己の剣を明かす事も出来なかった。おまけに戦いはほぼ敗北
勿論、そこには仕方ない事情も有るのだけど、一方的にやられる形となったセイバーには剣技や精神面を向上させる事が求められていると言えるね
士郎とアーチャーは決定的に対立したかに思われた。けれど、そこで士郎がアーチャーの剣技に憧憬の念を抱き、アーチャーの『正義』を批判しても自分を斬った剣については怒りを覚えていないのは印象的
そこには士郎の正義感の基準を見る事が出来るし、強くなった際の自分の姿の一端をアーチャーに見ているのだと察せられる
その点が方向性へと反映され始めたのがセイバーとの鍛錬かな
あれだけ嫌っていたアーチャーの剣技を真似するなんて、やはり士郎という人間は面白いね
それが今後の戦いにおいてどれだけ活きてくるのか見ものですよ
おふざけ要素が強かったおまけ漫画では遂にあのキャラが。FGOをプレイしていない自分でも存在を聞き及ぶあの娘を水着装束で登場させるなんてサービス精神に富んでいるね
本編がコメディ要素はありつつ軸はシリアスなものだから、コメディ一辺倒なおまけ漫画であのようなわちゃわちゃが見られるのは嬉しいね -
Posted by ブクログ
士郎って聖杯戦争における実力として弱い方だと認識していた為にライダーの攻勢を切り抜けた点はちょい驚き
相手が本気でなかったとしても幾度も攻撃を弾いた点には何か理由があるんだろうか……
ただ、戦いそのものは凛の助けが無ければ死んでいたもの。また、凛自身も士郎に助けられた側
二人は対立しなければならない筈の間柄なのに、不思議な運命に拠って協力関係が続いてしまうね
そうして近づけば見えてしまうのが凛と士郎の魔術師としての違いか…
血の繋がり以上の魔術の繋がりを親から与えられ魔術師として育った凛、血の繋がりが無くても本当の親子のように人間として育てられた士郎
二人の境遇は大きく異なり、それ故に断絶が生まれたって可怪しくないのに、士郎の奇特なまでの礼節が凛の頑なさをほぐしているように感じられるよ
魔術師や人間、英霊の在り方が描かれた後に改めて登場するのがイリヤですか
ネタバレをある程度知っている状態且つ凛と親について話した後にイリヤが登場する流れには何とも言えないものが有るな…
以前は敵として戦ったのに、真昼の公園で会えば人懐こい少女として接してくる
それは油断を誘うかのようなギャップなのだけど、イリヤが普通の事を話したいと言った途端に警戒感が消えて普通に話せる士郎って凄いな…
一方、イリヤは士郎の話を聞いて何を思ったのだろうね……
士郎に凛、イリヤと様々なマスターが描かれた後に登場する新たなマスターはまさかの間桐慎二。彼はこれまでに登場したどのマスターとも異なるタイプだね
士郎のように警戒感が薄いタイプではない。凛のように勝利を狙っているわけでも、イリヤのように戦いに染まっているわけでもない
彼のマスターらしからぬ言動には奇妙なズレを感じさせるね
でも、それが聖杯戦争に対する覚悟が中途半端だった士郎にこの戦いで何を成し遂げようとするか、彼なりの目的を改めて固めさせるのは面白い
いよいよ彼も主人公らしくなってきたよ
…と、感心したすぐ後にピーチ姫のように誘拐されてしまったのはちょっと笑ってしまったけど
家の扉開けたまま寝ていたら攫われてしまうって無警戒にも程があるって…(笑) -
Posted by ブクログ
さすがに絵も構成もきれいで見ごたえがある。
かっこいいとこは格好良く。
かわいいとこは可愛く。
バトル展開は。
冒頭の士郎 VS ライダー。
最後のキャスター VS アーチャー。
あ、裏表紙で槍に魔力まとわせてるランサーは今回まったく出てきません。
…回想で槍の穂先だけなら出てくるかな?
巻末の「とおさかべ」は…。
刑部姫に英霊の座よりの入電で、サンタムと名乗る謎の英霊が接触してくる。
果たして、サンタムの指令に従い、刑部姫と凜は聖杯戦争を勝ち抜いていけるのか!?
次巻が待たれる。
今回が比較的幕間の回だとしたら、次はかなり派手な戦闘から始まるはずだし。 -
Posted by ブクログ
加減をしたとは言え、ライダーのペースに付き合ったおかげでぐったり気味の桜が可愛い。
アインツベルン城のお茶会からハーブに興味が出てきた桜がセラに教えてもらって作った「ハーブバター」。
深山商店街の納涼祭で士郎が出店で作った「フルーツポンチ」。
テレビの紀行番組でイギリスのことを見ていたセイバーが目にし、士郎が作った「フィッシュ&チップス」。
調理実習の授業で慎二と一成が作った「サバの味噌煮」と「ほうれん草のおひたし」。
桜とライダーがサイクリングをし、その先の直売所で得た野菜で作る「ポトフ」。
泰山の激辛中華料理にトラウマを植え付けられた士郎に向けて、遠坂が作る中華料理。とりわけ、「エビチリ」。
どれも美味しそう。
まぁフィッシュ&チップスは味付け次第かな。
特別編が2本。
言峰神父のある1日と、その夕食の「ペペロンチーノスパゲティ」。これはセリフのないサイレント漫画。
海釣りするアーチャーによる小さい見物人への「包丁の手入れ」講座。 -
Posted by ブクログ
既に幾つもの襲撃を体験しつつも状況は一つの休息点を迎えた今巻、まるで普通のラブコメのような光景が展開されている……!
士郎の料理に舌鼓を打つセイバーには和まされるし、彼女を過度に見せまいとする士郎の慌てぶりにほんわかとした気持ちにさせられるね
それでも秘密にするにも限度がある。だから大河や桜に知られたのは仕方なかったのだろうけど、その仕方の無いという流れの勢いで桜達も同棲を始めるってどういう展開だ(笑)
状況の賑やかさ的に羨ましい気がしないでもないけど、直前の不穏さを思うと単純に胃を痛めるイベントにもなりそうな……
代わりに深刻さを増していく状況に対処する役目を担うのが凛か
魔術師の痕跡を追って事件現場をうろつく彼女は危険としか言い様がないのだけど、聖杯戦争の流れを考えれば凛の行動こそ正しいものであり、聖杯戦争を忘れたかのように日常を過ごす士郎の方が可怪しい
そりゃ、そのような状況で普通に挨拶されたらあのような表情にもなるか(笑)
凛の実力、従うアーチャーの存在。それを考えれば凛の襲撃は本当に命を奪おうとしているのではなく、警告の意味合いが強いと判る
非情な決断ができているように見えて全然非情に成れないのは彼女の甘さであると同時に魅力だね
なら、そんな彼女に情けを掛けられる士郎が魅力的な存在では無いなんて事は無くて
凛と対峙していたのに、悲鳴を聞けば一目散に駆け出す。また凛への攻撃も身を挺して庇い立てている
ただ、士郎の魅力は甘さではなく危うさに通じるもの。セイバーの居ない状況でサーヴァントに対する事になったのは死亡フラグとしか思えないけれど…… -
Posted by ブクログ
ネタバレライダーの持つ石化の魔眼と対峙する士郎と凛。
魔力を暴走させた桜は、自責の念により自らを攻撃してしまう。
暗転し、教会に場面は移る。
刻印虫が全身の神経と癒着していると言う桜の状態は、非常に危うい状態であると説明する言峰。
刻印虫の摘出など魔術刻印を全て消耗するほど出来得る限りの手術を行う言峰。
今後の話、アーチャーより倒すものは誰かと問われる。
自らの信念に殉ずるか、守るべきもののために曲げるのかと諭される。
教会より抜け出した桜を探す士郎。
雨の中の公園で立ちすくむ桜を見つける。
自らの純潔などとうになく、魔術師であることを偽り、簡単に制御できなくことで士郎をも傷つけたことを嘆く桜。
そんな桜に士郎は言う。
「俺は桜だけの正義の味方になる」。
そう言って抱きしめる。
情念のために信念を曲げた瞬間である。
連れ立って衛宮邸に帰る二人。
しかし魔力不足から体調が優れない桜。
士郎から血を分けてもらって糊口をしのぐも。
夢見心地のうちに街へフラリと出た桜は。
ヒトヲクッテシマウノダッタ。
桜を守るためにと、万人の味方であろうとした信念を曲げる苦しい葛藤が描かれる。
魔力補給と性愛ゆえの性行が、血の提供に成り代わってるのは掲載誌ゆえのレーティングか。
映画のアニメでは前者であったようだが。
人を喰うと思われるシーンは映画のように狂気的なまでにポップなものではなく、朦朧とした意識の中でも血しぶきの飛び交う残虐なもの。
士郎の提供した血液が焼石に水でしかなかったのが悲しい。
さて、これで次巻は英雄王が出張って来るかな。