乃木坂太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
25巻に関するものではなくて、全体に対しての感想です。
とても面白い作品でした。天才医師がその腕を持って全てを救う、なんて話なのかと思い読み始めたのですがちょっと違って、タイトルにもなっている医龍という渾名の医師=朝田は主人公というよりは狂言回しで、本当の主人公は僕は伊集院という研修医だと思いました。
元々は、悪い意味で普通の医師であった伊集院が、朝田と出会い、周りを巻き込んで徐々に変わっていく様はとても心に響きました。
現実味の無い箇所は随所にあるんでしょうけど、医療の現場の現実を通して描く人間ドラマとして、とてもいいものを読ませてもらったな、という感じです。
ラストが少しさっくりと -
Posted by ブクログ
今一番面白い医療漫画は?ときかれたらこれしかない。
天才から凡人まで、一通りそろえる作品なら他にもある。
しかしこの作品の目玉はなんといっても後半からの教授戦。
巧みな政治手腕を使う国立、凡人こそがという霧島、リスキーなバチスタチームを抱える加藤。
三人がいかにして医局員の信頼を勝ち取るか、そして次々と起こるアクシデント、三者に絡む天才朝田。
汚いことを隠さず、泥臭い登場人物たちと心理描写で常に目が離せない。
ただ、この巻で終わりに近づいているのが見えてきた。
もうひとつの確固たるテーマとしてある伊集院の成長、それが終わるときこの作品も終わるのだろう。