井上敏樹のレビュー一覧
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ついに、この漫画版『仮面ライダークウガ』も大台一つ手前まで来ました
(1)が出て、読んだた時から、(10)は確実に達せるだろう、って妙な確信があったので、さほど驚く事でもありません
しかし、嬉しいってのも本当だ。横島先生、ありがとうございます
私の周囲じゃ、テレビ版と展開が違い過ぎて違和感があるって言う人もいます
ぶっちゃけ、私もそれは感じてますが、それも漫画版の面白さだ、と受け入れて読めば、違う面白さも見えてくるもんですね
テレビ版でも魅力だった、人間関係が複雑に絡み合うドラマ性が、この漫画版でも強いので、充分に楽しめます
雄介とガリマが、良い雰囲気になってきているってのは、漫画版だからこそ出来る展開でしょう
また、翔一がアギトが孕む闇に片足を突っ込んでしまう、そんな危うさにもドキドキします
自分を呑み込もうとする力を、本当の自分を取り戻す事で、逆に受け入れて、真なる完全体アギトになれるのか、それとも、このまま、怒りのままに暴れるだけの怪物となり、自壊してしまうのか
もちろん、アクションシーンも、テレビ版顔負けの迫力があって、年甲斐もなく、ドキドキしてしまいます
この(9)で、最も昂ぶったのは、ガリマvsゴオマ(狂暴態)
神速の一閃ってのは、こういう動きなんでしょうね
戦う事、殺す事に苦しみ、雄介に自分の正体がバレてしまうのを恐れているガリマは、一体、どんな結論を自分で出すんでしょうか
テレビ版では、ちょっと出来なかった、厳しいグロさもあるのが、余計に良いですね
雄介、ガリマ、警察達が集まる場に乱入してきたのは、テレビ版で、人気が高かったであろう、ゴ・バダー・バ
(10)の見所は、やはり、テレビ版でも手に汗を握って見た、トライチェイサーvsバギブソンの一騎打ちでしょうか
それとも、ガリマを守るために、雄介は新たな姿と力を得るんでしょうか?
うーん、楽しみでしょうがないぞ
この台詞を引用に選んだのは、認めたくはありませんが、間違ってはいないかも、と思ってしまったので
何で、こうも、悪い奴のコトバってのは、妙な説得力があるんでしょう
一体、どれほどの地獄を見てしまったら、ここまでの悪に染まれるんでしょうか
ただ、本当の事はないかもしれませんが、本物はあるはずだ、と私は信じたいんですよね、例え、甘ちゃん呼ばわりされても -
Posted by ブクログ
かつて「正伝」として発売されていたTV本編メインライター井上敏樹が描く小説「異形の花々」の再録に、後日談「五年後」を書き下ろしたもの。
TV版ではできないであろう残酷な描写、悪性が際立つキャラクター描写が目立ってよく話題になっているが、TV本編の主要キャラクターに絞って展開される人間ドラマによって、オルフェノクと人間という種の関係性がより精彩を放っている印象だ。
三人称視点で、色々なキャラクターの心理を描いている印象だが、なかでも実質主人公的な描かれ方をしているのはおそらく本編ヒロインの真理だろう(本編主人公の巧は活躍はしても「主人公的」とはいえない描かれ方だと感じる)。さまざまなキャラクターが良い方向にも悪い方向にも極端なキャラクターが多い中、真理の感性はいたって一般的だ。彼女の感じ方に納得しながらも、この555の世界においての「正しい行動」とは何なのか、誰もが考えさせられるに違いない。
真理以外のキャラクターの言動も、幼少期の経験が人間の衝動的な行動に出てくる、という観念で描かれているが、現実になさそうでありそう、という塩梅を感じる。どうしようもないのだが、生き生きとしたキャラクターだと感じてしまうのだ。ぜひ体験してもらいたい。 -
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ご理解いただけるだろうか、この『仮面ライダークウガ』(8)を行きつけの書店で見つけた瞬間の歓喜、興奮、絶頂を
さすがに、(1)が出た時の感情の爆発には一歩、いえ、半歩ばかりは及ばないにしろ、他の巻が発売した時以上にテンションが上がった
理由は察してもらえるだろうが、表紙を飾っている仮面ライダークウガタイタンフォームだ
作中で、人々を殺害しているのが、ギイカであるのだから、奴の爆発する墨に対抗できるのは、どのフォームよりも頑健で、なおかつ、粘液に守られている軟体を切れる剣を装備した、タイタンフォームしかない、と予想していたからこそ、実際に、五代雄介が戦いの中で、タイタンフォームに変化を果たした瞬間は、思わず、「よしっ」と言ってしまったほど
もし、電車や喫茶店で読んでいたら、周囲から不審そうな眼で見られてしまっただろう
この程度の事で、テンションが上がるなんて、精神年齢が低すぎ、と言われても気にならないほど、この作品が面白いのは、活躍するのが仮面ライダークウガだけじゃないトコにもある
人によっては、この(8)で最も、テンションが上がった戦いは、クウガvsギイカ、ではなく、一条さんvsギャリド、と推してくるだろう
私もテンションが上がったので、それは否定できない
どんだけ痛めつけられようとも、正眼の構えを崩さず、一発大逆転のチャンスを堪えて待ち、その瞬間が来るや、最高の集中力を発揮し、ギャリドを神経炸裂弾で撃ち抜いた一条さん、刑事としてだけではなく、男としても最高にカッコいい
お互いに僅差の勝利を決めた雄介と一条さんが、互いの健闘をボロボロの状態で讃え合ったシーンに、グッと心を揺さぶられたのは、腐女子or腐男子だけじゃないだろう
また、ガルマの変化も、読み手を驚かせただろうな、と思った
よもや、あのガリマがゲゲルから降りる意志を示すとは、予想外だった
雄介がタイタンフォームに変化する兆しを掴むために、一条さんに剣道の手解きを受け取り、ギャリドが殺害の道具として自動車を選ぶと言った、テレビ本編にも見られた設定を取り入れつつも、あくまで、漫画としてのオリジナルを貫く姿勢には、尊敬の念しかない
文字通り、人並み外れたプロポーションを誇るガリマが裸になったり、翔一が絵美さんと朝チュンを迎えちゃうって展開も、漫画ならでは、だ
さて、(9)は、どんな展開で、読み手は驚かされるんだろう
己のグロンギとしての運命に嫌気が差し、戦いの螺旋から外れ、人間と友情を築く楽しみ、喜びに触れ、温かいものが胸に広がっているガリマが、これから、どうするのか
ほんの少しずつ、距離が縮まっていた絵美が、異形の怪物に襲われ、そのショックから、再び、アギトへと変身してしまう翔一は、自己嫌悪を乗り越え、誰かの為に戦う強い男になれるのか
何より、ドラゴンフォームへの変化は起こるのか、そこが大事だ。個人的な予想かつ期待だけど、アギトを止めるために変化するんじゃないかな、と思う
マイティフォームじゃ敵わない。ペガサスフォームは外してしまう可能性の方が大きい。タイタンフォームは、猛攻にこそ耐えきれるだろうけど、余計な怪我を負わせかねない
そうなると、恐怖のままに暴れるアギトの激しい攻撃を身軽に躱し、なおかつ、見事な棒術で押さえ込めるドラゴンフォームが最適だ、と私は考える
はてさて、この予想は的中するのか。楽しみだ
この台詞を引用に選んだのは、仮面ライダークウガ、ではなく、人間・五代雄介のカッコ強さが、しっかりと感じ取れるからだ。どんな人だって、逃げたい時はある。それでも、譲れない何かのため、守りたい誰かのために、人は前に出る事が出来る。それが正しい勇気であり、それだけがピンチを一刀両断できる、弱い人間の強力な武器だ -
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正直なとこ、迷った、この(7)の感想、書くかどうか
そんな葛藤を抱かせるだけの、衝撃展開が、この(7)ではあった
「クウガ」と「アギト」、テレビ本編を観ていても、観ていなくても、この漫画版は十分に楽しめるクオリティだ、その旨を以前、書いた
それは間違っちゃいない
ただ、テレビ本編を観ていたからこそ受け入れがたい展開ってのはある
この(7)のどこが、私にとって抵抗を覚えるものだったか、そこはあえて書かない事にする。ここで書いてしまうと、(8)の感想が、今度こそ書けなくなってしまいそうなので、ご容赦頂きたい
また、気になったのは、その点だけで、他の展開に関しちゃ、グッと来たのも事実だ
やはり、五代雄介の復活劇には、胸が熱くなった。五代雄介の真っ直ぐさは、一度死んでも貫かれ、むしろ、気持ち良さを増したな、と感じる
そんな五代雄介に負けないくらい、人間らしさを前面に押し出しているのが、駿河徹也だろう。自分の欲望を満たす為なら、手段は択ばず、あらゆるものを躊躇いなく利用できる。この歪んだ強さは、人間そのものだ
果たして、彼のどす黒い目論見は成功してしまうのか。それとも、津上翔一は彼の束縛を元の強さで引き千切り、受け継いだ力を自分が正しいと信じる行為の為に使えるのか
ついに、「ゴ」の面々も動き出し、戦いの激しさは増していく・・・
次巻で気になるのは、津上翔一もだが、仮面ライダークウガが新たな姿に変身するか、だな。強力な爆発能力を持つ墨を武器とする、メ・ギイガ・ギはテレビ本編だと、頑健なタイタンフォームで撃破していた。漫画版では、どう対処するんだろう
この(7)で最もグッと来た回は、当然、EPISODE.28「信頼」だ。死の淵から舞い戻った仮面ライダークウガが、強さを増したギノガを倒すシーンは、最高だった。そこも推すポイントなのだが、バルバの義理堅さにもキュンと来た
この台詞を引用に選んだのは、五代雄介の強さが凝縮してるな、と思ったので。人によっちゃ薄っぺらい、と感じるかもしれないけど、これまで、彼の戦いや日常を見てきて、なおかつ、こんな笑顔で言われたら、グッと来ちゃう -
Posted by ブクログ
ホント、今更、後悔しても遅いのだけど、やっぱり、(5)と一緒に読むべきだったぜ
今後、また、二巻連続発刊される機会があるなら、この失敗を活かそう
(5)→(6)のコンボは決められなかったにしろ、十分に面白かった
見所は、何と言っても、仮面ライダーアギトの参戦だろう。今ちょうど、CSの東映チャンネルで、『仮面ライダーアギト』の放送が開始したので感慨深い
不安は全く感じていなかったが、横島先生、私の期待以上に、仮面ライダーアギトをカッコよく描いてくれた
いきなり、共闘って、都合のいい展開にならないトコが、また、井上先生らしい
このアギトの力が、姉の雪菜から弟の翔一へ、どのような形で受け継がれるのか、楽しみでしょうがない・・・受け継がれますよね、先生?
また、アギトのくだりだけでなく、他にも見所は、この(6)に多い
兄妹喧嘩も絡みついた、メ・ガルメ・レとの決着。クウガの力だけでなく、兄妹愛の勝利と言える
現実として受け入れがたい、兄の変身に戸惑い、恐怖こそすれど、兄が心までは変わっていない、と翔一との会話で気付いたみのり。妹に拒絶されたショックで変身できなくなったものの、それでも、自分の体を張って戦う雄介
擦れ違いがあったからこそ、強まる兄妹の絆、グッとくるねぇ
メ・ガドラ・ダによる、裏切り者、メ・ビラン・ギの粛清
メ・ガドラ・ダと主人の仇を討つべく奮闘した犬、その一体と一匹の束の間の主従関係は心温まるものだった。元が人間だけあってか、グロンギの中にも異色な存在がいるらしい。こういう展開に心を揺さぶられる年齢に、私も差し掛かりだしたか
このエピソードでは、一条さんとバルバの距離がわずかに縮まっている。呉越同舟、と言う奴だろう。しかし、今後、バルバが妹・香里奈の心を殺した主犯である、と知った時、築かれたように見えた共存関係は崩れ去ってしまうんだろうな
そして、テレビシリーズでも大きな見せ場の一つと言っても過言じゃない、メ・ギノガ・デとの戦いが勃発
猛毒の菌糸を武器とするギノガの攻撃を、アギトの不意打ちで食らってしまったクウガ。テレビ本編と同じように、毒に肉体を蝕まれ、雄介は瀕死状態に。やはり、一度、仮死状態になる事でパワーアップを果たすのか。それとも、漫画オリジナルの展開になるのか・・・このタイミングで、青か紫になるパターンなんだろうか?
この(6)でも、ゴオマの扱いは相変わらず。こうも虐げられると、グロンギながらも可哀想だな、と思いそうになるが、本人が恍惚の表情を浮かべているのを見ると、同情なんて吹っ飛んじゃうな。やはり、グロンギも色々だ
この台詞を引用に選んだのは、テレビであっても、漫画であっても、イイ男のカッコ良さは変わらないんだな、と感じ取れたので。こうも、クサい台詞を自然に言える津上翔一も、誰かの為に戦える強さを持っているんだろう。早く見たいモノだ、クウガとアギトの共闘を -
Posted by ブクログ
軽く、いや、結構、後悔している
もちろん、つまらなかったからじゃない。他の漫画読み、感想書きの方なら同意してくれるだろうが、漫画の感想を書くってのは相応のカロリーと気力を消費する。面白い作品なら惜しくもないが、つまらない漫画の感想で体力は持って行かれたくないのだ
私が、この『仮面ライダークウガ』(5)を読んで覚えた後悔、それは「何故、(6)を待てなかったのか」だ。この(5)は(6)と一緒に読むべき内容だった。読んでしまってから言っても仕方のない話なのは重々承知してるが、言いたいのだ
この(5)では、物語がまたしても、一つの大きな山場を迎えかけている。改めて、テレビシリーズとは違うのだ、と感じる。だけれども、テレビシリーズに微塵も劣ってはいない。それは脚本を担当している井上先生に、横島先生が本気で応えられるよう、努力してくれているからだろう。どっちも良い、それでいい
この(5)で注目しておきたい点は多い
ゲゲルのプレイヤーが『ズ』から『メ』へと移った事、一条さんの妹・香里奈が巻き込まれた事件、それにアギトとなった津上雪菜が関与している事、五代の妹・みのりにクウガとなった事がバレてしまった事、そして、何より、新たなる英雄となる津上翔一の登場
テレビシリーズのファンは、アギトと絡みだした辺りで違和感が強まり、読むのを躊躇い出していると聞いたが、私はあまり、感じない。私が「雑食」ってのも大きいにしろ、これくらい、大胆でなきゃ、テレビシリーズに霞んでしまうのだろう
うん、やっぱ、(6)とまとめて読みたかったぜ
次巻で気になるのは、やはり、五代が再び変身できるか、ってコトだ。みのりに恐怖から拒絶された事が、変身にブレーキをかけてしまっている以上、しっかりと理解してもらうしかないだろう、自分がクウガに変身しなければ、皆を守れないってコトを
兄が正体不明の異形になった上、いつ、命を落としても不思議じゃない戦いに身を投じていたとなりゃ、戸惑いや心配の念が生まれて当然。それでも、雄介の妹であるのなら、兄が信念を懸けてやりたい事を応援してくれるんじゃないかな・・・・・
今回のゲゲルのプレイヤーは、カメレオンの特性を有する、メ・ガルメ・レ
姿を消し、死角から強靭な舌で人間を殺傷し、ゲゲルをクリアしようとするコイツを倒すには、視覚と聴覚に優れている緑のクウガ、つまりはペガサスフォームに変身するのが最良の戦い方だが、この漫画版では、どんな展開になるのか、楽しみだ
この台詞を引用に選んだのは、五代雄介の戦いに対する信念を感じると同時に、そのスタンスを、このピンチを迎えても貫けるのか、が気になるからだ。誰かを守るってのは、自分が傷つく事。自分が傷つけば悲しむ大切な人がいる、と知っても尚、見知らぬ誰かの為に戦えるか、そこがブレたりしない強さの分かれ目なのだろう -
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書店で、この『仮面ライダークウガ』(4)が並んでいるのを見た刹那、ギョッとしちゃいましたね、正直。自分じゃ判らなかったかも知れませんが、もしかしたら、喉から変な音も出ていた可能性がある
けど、他のファンの皆さんなら、私の焦りを察してくれるだろう、今巻の表紙を飾っていたのが、「緑」のクウガ、つまり、ペガサスフォームだったのだから。ファンであるにも関わらず、ドラゴンフォームが登場する巻を飛ばしてしまったのか、と嫌な汗が滲み出る音すら、耳の奥で聞こえたほどだ
ハラハラしながら読みはじめ、巻を跳ばしてない、と判った時はホッとした
改めて、テレビ版とは展開が異なるのだな、そう、納得した。まぁ、アギトが誕生した時点で、既に別物である訳だが。人それぞれだろうが、私は許せる。こう書くと、上から目線で何様だ、と言われちゃいそうであるが、私はこんな書き方しか出来ないので許していただきたい
実際、私の周りにも、何人かいる、テレビ版との差異に戸惑っている読み手が
私のように、「面白ければ何でもいい」って雑読な人間は気にならないが、やはり、テレビ版が至高、と信じている繊細な人は気になってしまうのだろう
当然、クレームは来てるだろう。漫画家として、ファンの意見を受け入れるのは大事だと、素人なりに思うが、テレビ版に差を付けるって気概は失わないで欲しいな、と願ってしまう。もっとも、生半可な文句じゃ、井上先生は鼻息一つで弾き返しちゃいそうなイメージはある
あえて厳しい言い方をさせて貰うが、漫画版の面白さを、テレビ版と異なるって点を踏まえて受け入れられないなら読まない方がいい
この(4)で、五代雄介、仮面ライダークウガと相対するのは、ハチ種怪人のメ・バヂス・バ。当然と言っていいのか、は微妙だが、コイツもテレビ版とは異なっている
大きなトコだと、人間に対する殺害方法が違っている。テレビ版は、毒針によるアナフィラキシーショックで人を死に至らしめていたが、この漫画版では、脳に時限爆弾的な針を打ち込み、死の恐怖で追い詰めながら、ジワジワかつ一瞬で殺害している。そう、テレビ版の五代に憎しみの心を増長させ、暗黒面に落としかけた、ヤマアラシ種怪人のゴ・ジャラジ・ダに酷似している
この差も、私的にはアリだ。何せ、人間の優越感を煽り、残虐性を引き出し、最終的に最悪の現実を突きつけて、絶望のどん底に叩き落としたメ・バヂス・バのゲスさは、漫画のストーリーに深みを与えていた
この漫画版の本質は、テレビ版とさほど変わっていない。それは人間ドラマだ。人間の強さ、弱さ、脆さ、狡さ、真っ直ぐさが、読み手の心をこれでもかってくらい、強烈に描かれている
あくまで、これは私の漫画読みとしての勝手な印象だが、きっと、井上先生の人間としての波長は、藤田和日郎先生に近いのだと思う。多分、タッグを組んだら、漫画史に残る、最高の漫画が誕生する
もちろん、横島先生が命を燃やして描く、クウガvsバヂスも迫力満点で、少年の心が年甲斐もなく熱くなる
バヂスを倒すとなりゃ、マイティフォームやドラゴンフォームじゃ敵わない
ペガサスフォームに変身するシーンが、カラーってのがまた、ファンとして嬉しい
また、一つ激闘を制したクウガであるが、プレイヤーがメ集団となった以上、これから、ますます戦いはキツくなるだろう
アギトが戦いにどう絡んでくるのか、敵対、それとも、共闘できるのか。また、一条さんと駿河の関係がどう明かされるのか、も気になるトコだ。何より、ドラゴンフォームとタイタンフォームがいつ、変身可能になるのか、もワクワクもんである
やっぱ、仮面ライダーっていいな
この台詞を引用に選んだのは、井上イズムを感じたからである。人生、そう簡単にゃ、自分の思い通りになる事ばかりじゃない。だからと言って、凹んでいる暇だってない。ガムシャラに頑張るしかないのだ -
Posted by ブクログ
好きだからこそ、あえてハッキリ言おう
面白すぎるのも考えもんだなぁ
先巻より質が落ちたって意味じゃない。逆だ、井上先生のストーリーの良さを横島先生の画が引き出し、横島先生の地力が井上先生のセリフ回しで底上げされており、1、2巻よりもクウガファンを満足させてくれるだろう、この3巻は
しかし、そこが問題なのだ。この3巻は2か月連続発売で、2巻を買ってから、すぐに手に入った。書店で買った瞬間は胸が弾んでいた。読んでいる最中は、この作品への愛が高まった。しっかし、読み終わった瞬間、満腹感と一緒に、「あぁ、今度は半年くらい待たなきゃいかんのか」、そんな絶望が・・・・・・きっと、これは私だけじゃないだろうなァ
大袈裟な言い方をすると、これを感じなきゃ、クウガファンとは言えまい
改めて感じた事だが、やはり、テレビシリーズのおおまかな展開を踏襲しつつも、井上先生は自分らしさをガッツリ盛り込んできている。井上イズムを顕著に感じる点は、やはり、アギトの出現だろう
多くは語れないが、やはり、どの世界であろうとも、最初に生まれるアギトは女性型か
また、本格的にグロンギ討伐に参戦した駿河徹也の個性も強烈だ
彼の“悪意”が、今後、この漫画版『仮面ライダークウガ』に、どれほどの深みを与えてくれるのか、楽しみだ
オリジナル要素を存分に盛り込みつつも、テレビ版で、ファンがクウガに惚れこんだ点も削除せずに入れてくれているのも、やっぱり、嬉しい
ズ・メビオ・ダが右眼を傷つけられた恨みで警察官の目を抉る点、スピードと身軽さを一番の武器とする敵に対抗すべく、一条さんがクウガにトライチェイサーを託す点、それは実にグッと来る
何より、この3巻の見所は、五代雄介と一条さんの“人間らしさ”が垣間見られるトコだ
世界を旅した経験で培った、「話し合えば誰であろうとも解かり合える」、そんな人生観を人間じゃないメビオに重ねてしまった結果、恩人らを犠牲者に加えてしまった自責の念から憎しみに飲まれかけるも、いよいよとなった瞬間、踏み止まって必殺キックを仇へ叩き込めなかった五代雄介、駿河に妹がらみの挑発を受けた途端に、持ち前の冷静さを崩されて怒りを露わにする一条さん
何だかんだで、二人も人間なんだよな、と当たり前の事を読み手に思い知らせ、どこかホッとさせてくれるストーリー、さすが、井上先生
アクションとストーリー、その二つが足し合ってこそ、仮面ライダーだ
五代が、自分の甘さを、どう強さに変えていくのか、そこも見物だろう、今後
メビオの終わり方も、これまた、衝撃的だった
同情の価値は全く無い。しかし、憐れな終わり方ではある
先にバヅーをマイティフォームで倒しちゃっているから、他のグロンギ怪人と闘う際にドラゴンフォームにチェンジするのかな? メ・バヂス・バが姿を見せてるから、ペガサスフォームには確実になるんじゃないかな、と思ってるんだが、井上先生は、コッチの読みを良い意味で裏切ってくるからなぁw
ともあれ、こうやって、レビューを書いたら、少しは気も安らいだ。気長に4巻を待つ事にしよう
この台詞を引用に選んだのは、五代と一条さんの信頼関係を感じさせるものなので。作中では、残念ながら、五代がズ・メビオ・ダへの怒りが強まっていたので届いていたのかは微妙だが、自責の念に駆られる人間を再び、立ち上がらせるには、時に厳しい言い方も必要だ。結局、自分の失敗は自分で取り返すしかないのだから -
Posted by ブクログ
待望の二巻。これが書店に並ぶのを、どれだけ待ち焦がれたか
ついに、五代雄介、マイティフォーム、つまりは赤へ変身を果たすッッッ
変身できるようになるまでは五話、本来の姿に変われるまで八話かかったか・・・井上先生、焦らし上手でいらっしゃる
マイティフォームへの初変身時、五代の戦いに対する意識の成長に伴う色の変化が分かりやすいように、カラーページを使ってくれているのは一ファンとしては実に嬉しい
クウガにしろ、グロンギ怪人にしろ、そのデザイン、要所要所のパーツが、テレビ版より、異形って感じ、おどろおどろしさが濃く滲み出ていて、井上先生のハードボイルドな作風に合ってるな、と感じた
この漫画版の『仮面ライダークウガ』を読んで、テレビ版と流れが違い過ぎて、違和感を覚えて読むのを止めた人がいるらしい。まぁ、漫画の好み、受け入れられるかは人それぞれだから、残念だ、と思うだけで責める気にはならない。それでも、あえて言うなら、どっちにも良さがある、と納得できれば十分だ。個人的には、テレビ版を全話観ている人間の方が、この漫画版の深いトコまで楽しめるな、そう思っている。小説版の『仮面ライダークウガ』を読んでいれば、尚好しだろう
ちょっと、ビックリしたのは、榎田女史がマッドな雰囲気を醸していたトコか。五代と、どんな絡み方をするのやら
マイティフォームには、闘争心を昂ぶらせたままで鎮める事で変身が叶った。となると、他のフォームも、やはり、五代の感情の動きが関わってくるんだろう。楽しみだ。次巻が来月発売で、ホントに助かる
しかし、気になるのは「アギト」、そのワードだろう。後書きを読む限り、仮面ライダーアギトであるのは間違いなさそうだ。漫画だからこそ実現可能な共演だな。誰が変身するのか、ってのも気になるが、ギルスも登場するのか、そこも重要だ
この台詞を引用に選んだのは、やっぱ、五代の相棒は一条さんしかいねぇな、と感じたので。大切なのは、いつも通りの事をいつものようにやれる平常心、けど、それを維持するのはピンチであるほどに難しい -
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これは、久しぶりに本気で嬉しい。どれくらいか、と言うと、藤田和日郎先生の最新作、『ゴーストアンドレディ』が、モーニングで始まった時と同じくらい
私は平成版の仮面ライダーが好きだ。クウガもアギトも龍騎もファイズもブレイドも響鬼もカブトも電王もキバもディケイドもダブルもオーズもフォーゼもウィザードも鎧武もドライブも全員、好きだし、各々に他にはない魅力が容姿、性格、必殺技、ストーリーにある、と思っている
だからこそ、ヒーロー史に革命を起こした、クウガは私の中で別格だ
ノベライズもかなり興奮したが、コミカライズはもっと強く、改めて、自分が漫画読みである事を自覚したw
オリジナル(でいいのかな)とも、ディケイド版とも異なる、世界のクウガの話ってトコがグッと来た
脚本を担当しているのが、井上敏樹先生なもんだから、ストーリーに厚みがあることあること。作画を任されている横島先生、かなりのプレッシャーだろうな。けど、この経験は横島先生を漫画家として、大きく成長させるに違いない
実際、横島先生の絵柄は、井上先生のストーリーの魅力を引き出し、なおかつ、仮面ライダークウガの魅力を損なっていない
グロンギ怪人のデザインが、テレビシリーズと若干、異なってはいるが、漫画版だと思えば、大して気にならないほどか
どの世界の五代雄介は人間的なカッコ良さがある。異形の者から、大切な者を守るためだけに、自分も人非ざる存在に変じる覚悟を笑顔で決める、それは並みの男には出来ない事だ
また、一条刑事の生真面目すぎて、思い詰めやすそうな性格も、自由奔放で型に嵌らない五代と真反対だからこそ、今後、好いパートナーになるんだろうな、と感じられるもので、ますます、好感が高まる
変身への覚悟はあれども実際の戦いへの決意がまだ足りてないのか、もしくは、受け継いだ力にまだ五代の肉体が馴染み切っていないのか、グローイングフォームにしか返信できていないトコが、これまた、今後の展開に少年らしいワクワクを抱かせてくれる
ズ・ゴオマ・グの戦いの中で、どう「白」のクウガから「赤」のクウガに変身を果たし、必殺のマイティキックを決めるか、楽しみだ。また、今後の激闘の中で、ドラゴンフォーム、ペガサスフォーム、タイタンフォームへのフォームチェンジを修得していくか、も
次巻が発売されるのは、11月か・・・・・・待っている間も、漫画読みの特権なれど、これほど面白い作品の続きを四か月も耐えるのは結構、キツい。でも、我慢した分、読んだ時の興奮は大きくなるのだから、それを受け入れなければ
この台詞を引用に選んだのは、これぞ五代雄介だから!! -
Posted by ブクログ
ネタバレこの小説はヒーローものです。そしてヒーローは水雪です。
ヒーローの条件とは何か。それは、不屈と孤独です。
水雪は不幸ですが、決してそれに屈せず、むしろ一人で立派に生きてやると決意します。白馬の王子様なんて待ちません。多数の男とセックスして監禁時の性的虐待を無意味なものにしようとしたり、嫌いなピアノに自ら関わりを持とうとしたり、様々に試みます。自分が変化することへの恐れを一切感じません。しかしそんな彼女を理解する者は一人もいなかったし、彼女の本質的な部分は何も変わりませんでした。和憲に出会うまでは。
和憲はヒロインです。
彼は母親に呪われています。彼の行動原理は母・鈴子に支配されており、鈴子が望んでいるという理由だけでピアノを弾きます。呪縛の効果は絶大で、彼自身にやりたいことなど思いつかず、自らの意思で選択したものといえば、ピアノの挫折による自殺未遂ぐらいなもの。一度死ぬことで(殺すことで)多少の積極性を彼は手に入れますが、それでもピアノの音は変わりません。水雪に会うまでは。
この二人は出会い、それは様々な化学反応を生みました(異常聴覚の喪失と味覚の獲得、恋愛感情など)。
物語終盤、水雪はついに誰にも言ったことのない秘密を和憲に打ち明けます。自分はこんなにも進もうとしているのに、なぜあなたは逃げてばかりなのか、と。
最終的に二人は“自分の音”を手に入れます。水雪はゴムマスクの男たちを殺し、和憲のピアノを通して。和憲は、、、
和憲は?
そう、ここだった。僕はこの小説で分からないところが2つあります。その1つがここです。
和憲は水雪に会っても母性の呪縛から逃れられなかった(義指を吐き出す)し、キドニーパイを食べてもらってないし、自力でノラを捕まえられなかったし、彼女を殺す力も失った(異常聴覚と味覚のやつ)。なのに、どうやって自分の音を手に入れたのだろうか? それとも、彼は彼女に救われたおかげで自分の音を得て、そのせいで彼女を救えなくなった、という話なのか? 自分の音とは、普遍性のようなものなのか。和憲は凡人になった話なのか(だから水雪に音を与えられた、とも言えるが)。
もう1つは、鈴子が水雪を誘拐していたという点。つまり黒幕は鈴子で、この物語全編は彼女の歪んだ母性が支配していたと言えます。
最初このシーンを読んだときの違和感は半端無かったです。誘拐した事実自体はいい。僕は物語の展開を100%受け入れるタイプだからです。分からないのは、それが暗示するものです。
なぜ鈴子が水雪を誘拐した張本人でなければならなかったのか?(おそらく)ただ読者をびっくりさせる仕掛けではない気がします。何かしらの必然があったのだろうという直感があります。だけどそれが分からない。母性のディストピアで起こった悲劇? とかそういう話? 違うよなぁ、、、
この中途半端な状況で感想をまとめると、ヒーローがヒロインを救うけど、ヒロインにはヒーローほどの器がなかったんだな、というところに落ち着いてしまいます。
読解力が欲しいです、、、泣 -
購入済み
これは面白い
ご存知の通り、仮面ライダーファイズの放送当時に発売された異形の花々のエピローグ付き再販になります。
その、井上御大の情熱とセンスに溢れた、薄まっていない原液が味わえます。
再配置されたキャラクターと全ての制約を取っ払われた展開。あのショッキングなラストから5年後。まさかの展開を見せ、仮面ライダーファイズの世界観に新たなエピローグでありプロローグを加えた本作は、オルフェでありエノクであるという、オルフェノクを体現した1冊であると言っていいでしょう。