岩本ナオのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不思議なタイトルに負けず、天狗と人間のハーフの女の子、人間だけど天狗を目指して修行している男の子、眷属候補の動物たち(ときどき人間化する)、それらを普通の風景として受け入れる同級生たちの日常を描いたちょっと不思議なマンガ。
とはいえ、天狗界の実情や鬼や神様達との関係性がしっかり設定されているので、そういう不思議なところを気にせず、主人公の女の子と幼なじみとの恋に自然にキュンキュン出来てしまう。
天狗を目指す男の子・次郎坊の真っ直ぐさが素敵すぎて、こんな男の子に守られたいと思わない女性がいるのか、と。眷属候補の狐、たぬき、猿、鶏、イノシシ、うさぎ達のキャラも良くて、狐の三郎坊と女子高生の恋もかな -
Posted by ブクログ
角川ホラーから出ている「妖琦庵夜話」のシリーズで榎田ユウリさんを知った。
友人からBL書いている人だよと言うのは聞いていたので魚住くんシリーズがBLなのは分かっていたけれど、これがデビュー作で、さらに2度目のリニューアルされて発売ってすごい。
その理由も良く分かった。
魚住がとても美しく、描写がとてもきれいだと私は思った。
夏の塩では久留米と魚住がくっつく事はなく、もどかしい感じがまた続きが読みたい!と言う気持ちにさせる。
続きのプラスチックとふたつのキスも買ってあるので早速続きを読もう!
あと気になったのが、最後の章の「鈍い男」って時系列は「制御されない電流」の合間の話なのかな。
読んでる -
Posted by ブクログ
読み始めて三か月ぐらいで最終巻が発刊されたのはラッキーだった。いやー、良かった! とても良質な少女ファンタジー分を補給できた。
基本的に自分が知ってる少女漫画って80年代末期から90年代前半ぐらいしか知らなくて、そこでは大体不思議な自分の出自を隠して、それがバレないようにすることに主眼が置かれてることが多い印象なんだけど、こちらはその出自が隠されず、その特殊な生い立ちにどう向き合うかをスパイスにしながら普遍的な(学生)生活のなかでの心の機微を懇々と描いている、そんな感じがした。
動物がしゃべっても、神通力が使われても大抵の人物が「そういうもんなのかー」で済ませて行く様子がなんとも不思議で新 -
Posted by ブクログ
新刊が出ていたのでお買い上げ。
天狗を父に持つ高校生の女の子のお話。今回で完結です。
以下ネタバレ感想。
面白かったです。
天狗の力を生まれながら持つために、悪い天狗にならないよう力と精神の鍛練をさせられていたのだけど、普通の女の子でいたいとさぼってばかりいたので、自然に身につく力との均衡が崩れて、とうとう悪い天狗が落ちるという天狗道に落ちてしまうのですが、みんなが必死に助けようとするので泣けました。
特に瞬ちゃん。
まさか緑ちゃんとそんな関係だったとは思いもよりませんでしたが(笑)、幼馴染の秋姫をずっと見守って、他に好きな人が出来たとしても「名前を呼べるならそれだけで良い」と言える瞬ちゃ