小山ゆうのレビュー一覧
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目論見通り、峻堂は、由美の拉致に成功し、ホテルに監禁し、あわや峻堂の魔の手が由美にかかろうとしますが、水川が助け、事なきを得る。雄飛は、由美に結婚を申し込むが、由美は別にパトロンがいることなどから悩み、フランスに旅立つ。
寿司岡の岡田夫婦はその話をしてくれなかったと不満そう。親の愛情の薄い水川は岡田まち子の気遣いに感激し、愛情を持つ。峻堂は覚醒剤取引の嫌疑がかけられていて、雄飛の画策で、ジムのトレーナーの引きぬき、組の幹部の引き抜きが成功して、峻堂は力を落としていく。雄飛は高校を卒業する。雄飛と橘青葉との対談。青葉を自分のものにしようとする日映の社長の息子が青葉を自分のものにしよう家で待ち伏 -
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天賦の才と邂逅の妙が拓く人生
雄飛の人生はあまりにも過酷だ。戦争による敗走の最中、母と姉を奪った強姦魔の所業を6歳で目の当たりにした雄飛は、復讐の燠火をひとり燃やしながら生き抜き、偶然の出逢いながら彼の天賦の才と折れない意志に惹きつけられた人たちに育まれて復讐の相手に辿り着いた。ドラマチックだがあくまで雄飛自身が切り拓いていく運命を、読者もまち子姉ちゃんや大垣親分や由美の立場に成り代わって見守る気分だ。
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主人公雄飛が、ヤクザの親分の養子となり、ボクサーとして成長していくのだが、しだいにヤクザの組の仕切りに手腕を発揮するようになる。親分は明らかに山口組三台目田岡組長を意識したキャラクターで、峻堂という敵役との抗争など東映任侠映画の雰囲気が充満している。
今回は興行の世界に手を広げ、それを面白く思わない峻堂が邪魔に入るなどは任侠映画の定石。東映映画ファンマインドを揺すぶる出来だ。こういう世界をマンガで描けるとは思わなかった。
そう言えば「がんぼナニワ悪道編」は「仁義なき戦い」の世界だし、「闇金ウシジマくん/真鍋昌平」でもヤクザの世界が出てきた。東映がヤクザ映画を作らなくなったので、マンガで楽しみし -
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ネタバレまたうじうじやってる薩長(笑)。そして勝先生と家茂将軍。好きなシーンです。竜馬同様、かなり柔軟に見える中岡のバックボーンに興味がわいてきました。竜馬と同じように活躍しているのにあまり取り上げられませんよね。なぜだろう……。
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竜馬は長州からの米を薩摩に運ぶが、薩摩藩はただ長州と幕府の戦を見守っているだけであると米を受け取らず、今度、その米を長州に返しに行くと、桂は一度進呈した米を戻す事は出来ないと言う。そこで竜馬は、航海術にたけた海援隊と米を商売しようと提案、桂も快くこれを引き受けた。一方、とうとう幕府から海軍大将を命ぜられた勝だったが、危篤状態の将軍家茂が勝を側から離 -
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ネタバレ竜馬の手の痛みと寒さがこちらにまで伝わってくるような切迫した描写。まさか薩長同盟が成立してすぐこんなことになるなんて、まさに天と地。西郷さんの男気が爆発してかっこよかったですね。それまでは桂さんとともにうじうじしてたけど(笑)。
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両藩の意地の張り合いで進展しない薩長同盟だったが、竜馬の立ち会いによってやっと成立した。大仕事を終え、竜馬は寺田屋のお竜のもとへ忍びに行くが、幕府からの追われの身である竜馬はここで、伏見奉行に見つかり襲撃を受けてしまった。この襲撃で手に重傷を受けたものの、西郷や長州の三吉らのおかげで捕らわれることなく、京の西郷の宿舎で養生する事となった。そし -
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ネタバレ薩長同盟。ここではまだ成らないけれど、いかにすごいことなのか、いまの時代ではあまりぴんと来ない。薩摩と長州が手を結べばいいのにと考えていた人は他にもいたかもしれない。ただ、それを実現させるのがどれほどしんどいか。教科書ではたった2~3行で済まされてしまっていたこの同盟が、どうやって結ばれるに至ったのか知れてよかった。
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長崎に設立したカンパニー亀山社中を陸奥らに任せて、竜馬は薩長同盟実現のため長州に向かった。薩摩に対する恨みがつのる桂、高杉をどうにか説得した竜馬は、また中岡が同じ考えを持ち、西郷を長州に連れてくることを知った。竜馬と桂、高杉は下関で西郷と中岡を待っていた -
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ネタバレつらいことがあっても時代は止まってはくれない…と思っていたらまた新たないいキャラ大久保一蔵どんの登場で今度は笑いが止まりません。陸奥も相変わらず面白すぎ。
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神戸海軍塾が閉鎖され、勝には江戸での蟄居(一室での謹慎)が命ぜられた。勝を見送った竜馬のもとに、姉の乙女から武市と以蔵の死の知らせが届いた。怒り悲しむ竜馬を寺田屋のお竜が体を張って慰めるのだった。そして竜馬達元海軍塾生は、薩摩藩の後ろ盾のもとで貿易をする企てをもって、西郷達と薩摩へ向かった。薩摩藩の出資で貿易会社を作り、異国からの武器を薩摩に流すという竜馬の案は、西郷の幼なじみ、大久保一蔵から藩主、島津久光に伝えら