「あなたの役割」とは?を考える
この本は、業界を仕切る男性たちやその閉ざされた社会に対する告発や恨み節ではない。乞われて足を踏み入れたはずのラグビー協会に、手足を縛られ翻弄されながらも懸命に向き合い続け、そして結局排除された一ラグビーファンの女性による記録だ。
その筆致はとても俯瞰的で、ときにユーモラスでさえある。それがかえって業界の病理や解決すべき問題点を鮮明に浮かび上がらせた。当事者たちもこの本を虚心坦懐に読めば、自分たちの現状を客観視できるのではないか。
まず“虚心坦懐”の境地をこの人たちに求めるのが無理筋かな^^;