鳥飼否宇のレビュー一覧

  • 憑き物

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    ネタバレ

    『冥き森』が面白かったです。『呻き淵』もよかった。
    ▼「バッタ大発生」「文化財になってる巨木を枯らすための薬剤を注入」「なりすましでお家乗っ取り」「HIVを感染させるための性行為」などの話、そういえば、ちょっと前にニュースやネットで話題になっていたような・・・。
    ▼また虫の話、出てきたなぁ〜。虫が出てくる話が最近多かったので、虫について、少し詳しくなっちゃった。それに姿を見なければ、虫、イヤじゃなくなってきたみたい。

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    2013年07月09日
  • 中空

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    竹林に囲まれ竹を利用した生活を送る陸の孤島、竹茂村。
    そこで起こる連続殺人事件。
    珍しい竹の花から連想される「かぐや姫」のエピソード。
    そして何より村に息づく『荘子』の教え。
    いろいろネタはてんこ盛りで雰囲気出そうなのにあまり出ない。
    何かちぐはぐというかとっ散らかったイメージ。
    多分語り手役の猫田夏海さんのノリが軽すぎました。
    個人の好みにもよると思いますが、
    事件の陰惨さや歴史のミステリアスさに浸ろうとすると、
    決まって腰を折られる感じがしました。
    表紙から受けるイメージも歴史を紐解くような文章も、
    もっと重厚な感じがするので、
    その方向で進めた方が読み応えがあった気がします。

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    2017年10月14日
  • 人事系シンジケート T-REX失踪

    Posted by 読むコレ

    正直今でも苦手の作家さんですが講談社ノベルスって事で
    今までの作品とは作風が違うだろうと思い挑戦。
    まぁ、いかにもノベルスって感じの軽妙なタッチの
    ライトミステリで良かったです。独特のウザい言いまわし
    も陰を潜めておりサクっと読めたし、認識を改めなきゃ。

    関係ないんだろうな...と思ってはいましたが
    やはりマーク・ボランは出てきませんでした(笑)。

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    2013年02月11日
  • 物の怪

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    ネタバレ

    シリーズ6作目。
    「眼の池」「天の狗」「洞の鬼」3篇からなるホラーテイストの短編集。

    “人間を水中に引きずり込む河童”
    “空を飛び気まぐれに人を殺す天狗”
    “異形の姿ゆえに恐れられ退治される鬼”
    を題材にして、生物に関する知識を駆使しながら怪奇事件の謎を紐解いていく。

    どの話も後味が悪く不気味な余韻を残して終わる。
    何かに憑かれてしまった“人間”の、恐怖と悲哀を感じる作品。

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    2012年11月10日
  • 物の怪

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    ネタバレ

    河童、天狗、鬼とモチーフが統一されていて面白かったけど、最後に読んだ「洞の鬼」のイヤーな読後感が…。やっぱり実は真犯人が・・・、っていう話は後味が少々悪いね。鳶さんのキャラは結構好き。猫田さんといい感じになることは…ないのだろうかね。

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    2012年06月03日
  • 昆虫探偵~シロコパκ(カッパ)氏の華麗なる推理~

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    人の論理が通用しない世界で起こるミステリーの数々。
    読んだ事あるタイトルの物語には笑わせてもらえ面白く読めたけど、自分が目が覚めたらゴキブリだったったら、悲しいなあ。
    あの有名な物語の出だしからは進んで行かないだろう世界へ。

    子供の頃は案外平気だった昆虫がどうも苦手になって来て、
    ハチは刺されてからどのタイプも嫌いだし、
    クモは元々大の苦手。
    姿を想像すると、
    ・・・・・・・・・。
    となってしまうんですがね。
    でも、殺(人)虫の方法は昆虫好きじゃないと確実に分からないな。

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    2012年03月12日
  • 物の怪

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    河童に天狗に鬼。この世界観は周りに溢れてはいるので、
    なんとなく聴き覚えてる事象はあるけど
    観察者の世界観は面白く読んだ。
    謎解きの後に、そのままだとあなたも殺されちゃいませんか?
    なんて心配してしまうような余韻の中、
    天の狗の犯人が自分だったら跡形も残さないように頑張るし、
    洞の鬼の後味の悪さは心に残るくらいじゃすまないうえに、
    それを言われちゃあ一生もんでしょうな。

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    2012年02月12日
  • 物の怪

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    河童、天狗、鬼など、犯人は妖怪かと思われる不可能状況で起こった犯罪を”観察者”鳶山久志が生物学の知識と卓越した洞察力で暴く短編集。
    妖怪といってもおどろおどろしい雰囲気はあまりなく、土着的な怪異と自然科学的な解明がしっくり融合している。
    ベストはなんといっても、トリックもぶっ飛んでいるが動機もイッちゃってる「天の狗」。

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    2012年01月06日
  • 物の怪

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    “「なんだ、鳶さんが見たのはカラスだったんだ」
    「違うよ。どうしてホシガラスが天狗なんだよ」
    「だっていま烏天狗の話をしていたじゃない。日本の天狗のモデルとなった動物はカラスなんでしょ?それにホシガラスってなによ。わたしはただカラスと言っただけで......」
    わたしがまじめに説明していると、変人生き物オタクが声を荒げて遮る。
    「キミは壊滅的に愚か者だな。世界中探したとしても、カラスという種名の鳥なんかいない。カラスは科あるいは属の単位を指すグループの名称だ。おそらくキミはCorvus属のハシボソガラスやハシブトガラスを念頭に置いて発言したんだろうが、ヤツらは原則的にこんな高地には生息していな

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    2011年11月10日
  • 非在

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    手記部分の読みづらさで前半がつらめですけど、中盤以降の展開は面白かったです。
    ちょっと、ネタが読みやすい気もしますが、孤島ものは久しぶりでしたので、充分楽しめました。
    というか、厳密には孤島ものでもないのかな?事件発生と、捜査のタイミングがずれていますしね。

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    2011年10月29日
  • 中空

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    第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作。
    竹の持つ雰囲気が出ていた。
    隔離された空間で起こる事件なのでゾクゾクするものがある。
    猫田さんと同じ目線で読んでいるからアキラさんのこともしっかり引っ掛けられたわ。一気に読めたらもっと楽しめたのか?

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    2011年07月26日
  • 人事系シンジケート T-REX失踪

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    軽いミステリーです。

    犯人はなんとなく想像付いちゃうのですが

    登場人物のキャラもしっかり作ってあるので

    楽しんで読めます。

    最後はそうきたか~という感じ。




    「こじゃれた」という言葉は

    もともとは「ふざけた」という意味らしい。

    近年は使われ方が変わってきているようだ。

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    2011年03月07日
  • 書き下ろしミステリー第3弾! 激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎

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    この人の作品で久しぶりに正統派なミステリーだった。確かに視点は新しいが物語としては破綻している小説が多かった作者だが、これは非常に面白い!

    伏線が収束する感じ、犯人(?)の狙いがとても斬新で良かった。動機も十分に納得でき、最後の痛快感はたまらない。

    孤高のスポーツであるマラソン選手の心理描写も秀逸で、まともな本も書けるじゃないか(失礼過ぎる言い方ですが)と妙な納得をしてしまった作品。

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    2011年01月04日
  • 人事系シンジケート T-REX失踪

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    大手玩具メーカー・トリストイに勤める物部真治。
    彼の名刺には「人事部」としかない。それはある特異体質のために普通の社員には解決できない特殊事案を担当するためだ。
    曰く、社内イジメの調査、会長婦人のペット探し・・・。
    そんなある日、社の命運をかけた新商品<ハイパーT-REX>が盗まれた。
    上司の命令で捜索を進めるうち、関係者の一人が転落死を遂げる・・・。

    鳥飼さんの新刊。軽くゆる~いのですが、単純に面白かったです。
    楽しんで書かれたのではないでしょうか。
    社内の人間も個性的だし、ホームズ・ワトソン役の掛け合いも面白かった。
    謎解きもなるほどで、その上ラストのサプライズ。
    さすがです。

    ですが

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    2010年10月09日
  • 密林

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    子供のころから昆虫採集を趣味としていた松崎と柳澤は沖縄、やんばるの森へ来ていた。
    オキナワマルバネクワガタの幼虫を探して米軍演習林に不法侵入をしていた二人は脱走兵らしいトム・コールマン曹長と出会い、宝があるという彼と3人でそこへ行くことになる。
    ところが1月というのに時期はずれの台風がやってきて遭難しかけてしまう。
    その途中見つけた洞穴にいくと宝を狙う猟師と一緒になるが、猟師はトムが宝の地図を書くと彼を射殺してしまった。
    残された地図は暗号で書かれておりすぐには宝の場所がわからない。
    しかし、森を熟知している猟師は宝を探しにでかけ、残された二人は森を出ようとするが、殺されたはずの曹長が生き返り

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    2010年09月29日
  • 非在

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    むー...苦手な方の鳥飼作品でした。
    ネイチャーとミステリーとロックと...様々な
    筆者の好きな要素が随所にちりばめられていますが、
    核になるポイントが良く分からなかったス...。

    まぁ、多分に人間ドックの待ち時間の合間に
    読んだというこちら側に原因もありそうですが...(笑)。

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    2009年10月07日
  • 中空

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    『鳶猫シリーズ』の第1弾。

    ネイチャーもの推理ミステリィですね。
    ところどころに理系ミステリィの雰囲気も漂ってます。


    ******* 再読記録 *******

    2009.07.19

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    2009年10月07日
  • 密林

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    <観察者>鳶山シリーズの序章みたいな感じの作品。



    ****** 再読記録 *******

    2009.07.17

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    2009年10月07日
  • 人事系シンジケート T-REX失踪

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    正直今でも苦手の作家さんですが講談社ノベルスって事で
    今までの作品とは作風が違うだろうと思い挑戦。
    まぁ、いかにもノベルスって感じの軽妙なタッチの
    ライトミステリで良かったです。独特のウザい言いまわし
    も陰を潜めておりサクっと読めたし、認識を改めなきゃ。

    関係ないんだろうな...と思ってはいましたが
    やはりマーク・ボランは出てきませんでした(笑)。

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    2009年10月07日
  • 中空

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    竹の開花の撮影のために陸の孤島のような小さな村を訪れる。そこで起こる殺人事件。登場人物に好感が持てたので、そこそこ面白く読めました。でも犯人が思ったとおりだったのがちょっと拍子抜け。

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    2009年10月04日