【感想・ネタバレ】書き下ろしミステリー第3弾! 激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎のレビュー

あらすじ

「書き下ろしミステリー第3弾!「激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎」の前編と後編が1冊にまとまって再登場! 2007年、師走。北京オリンピックを翌年に控え、その予選レースのひとつである「福岡国際マラソン」には、北京行きの切符をかけ、多くの選手が出場していた。夢のために走る者、名誉のために走る者、愛する者のために走る者、復讐のために走る者……。それぞれの思惑と過去の怨恨、複雑な事情が絡み合いながら、戦いの火蓋は切って落とされた。息もつかせぬ激しいデッドヒート。意地と意地のぶつかり合い。そして事件は起こった……。果たして、一着でゴールし、栄光をつかむのはいったい誰なのか……!?福岡国際マラソンを舞台にした臨場感あふれるレース展開とリアルな心理描写が魅力の小学館書き下ろしミステリー第3弾!単行本も好評発売中!!

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Posted by ブクログ


在日朝鮮人、障害者、虐めに加えて更に後遺症が残ったり、殺人事件があったり、と、相当なコンボを積み重ねてきているんだけども、実にあっけらかんというか、爽やかにまとめきっているわけです。
最終的には騙されたーっていう展開なんだけども、
まぁそれもまた良し、って思えるのよ。
これはもうね、才能だよね。
だいたいの場合この手のネタで小説を作るとダークな展開になりがちなんだけども、やっぱそれだけじゃ人生つまんないよね!ここは洪さんを見習って前向きに生きていきたいよ。
てかここまで前向きだと異常っていうかすごすぎ。

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2019年11月14日

Posted by ブクログ

期待せずに読んだんやけど、結構面白かった。
最初の方で、何のためかは分かったけど、誰のためなのか分からず、
先が気になって一気に読んだ。
ペースメーカーって何か違うんじゃないの?と思っていたけど、うまく使われていた。
別に契約以上に走っても良いというのは初めて知った。
他人を思いやる気持ちがモチベーションになるという清々しい話かった。

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2015年05月19日

Posted by ブクログ

マラソンをやってるので

タイトルにマラソンと付くだけで手にとった作品。



オリンピック選考会を兼ねたレースにを舞台にしたミステリ。

走っている間の他の選手の心理とか、白バイ隊員など

いろんな人の心情や企みが面白かった。

本当にマラソン中継をテレビで見ているように感じる描写でした。

マラソンをしている人は特に楽しめると思います。

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2012年05月09日

Posted by ブクログ

2007年の師走。北京オリンピックの選考会も兼ねた福岡国際マラソンを舞台に火花を散らす選手たち。
選手それぞれの思惑と駆け引き。鳥飼さんお得意の繰り返しの多用でまさに本当のマラソンのような疾走感でした。
気づけば先頭集団と同じタイムで一気読みしていました。

マラソンの描写でなぜミステリが成立するのか!?
これが最大の疑問でしたが、読み終えて納得。ぜひ読んでいただきたい作品です。
わたしはとにかく急かれるように読んだので終盤近くまで気がつきませんでしたが、伏線も親切すぎるほど提示されています。
良質なホワットダニット作品だと思いました。

マラソンは走るなんて絶対嫌だし、テレビ観戦も興味ありませんでしたが、見る機会があれば今後は違う目線で見ることができそうです。
といいつつ、一番印象に残ったのはおまもりの「フャイト」なんですけど。噴き出してしまいました。

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2010年09月29日

Posted by ブクログ

今まで読んだ鳥飼作品の中では一番読みやすく
面白いんじゃないでしょうか。42.195キロという設定を
スタートからゴールまでランナーの視点を変える事で
スピード感と緊張感を失速させることなく一気読みさせてくれます。

最初〜途中までは何が謎なのか分からないまま
ランナー達に置いてけぼりにされそうになりつつも、追走していくと
あるタイミングからその謎とこのマラソンにかける一つの目標が
ジンワリと浮かび上がってくる。
ゴールまでの残りと共にドンドン高まる高揚感はランナーズハイの如し。

その謎の真相も行方も読後感も...うーん気持ちいいっス。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

前半ミステリーでなく、ノンフィクションのマラソン中継のようで、これはこれで臨場感があった。後半突然謎の死が出てきて、ちょっとミステリっぽくなるのだが、謎解きはおまけのよう。マラソンの中継を見ているようで、これはこれで面白い。

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2011年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて読む作家さん、北京オリンピックの出場枠をかけ福岡国際マラソンに出場する各選手の心理面を綴る事で物語が進んで行きます。各選手自分の資質に応じた戦略を立てて臨む大会、しかし全ての選手の思惑が合致することはなく、常に状況に応じた軌道修正を迫られる。その心理面も描写も面白いですが、そんな中で一つの事件が起きる。僕としては物語の中でわざわざそんな事件を起こすよりも、事件に巻き込まれた選手も後半のデットヒートに参加させてレースを盛り上げてほしかった。。。
それでも本は面白かった事には変わりないです。。まる。。

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2016年04月03日

Posted by ブクログ

万人受けしない競技なので面白味に欠けるかなと思いましたが、過去の回想を挟みながら各ランナーの思惑が少しずつ明らかになる展開は飽きさせません。物語が単調にならないよう工夫されているなと感じました。
途中に挟まれるアクシデントの真相はかなりあっけないものでしたが、それをダミーにしてメインを気づかなくさせる手法はお見事でした。
なかなかの良作ですが、あまり知られていないのが不思議です。硬派過ぎるタイトルが邪魔しているのかなと思いました。

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2014年04月07日

Posted by ブクログ

この人の作品で久しぶりに正統派なミステリーだった。確かに視点は新しいが物語としては破綻している小説が多かった作者だが、これは非常に面白い!

伏線が収束する感じ、犯人(?)の狙いがとても斬新で良かった。動機も十分に納得でき、最後の痛快感はたまらない。

孤高のスポーツであるマラソン選手の心理描写も秀逸で、まともな本も書けるじゃないか(失礼過ぎる言い方ですが)と妙な納得をしてしまった作品。

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2011年01月04日

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