鳥飼否宇のレビュー一覧

  • 死と砂時計

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    ネタバレ

    死刑囚ばかりの終末監獄で起きる事件。それを解決するシュルツ爺と主人公の日系アメリカ人アラン。
    舞台は現代のようだけどなんとなく昔のエジプトを想像しながら読んでしまったので、タッチパネルとか普通に電子機器出てきて脳が混乱した笑

    短編集のつくりだったので読みやすかったけど、ミステリーとしてはオチはそれぞれちょっと物足りなかったかな…
    アランが役に立つからと助手として選ばれるにはいつまでも察しが悪いボンクラのままだなと思ったけど、最終章で訳がわかる。まあその前に読者はオチも読める。
    でも最後の最後の胸糞感はなかなか悪くなかった。
    シュルツ老の子どもたち…テロリストはやっぱりサイコ野郎だったか。

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    2025年07月22日
  • 死と砂時計

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    おもろでした。

    異国の監獄が舞台の短編ミステリー集

    最初は、人名など取っ付きにくいかもですが、他の海外作家の小説よりも、断然読みやすい。

    短編集ですが、最後の結末には、だいぶ引き込まれた。
    まさに死の砂時計をひっくり返されたという事なのだろうなと。

    読みやすいです!!オススメ!

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    2025年06月16日
  • 死と砂時計

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    ネタバレ

    「世界を舞台に暴れまわる」の主語に、ゾッとした。
    最後の数行に、ギュッと凝縮して種明かしがされるが、簡潔な数行に心が振り回された。

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    2025年04月23日
  • 死と砂時計

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    ネタバレ

    短編集の形でありながら、一冊を通読したときに、あの出来事もすべてはこの結末のための伏線だったのだと明かされる。
    アランが主人公の体裁ではあるが、その実、陰の首謀者は別の人物であった。
    アランの生い立ちが語られる段階で、この人物が本当の父親なのだろうと推測できるが、その後の行動をみると、一見父親としての思いで動いているようにみえるものの、最後にそれも読者の勝手な思い込みで、利己的な動機であることが明らかになる。
    本作をイヤミスとするのかどんでん返しや伏線系とするのか、はたまたそれ以外なのかは人によって変わるだろうけれど、一つ一つの話は決して読みにくいものではないので、あっという間に読み進められる

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    2025年03月09日
  • 死と砂時計

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    短編は物足りなさを感じる。しかしメインは予想を超えてきた。そういえばすっかり忘れていた。彼らは皆監獄の中だった。罪を犯した愚かな人たちだった。

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    2025年02月06日
  • 死と砂時計

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    本格ミステリ大賞受賞作人のことで手にしてみました。

    読み始めは設定や登場人物名に惑わされつつ、短編で読み進めやすい。
    キャラクターが分かってくると、こうなるのではという予想の斜め上をいかれる感じ。
    最終章もしかり。砂時計の文学的な表現で、ちょっとこれまでとは違うぞという気にされてからの、ゾワっと…

    映画で見た刑務所をイメージしながら読みました

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    2025年01月24日
  • 死と砂時計

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    ネタバレ

    世界各国から死刑囚を引き取って収監するという特殊な監獄を舞台にした連作短編集。
    やや奇想が過ぎるが、どの短編も面白く読めた。
    ミステリで連作短編集だと、最後の短編が「それまでの短編をひっくるめてどんでん返し」というパターンのものがあるが、本作の最後の短編もその類。ただし「自分の子供を想う気持ち」の「自分の子供」という語句が、本作の主人公であるアランを指し示していないのがイヤミス的でゾクゾクするエンディングだった。

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    2025年01月12日
  • 死と砂時計

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    何かで見て気になったから読み始めた作品なはずだけど、何がきっかけだったか思い出せない。

    読み慣れない中東の世界観だったから始めは人物名や状況に戸惑ったけどすぐに慣れた。慣れてしまえば、読みやすく分かりやすいミステリーもの。

    最後にゾクッとする。(そういう意味?!と)

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    2024年11月09日
  • 物の怪

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    ホラー。ミステリ。短編集。
    観察者・鳶山シリーズ。
    民俗学と生物学の要素が入ったミステリ作品。
    各短編のテーマは、河童・天狗・鬼。
    ミステリ的にはかなり突飛な作品たち。著者らしい。
    ラストの後味が悪い作品が多く、ホラー作品としてかなり好き。

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    2024年09月19日
  • 指切りパズル

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     動物園で行われたアイドル「チタクロリン」のイベント中にメンバーの指がレッサーパンダに食いちぎられる事故が起こり、それをきっかけに指切り事件が連続して起こり、果てには殺人まで起こってしまい、話全体で見たら陰惨なものだったが主人公と警察のやり取りがコミカルなのである程度中和されていて、フーダニットと同時に「なぜ指を切断したのか」という謎を解き明かすのが面白かった。

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    2024年07月30日
  • 妄想女刑事

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    妄想で事件をスパッと解決
    なーんちゃって(*^_^*)!
    事件は無事解決?
    それとも?
    よくわかりませんが
    ま、いっかー
    面白い作品でした。

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    2024年04月14日
  • 隠蔽人類

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    ミステリ。連作短編集。
    一応、綾鹿市シリーズ。
    人類学ミステリ…と思って読んだら、バカミスでした。
    こういう無茶苦茶な作品、かなり好きです。

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    2023年06月17日
  • 痙攣的(けいれんてき)~モンド氏の逆説~

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    集団消失密室、多重ダイイングメッセージ、超常現象マジック、感覚転移実験、一見独立した断章たちは最期にとんでもない様相を見せ・・・。

     注意です。 時には作品の情報を仕入れてから読んでみてもいいかもしれないですよ?

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    2023年02月13日
  • 紅城奇譚

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    ネタバレ

    戦国時代でミステリ。動機やトリックが戦国時代ならではで好みでした。館シリーズや城シリーズみたいな、からくり屋敷の趣もあります。
    物語を貫く狂気と執念が物凄いです。因果因縁。事件で最もおおぉとなったのは「暴君の毒死」でした。登場人物誰も彼もうーんだったけど、メインキャラのお子さんたちや妹さんみたいな周囲の人々の顛末に、戦国時代の非情さを感じました。
    破ラストの合戦、難攻不落ってこういう城の事だっけ…????天守閣本体が兵器って……やり過ぎなかったらその後攻め込んできた島津義弘も困っていたかも。
    「奇譚」の題に反しないミステリでした。紅い城は好きですね…安土城とか。暴君度が高いお館様は居城を紅く塗

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    2022年11月20日
  • 指切りパズル

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    次々と人が襲われ指を切断される。
    猟奇的な作品なのかと思いきや、その内容は意外にもコミカル。
    探偵役の警備員を含め、登場人物全員を動物に例えるのがユニーク。
    そして事件最大の謎である犯人が被害者の指を持ち去った理由についても十分納得できる。
    その発想がまた面白いなあと。

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    2021年12月24日
  • パンダ探偵

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    姿の見えない誘拐犯、密室から消えた非常食、そして大統領暗殺。不可解な謎に挑むのは、先輩探偵ダイゴと新米探偵ナンナンで…。面白く読みました!

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    2021年10月12日
  • 書き下ろしミステリー第3弾! 激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎

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    在日朝鮮人、障害者、虐めに加えて更に後遺症が残ったり、殺人事件があったり、と、相当なコンボを積み重ねてきているんだけども、実にあっけらかんというか、爽やかにまとめきっているわけです。
    最終的には騙されたーっていう展開なんだけども、
    まぁそれもまた良し、って思えるのよ。
    これはもうね、才能だよね。
    だいたいの場合この手のネタで小説を作るとダークな展開になりがちなんだけども、やっぱそれだけじゃ人生つまんないよね!ここは洪さんを見習って前向きに生きていきたいよ。
    てかここまで前向きだと異常っていうかすごすぎ。

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    2019年11月14日
  • 紅城奇譚

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    戦国時代を舞台としてミステリーとして
    ちゃんと成立しているので
    その点は面白く読めた。

    登場人物も役割やキャラクターがはっきりしていて
    つかみにくいところもなく、
    よくできた作品だと思った。

    ただ、トリックや行動理由のところで
    スッキリしない部分も残る。

    そこに目をつぶれば楽しめる本だと思う。

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    2017年11月23日
  • 紅城奇譚

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    戦国時代を舞台にした本格ミステリ。
    これは面白かった。キチンと探偵役がいて、この時代ならではの理不尽なフーダニット・ハウダニットが炸裂する。トリックも含め、時代を戦国に設定した意味があったのが良かった。意外性も充分だった。
    読後感は相当悪いけど、この展開で爽やかに終われる筈が無いからなあ。そこは我慢しましょう。

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    2017年09月25日
  • 紅城奇譚

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    戦国時代の一大名の居城を舞台にした連作ミステリ。
    残虐な城主の身内が次々と奇怪な死を遂げてゆく。城主の腹心である月之丞が真相解明に挑むが…
    この時代ならではの大掛かりなトリックと、狂気に満ちたおどろおどろしい雰囲気がいい。細かいツッコミどころはあるが、奇想大好きなのでたいへん面白かった。

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    2017年09月14日