鳥飼否宇のレビュー一覧

  • 昆虫探偵~シロコパκ(カッパ)氏の華麗なる推理~

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    昆虫の、昆虫による、昆虫のためのミステリ。昆虫好きにはたまりません。昆虫同士のやり取りとか、注釈とかいちいち面白いし、昆虫と先行作への愛がふんだんに感じられる。

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    2017年06月11日
  • 生け贄

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    シリーズ三作目。「白崇教」内で起こった不可解な事件の数々。果たして「犯人」はご神体とされる白いサメなのか。謎解きだけでなく、海洋生物に関する薀蓄も楽しめます。
    「赤しゃぐま」などという民俗学的なものが絡んでくるのも個人的にとてもツボ。そして不可思議に思えたさまざまな事象がすべて繋がってくるのはやはり快感だなあ。ラストのなんとも言えない虚無感も印象的です。

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    2015年05月31日
  • 書き下ろしミステリー第3弾! 激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎

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    期待せずに読んだんやけど、結構面白かった。
    最初の方で、何のためかは分かったけど、誰のためなのか分からず、
    先が気になって一気に読んだ。
    ペースメーカーって何か違うんじゃないの?と思っていたけど、うまく使われていた。
    別に契約以上に走っても良いというのは初めて知った。
    他人を思いやる気持ちがモチベーションになるという清々しい話かった。

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    2015年05月19日
  • 憑き物

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    出版直後に本屋で見かけたのに前作の『物の怪』と勘違いして「うん、これは読んだ」とスルーしてしまっていた。

    妖怪というものを、理解不能な現象を体験した者に、とりあえずの説明として納得させ不安を取り除くための装置と考えると、真相がこれだけエグいのも頷ける。

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    2015年01月19日
  • 憑き物

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    「観察者」シリーズ連作短編ミステリ。ややホラー的な雰囲気もあって、謎はきっちり解かれてもなんだかどんよりとした余韻が残ります。それがまた、ホラー好きにはたまらないなあ。
    お気に入りは「憑き物」。いったん解かれたかに思えた事件が、ラストでまた繋がって新たな真相が浮かび上がるところが何ともいえません。あまりに残酷な真相には絶句。

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    2013年06月16日
  • 書き下ろしミステリー第3弾! 激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎

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    マラソンをやってるので

    タイトルにマラソンと付くだけで手にとった作品。



    オリンピック選考会を兼ねたレースにを舞台にしたミステリ。

    走っている間の他の選手の心理とか、白バイ隊員など

    いろんな人の心情や企みが面白かった。

    本当にマラソン中継をテレビで見ているように感じる描写でした。

    マラソンをしている人は特に楽しめると思います。

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    2012年05月09日
  • 物の怪

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    妖怪テーマだけど、きちんと動機やトリックを解明していて面白かった。
    でも、天の狗の動機というか、目的はちょっと納得いかない。
    あの目的なら、違うところの方がいいんじゃないかなあ。

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    2011年09月18日
  • 物の怪

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    まず、妖怪を扱ったミステリとして、レベルが高い。妖怪と事件の謎がうまく結びついていて、事件も興味を引くものだし、解決も腑に落ちる。
    また妖怪研究としても、これまでの説を踏まえつつ、著者の本領である自然科学の知識を駆使して、一歩進んだ推測がなされている。
    ネックなのは事件の真相が明らかになっても、犯人が断罪されないところ。しかしこれは探偵役が「観察者」と名乗っている以上、仕方ないのか。
    シリーズ化して、観察者が犯人としっかり対峙しなくてはならないときが来ることを願う。

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    2011年09月13日
  • 昆虫探偵~シロコパκ(カッパ)氏の華麗なる推理~

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    偶然見つけて斬新な設定がユニークだったので読んでみました。
    読んでみると予想以上に面白かったです。昆虫の世界が舞台ということで、
    ミステリとか推理とか、最早そういうジャンルではなかったのですが、ミステリ好きで昆虫マニアの作家が書いた壮大な蘊蓄本として大いに楽しませてもらいました。
    昆虫は、特にゴキブリなんか鳥肌が立つほど苦手な人間に、彼らをなんとなくかわいらしく思わせるという驚異の小説です。もちろん気の迷いです。

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    2011年05月19日
  • 書き下ろしミステリー第3弾! 激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎

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    2007年の師走。北京オリンピックの選考会も兼ねた福岡国際マラソンを舞台に火花を散らす選手たち。
    選手それぞれの思惑と駆け引き。鳥飼さんお得意の繰り返しの多用でまさに本当のマラソンのような疾走感でした。
    気づけば先頭集団と同じタイムで一気読みしていました。

    マラソンの描写でなぜミステリが成立するのか!?
    これが最大の疑問でしたが、読み終えて納得。ぜひ読んでいただきたい作品です。
    わたしはとにかく急かれるように読んだので終盤近くまで気がつきませんでしたが、伏線も親切すぎるほど提示されています。
    良質なホワットダニット作品だと思いました。

    マラソンは走るなんて絶対嫌だし、テレビ観戦も興味ありま

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    2010年09月29日
  • 昆虫探偵~シロコパκ(カッパ)氏の華麗なる推理~

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    私はかなり楽しく読めた。そして
    子どもの頃、ファーブル昆虫記が好きだったのを思い出した。
    推理小説が好きで、なおかつ虫に興味があるか好きじゃないと、
    よく分からないと言われそうなマニアックな小説。
    借りた本だけど、買おうかな〜♪

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    2010年03月24日
  • 昆虫探偵~シロコパκ(カッパ)氏の華麗なる推理~

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    本格推理、と銘打たれてはいるけれど、昆虫の論理で展開する事件は人間の眼から見るとやや変格寄り、のような気が。
    仕込まれた各種探偵小説へのオマージュやパロディ、虫が好き、擬人化された虫が嫌いでない、という人ならばかなりのおすすめ。

    なお、私はゴキブリが大の苦手なのだが、主人公のヤマトゴキブリ青年ペリプラ葉古くんがイイ奴すぎて、読んでいるとうっかり「あれ?ゴキブリそんな嫌いじゃないかも?」と思ってしまう…騙されてる、絶対騙されてる。

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    2009年10月04日
  • 書き下ろしミステリー第3弾! 激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎

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    今まで読んだ鳥飼作品の中では一番読みやすく
    面白いんじゃないでしょうか。42.195キロという設定を
    スタートからゴールまでランナーの視点を変える事で
    スピード感と緊張感を失速させることなく一気読みさせてくれます。

    最初〜途中までは何が謎なのか分からないまま
    ランナー達に置いてけぼりにされそうになりつつも、追走していくと
    あるタイミングからその謎とこのマラソンにかける一つの目標が
    ジンワリと浮かび上がってくる。
    ゴールまでの残りと共にドンドン高まる高揚感はランナーズハイの如し。

    その謎の真相も行方も読後感も...うーん気持ちいいっス。

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    2009年10月07日
  • 書き下ろしミステリー第3弾! 激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎

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    前半ミステリーでなく、ノンフィクションのマラソン中継のようで、これはこれで臨場感があった。後半突然謎の死が出てきて、ちょっとミステリっぽくなるのだが、謎解きはおまけのよう。マラソンの中継を見ているようで、これはこれで面白い。

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    2011年07月17日
  • 昆虫探偵~シロコパκ(カッパ)氏の華麗なる推理~

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    これがきっかけで、カフカの「変身」を読みました。どちらも面白かったが、全然双方に関連性なし!リアルな虫が苦手な人は遠慮して!

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    2009年10月04日
  • 非在

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    『痙攣的』で痛い思いはしたけど、ちょっと不思議な魅力がある鳥飼 否宇さん。頭こんがらかる難解さが面白い。

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    2009年10月07日
  • 死と砂時計

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    架空の監獄でのお話。最初は短編集のよう。ちょっと納得できないトリックや動機もあるがサクサク読みやすい。
    そしてラスト一章が怒涛の展開で一気読み。なんとなく予想できたラストで綺麗に終わる…かと思いきやエピローグで変な声が出た。ある意味どんでん返し。謎解きとしては声を大にして面白い!とは言えないが、予想していなかったラストに拍手。

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    2025年09月13日
  • 死と砂時計

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    監獄短編ミステリー 死刑囚ばかりが世界中から集められた監獄国家ジャリーミスタン。そこでは多くの囚人が処刑されている。閉ざされた監獄で次々に起こる謎めいた事件を、牢名主の老人シュルツと新入りの囚人アランが解き明かしていく。

    死刑囚ばかりが集められているため、内容は結構胸糞悪い話が多い。ハッピーエンドへと向かおうとするのが唐突だなあと思っていたら最後まできちんと胸糞でそこは良かった。

    読後感の悪い話やちょっと胸糞が好き、人間性が終わったキャラクターの話が読みたい人にはおすすめ。

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    2025年12月10日
  • 死と砂時計

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    短編の一つ一つはミステリとして楽しめたが、メタ的に読み進めると、"死刑囚だけが集まる終末監獄"という舞台設定の意味が薄いように感じた。
    登場人物の心理描写、所作もあっさりしていて読みやすいが、普通の刑務所のようで危機感や絶望感が弱い。登場する人全員がいつ死んでもおかしくないという状況を忘れてしまいそうになる。
    死刑囚のみという条件を活かしていない短編もままあり、そこを期待してしまっていたので星3。

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    2025年07月26日
  • 死と砂時計

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    ネタバレ

    一つ一つの物語は面白かったし設定も好きだったけど、最後の方がありきたり、無理矢理感があって萎えてしまった。

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    2025年07月21日