鳥飼否宇のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ世界中の死刑囚を集めたジャリーミスタン終末監獄で起きる事件を、シュルツ老人と助手の青年アランが解決していくお話。
特殊な設定で、面白い世界観。
シュルツとアランの本当の関係は、なんとなく予想できてしまった。
アランの死刑に至るまでの日々の描写が妙に生々しくて恐ろしくて良い。
で、そのアラン君を、助けにきた父。
その場面は感動的なんだけど、最後の最後の一行で、その感動が台無しになるくらいの大どんでん返し。
あ、そうきたかーって感じ。
正直、個人的にはあまり好みじゃなかった。
じゃあ、どうすれば面白かった?ってなると返答に困るんだけど。
そもそもあまりこの二人に感情移入できてないから、ハラハラしなかったんだよなーっていう。
後味悪い感じで終わるのか?
いや、親父助けに来たぞ?
あー普通の終わり方かー。
あれ、最後そういう感じ? みたいな ^^;
ひどく冷静な読み方になってしまったのは、残念。
それ以前の個々の謎解きは面白かったです。 -
Posted by ブクログ
戦国の世、九州は西の龍造寺、東の大友、南の島津が睨み合う三氏鼎立の状態であったが、三氏の影響がいまだ及ばぬ地域があった。そこに頭角を現したのが、椎葉正忠の重臣鷹生(たかき)龍久であった。築城の名人として名をとどろかせていた市房信秀を、卑怯な計略で白兵戦に持ち込み打ち破り、市房城を下賜された後、代替わりした龍政は、勢いに乗じてこちらも代替わりした主君の椎葉義忠を打ち破り、椎葉氏の一族郎党を皆殺しにした。ただ、義忠の息女であり、傾城の誉れが高かった鶴姫だけは生け捕りにして、自らの妻にするために城へ連れ帰った。かくして、この地を平定した鷹生龍政は居城の市房城の白壁を辰砂で赤く塗り、紅城(くれないじょう)と呼称を改めた。
破の壱 妻妾の策略
龍政はこの世の春を謳歌していた。美しい妻を娶り、側室も3人いる。跡継ぎの熊千代は少々頼りないところはあるが、息女の鳰(にお)は幼いながらもしっかりしている。そんなある日、井戸曲輪で正室の鶴姫の首のない無残な死体が見つかった。さらにすぐあと、第一側室で懐妊中の雪が五層の高さの月見櫓から飛び降りて息絶える。
破の弐 暴君の毒死
鶴姫と雪の死の真相を暴いたのは、龍政の腹心の一人弓削(ゆげ)月之丞だった。彼は、城下で行倒れていたところを、龍政の腹心牛山武兵衛が見つけ、その眉目秀麗な面立ちと有能さに側近として取り立てた男であった。第二側室の花は、月之丞に好意を抱いていた。御殿で、雪を忍ぶ宴席が設けられ、その席で龍政の弟で、兄に勝るとも劣らない残忍非道な性格をしていた龍貞が毒殺される事件が起きる。
破の参 一族の非業
龍貞が毒死したあと、娘の鳰も自害し、龍政は俄かに熊千代に期待を寄せ始めた。そんな時行われた弓比べで、またまた悲惨な出来事が…。
破の肆 天守の密室
父の龍久、世継ぎの熊千代を相次いで亡くした龍政は狂気の世界に足を踏み入れていた。そこに敵軍が攻め寄せてきたという報が。月之丞の勧めで龍政と花は天守に立て籠もることになったが、密室であるはずの三階で龍政が死体となって見つかった。
急
龍政の死後、新しい城主となった月之丞は、島津の軍勢に攻め入られ、危急存亡の秋(とき)を迎えていた。月之丞は、花に自分の素性とこれまでの事件について語るのだった。
-
Posted by ブクログ
綾鹿市動物園で行われる人気アイドル“チタクロリン”のコンサート。 メンバーの一人がレッサーパンダに触れようとして指を噛み千切られてしまう。 やがて関係者が次々に襲われていき・・・。 ある者は中指を、ある者は小指を、持っていかれたり、放置されたり、指にまつわる事件は連鎖していく、果たしてレッサーパンダの事故は偶発的な物だったのか? 誰かが嘘を吐いている。
○○的でお馴染み綾鹿市シリーズ、テーマは「指」。 なんと物語早々アイドルグループの指が噛み千切られる。 そして指切り事件は飼育員や他のメンバーに波及していく。 大事なのは殺してから指を切り取ったのではなく、生きている人間から指を切り落としていくという事。 さて指を切り落とす必然性をあなたは推理出来るのか、綾鹿市シリーズにしては実に理論的な帰着でした。 -
Posted by ブクログ
*
作者 鳥飼否宇(トリカイ ヒウ)
初めての鳥飼否宇さんの小説を読みました。
題名と表紙絵はインパクトがあり、
おどろおどろしい話かと思い、
少し躊躇いながら読み始めました。
途端、怖さよりもユニークさに驚きました。
登場人物が全て動物に喩えられていて、
一人ひとりが記憶にも残りやすく、
読んでいて楽しくイメージしやすい。
なので、一旦途中で本を閉じておいて、
少しして再開して読んでも直ぐにどの人物か
記憶が繋がり話に戻れました。
小説の中では指を切られる事件が続くので
本当なら面白いというのは不謹慎なのですが、
登場人物を動物に例える表現も面白いし、
出てくる刑事のキャラクターがコミカルで
笑いを誘われます。
また、ミステリー小説を読んでいる時の
恐ろしさや恐怖や脅迫感が少ないので
ヒヤヒヤしたり、ハラハラしたい方は
その点は物足りないかもしれません。
事件はパズルのように切れ切れに発生するので、
ピースがはまらないと解答が得られない点は
ミステリーそのもの。
最後まで読み終え、プロローグの入りが繋がり
楽しく読み終えました。
また、別の作品も読んでみたいです。
-
Posted by ブクログ
妄想女刑事というより暴走女刑事である。
エキサイトしたり、リラックスしたり、平静だったりする時にふと妄想してしまうというでは、それはもう四六時中妄想しているのと同じではないか。と思ったら即座に同様のツッコミが入った。
前半なんて、こんなのが天下の警視庁捜査一課のエリートで良いのかと思ってしまうレベルだ。
正直言って探偵の方がよっぽど似合いそうである。
トリックも突飛なものが多い、本格ミステリーと思って読むのではなく、肩の力を抜いて読んだ方がいい。もっともこのタイトルで本格ミステリーだと思う方も思う方だが。
ただし一巻を通してのオチについてはなかなか面白い