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奄美大島の海岸に流れ着いた一枚のフロッピー。そこに記されていたのは奇怪な日記だった。ある大学のサークル一行が古文書を元に、人魚や朱雀、仙人が現れるという伝説の島“沙留覇島”へ渡った調査記録だった。だが、日記の最後に記されていたのは、殺人事件を告げるSOS――フロッピーを拾った写真家の猫田は警察へ届け、大規模な捜索が行われるが、それと思しき島には誰一人いない。猫田は幻の島探しに乗り出すが……絶海の孤島を舞台にした、驚天動地の本格+ネイチャーミステリ!
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Posted by ブクログ
『痙攣的』で痛い思いはしたけど、ちょっと不思議な魅力がある鳥飼 否宇さん。頭こんがらかる難解さが面白い。
サクッと読める。 なんだか後半は想像で話が進んでミステリーとしてはなんだかなぁ。 蓬莱山に人魚など設定は好き。
嵐による遭難、たどり着いた目的の地、そして帰るべき手段も食料も失ったサークル一行。 極限状態の中で、思いもかけない心理状態に陥っていく人間の弱さが露呈していく。 閉ざされた孤島での連続殺人を描いているクローズド・サークルものである。 海岸に流れ着いた1枚のフロッピーの中に綴られていたのは、驚くべき...続きを読む内容だった。 いたずらかもしれない…拾った猫田は該当する大学のサークルに確認をとる。 すると行方が知れないメンバーがいるという。 これは本当に助けを求める知らせかも。 そう思った猫田は警察に連絡を取り捜索が始まる。 だが、捜索に向かった島には彼らの痕跡はなかった。 歴史、民族学、そして自然科学。 さまざまな分野の薀蓄が詰まっていて、それを読むだけでも楽しかった。 後々になって「あれはそうだったのか」と思う場面も数多くあり、先の展開が読みにくいところも気にいった。 学術的な説明部分は苦手な人もいるかもしれないが、興味はあるけれど詳しくはないという人は興味深く読むことができると思う。 ただ、鳶さんこと鳶山久志が登場するまでは話が進まないため引きが弱いように感じた。 鳶さんが登場してから物語はグッと加速し、それ以降は謎解きへ一直線へと進んでいく。 ミステリーが好きな人にとっては、中盤から後半にかけて事件の大筋が見えてくるかもしれない。 何よりも、猫田たちのすぐ近くで遺体となっていた男の死因が、あらたな可能性として提示され驚いた。 「なるほど」と。 あまり本筋とは関係のないようにみえる描写も、気がつけば重要な意味を持っている。 さらっと読み過ごしていたため、結局戻ってその場面を確認したりしたことが、ミステリー好きとしてはちょっと悔しい。
手記部分の読みづらさで前半がつらめですけど、中盤以降の展開は面白かったです。 ちょっと、ネタが読みやすい気もしますが、孤島ものは久しぶりでしたので、充分楽しめました。 というか、厳密には孤島ものでもないのかな?事件発生と、捜査のタイミングがずれていますしね。
むー...苦手な方の鳥飼作品でした。 ネイチャーとミステリーとロックと...様々な 筆者の好きな要素が随所にちりばめられていますが、 核になるポイントが良く分からなかったス...。 まぁ、多分に人間ドックの待ち時間の合間に 読んだというこちら側に原因もありそうですが...(笑)。
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鳥飼否宇
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