鳥飼否宇のレビュー一覧

  • 死と砂時計
    個人的に超気に入った作品、主人公の人生を諦めていたところから希望を見出す流れ。のはずが、最後の最後にひっくり返された。くそ親父この野郎!ってなったのが痛快だった。
  • 指切りパズル
    動物園で行われた、人気アイドルユニット・チタクロリンのコンサート。その最中にアイドルがレッサーパンダに指を噛み切られるという事故が発生。そしてそこから、次々と起こる指切り事件。犯人は誰で、なんのために指を切るのか。謎だらけのミステリ。
    読み心地としては、かなり軽いノリです。テンポよく次々と事件が起こ...続きを読む
  • 指切りパズル
    メンバーそれぞれが動物好き、という共通点で盛り上がり、結成された3人組アイドルユニット「チタクロリン」。全国の動物園を回ってミニコンサートを繰り返し、着実にファンを獲得していっていたある日、事件が起きた。

     メンバーのひとりが動物園の人気者のレッサーパンダに人さし指を咬みきられてしまう。檻の中に手...続きを読む
  • 指切りパズル
    指切り事件の裏に隠された真実

    人気の動物アイドルユニットTiCrP(チタクロリン、元素のチタン、クローム、リンから)。

    動物園で行われた彼女らのコンサートで、メンバーの一人がレッサーパンダに指をかみ切られてしまう。それを発端に彼女らの周りで次々に指を切られる事件が発生する。

    まず、あらすじを読...続きを読む
  • 死と砂時計
    目次
    ・魔王シャヴォ・ドルマヤンの密室
    ・英雄チェン・ウェイツの失踪
    ・監察官ジェマイヤ・カーレッドの韜晦(とうかい)
    ・墓守ラクパ・ギャルポの誉れ
    ・女囚マリア・スコフィールドの懐胎
    ・確定囚アラン・イシダの真実

    各事件の一つ一つが面白いのだけれども、最後まで読んだらとてもじゃないけどその面白さ...続きを読む
  • 死と砂時計
    架空の国の監獄内で起こる様々な事件が描かれた短編集。それぞれの短編集の出来も良くテンポよく読める。ハズレがほぼないと言っていい短編集。
  • 中空
    鳥飼 否宇さんの、凝りに凝った世界にどっぷり浸ることができた。色々なことを知らないと、こんな物語は創れないんだろうなと思う。
  • 物の怪
    動物学&民俗学の少し楽しい知識も学べるミステリ短編集。どの事件にも怪奇の気配がして、非常に好みです。その解決は非常に現実的ではあるのだけれど、どこかしら一抹の恐怖と不安感が残される結末もまた、非常に好みど真ん中。
    お気に入りは「洞の鬼」。もう舞台と道具立ての魅力だけでもお腹いっぱいなんですが。そこで...続きを読む
  • 密林
    この本は、サバイバル的なことに興味がある人はかなり面白いと思います。最初は幻の昆虫の幼虫を手に入れるために仕事を休み沖縄のやんばるに出かけていた。しかし、その森でいろんなことが待っている。そこはアメリカ軍の演習地帯であったりではらはらする一冊になっています。
  • 中空
    横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作。荘子の思想が散りばめられた本格ミステリ。ラストはコワイ。背筋がゾクリとしました。
  • 中空
    っばらしい!miti、これダイシキです!
    竹取物語。とかとか、荘子。とかとか、そして竹!!壮大なのですよ。ナカナカ。
    それに加えて田舎の閉塞感っちうか、閉鎖的な感じがステキ!なぞなぞもびっくりですよ!!
  • 妄想女刑事
    妄想で事件をスパッと解決
    なーんちゃって(*^_^*)!
    事件は無事解決?
    それとも?
    よくわかりませんが
    ま、いっかー
    面白い作品でした。
  • 隠蔽人類
    ミステリ。連作短編集。
    一応、綾鹿市シリーズ。
    人類学ミステリ…と思って読んだら、バカミスでした。
    こういう無茶苦茶な作品、かなり好きです。
  • 死と砂時計
    世界各国から集められた死刑囚を収容する監獄を舞台にした連作長編ミステリ。
    こういう特殊ミステリは設定がぶっ飛んでた方が好きなので楽しめました!
    あとラストええ話やなぁって思って読んでたらエピローグでずっこけた(褒めてます)
  • 死と砂時計
     砂漠の国ジャリーミスタンは他国から死刑囚を預かり、代わりに処刑することで外貨を獲得してきた。 死刑囚が集う終末監獄で不可解な事件に遭遇する青年と老人。 何故死刑執行前夜に殺されなければならなかったのか、何故態々不利なタイミングで脱獄を企てたのか、死に限りなく近い閉鎖状況下で起こる事件は常識に則って...続きを読む
  • 痙攣的(けいれんてき)~モンド氏の逆説~
    集団消失密室、多重ダイイングメッセージ、超常現象マジック、感覚転移実験、一見独立した断章たちは最期にとんでもない様相を見せ・・・。

     注意です。 時には作品の情報を仕入れてから読んでみてもいいかもしれないですよ?
  • 紅城奇譚
    戦国時代でミステリ。動機やトリックが戦国時代ならではで好みでした。館シリーズや城シリーズみたいな、からくり屋敷の趣もあります。
    物語を貫く狂気と執念が物凄いです。因果因縁。事件で最もおおぉとなったのは「暴君の毒死」でした。登場人物誰も彼もうーんだったけど、メインキャラのお子さんたちや妹さんみたいな周...続きを読む
  • 指切りパズル
    次々と人が襲われ指を切断される。
    猟奇的な作品なのかと思いきや、その内容は意外にもコミカル。
    探偵役の警備員を含め、登場人物全員を動物に例えるのがユニーク。
    そして事件最大の謎である犯人が被害者の指を持ち去った理由についても十分納得できる。
    その発想がまた面白いなあと。
  • パンダ探偵
    姿の見えない誘拐犯、密室から消えた非常食、そして大統領暗殺。不可解な謎に挑むのは、先輩探偵ダイゴと新米探偵ナンナンで…。面白く読みました!
  • 指切りパズル
    動物園で動物による指切断事件が起きる。想像するだけでも気持ち悪くなる。読み進めることが辛くなる。動物を癒しとして強調される傾向があるが、危険なものという認識も必要である。特に商業主義的な動機から癒しの面を強調することは無責任になる。ディープな動物愛護精神はペットや見世物を動物との共生とは言わず、否定...続きを読む