鳥飼否宇のレビュー一覧

  • 死と砂時計

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    短編はあんまり好きじゃないけど最終話で一気に持っていかれたのが鮮やかすぎて大好き。1話ずつフムフムなるほどなるほどと読み進めて、最後!?!?になった。ラストの好き嫌いは分かれそうだけど、創作には現実味のなさと説得力を求めるタイプの私は大好き!思想の強いキャラ大好き!

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    2025年10月30日
  • 死と砂時計

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    最終話、おおかた予想していた流れになって少し中だるみを感じていたが、エピローグで全部吹っ飛んだ。
    いろんな解釈があると思うけど、わたしは怖かった。少しずつじわじわと恐怖感に襲われた。

    『ラストですべての予想を裏切る、』と帯にあったけど、本当にその通りだった。

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    2025年10月27日
  • 死と砂時計

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    ミステリー書評
    読書レベル 中級
    ボリューム 350頁
    ストーリー ★★★★★
    読みやすさ ★★★★
    トリック  ★★★★
    伏線・展開 ★★★★★★!
    理解度   ★★★★★
    読後の余韻 ★★★★★★!

    一言書評:
    ラストの衝撃がスゴイ!
    (この系統のどんでん返しは初かも)
    物語の時代背景や設定も超COOLで面白い!
    約8年前の作品なのに、
    古典作品風の雰囲気・品格が漂う素晴らしい作品!
    しかも短編集なので読みやすい!

    途中まで、だよねー、ですよねー、と思惑通りのストーリー展開だっただけに、ラストのやられた感の衝撃が半端なかったです、、、
    唯一のネックは(私自身が苦手なだけですが)カタカナ

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    2025年07月25日
  • 死と砂時計

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    初めて読んだ類のミステリー。時代の変化に伴って死刑事情も変わり、ある国が終末監獄で死刑を担い始める。話は主人公が収監されるところから始まり、監獄内で起こる不可解な事件や自身の育ちの秘密を紐解いていく。イスラム系の雰囲気をベースとしつつ監獄というカオスだけでなく全世界から集められた囚人というカオスが乗っかり終始飽きることなく読み進められる。賢いなと思うより狂気を感じるトリックばかり。一般的なミステリー小説では普通の世界観をベースにして、そこで起こる事件やトリックにスパイスを求めるようなイメージだが、この小説は狂気に普通のスパイスをかけているようなイメージ。僕はあまり死の恐怖や狂気を実際に感じたこ

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    2025年05月23日
  • 死と砂時計

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    本屋のポップに惹かれて購入

    面白かった!
    伏線回収もされていて、
    今まで読んだことないジャンル。

    こうやって素敵な出会いがあるから
    やっぱり本屋さんでの本選びは好き!

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    2025年05月07日
  • 死と砂時計

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    初めての作家さん。あらすじを読んでなんとなく購入。

    外国の名前で最初ちょっととっつきにくかったけど、案外すらすら読み進めることができた。読みやすい。
    短編連作。
    派手な「お、面白い」という展開はなく、淡々と探偵役が謎を解いていく。
    古き良きTHE推理小説という感じで楽しめた。

    最終話の終盤。
    え、どうなる?どうなるの?とここにきて怒涛の展開がムネアツ。
    最高潮に高まった胸がじーんときて、エピローグの最後の数行で冷や水を浴びせかけられた。

    いやうん、お見事でした。
    楽しませていただきました。

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    2025年05月07日
  • 指切りパズル

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    動物園で行われた、人気アイドルユニット・チタクロリンのコンサート。その最中にアイドルがレッサーパンダに指を噛み切られるという事故が発生。そしてそこから、次々と起こる指切り事件。犯人は誰で、なんのために指を切るのか。謎だらけのミステリ。
    読み心地としては、かなり軽いノリです。テンポよく次々と事件が起こって飽きないし、そのわりにはなんだか緊迫感が薄い気がするし、警察が一般人に事情聴取を任せるとか突っ込みたくなるような場面が多々あるし……だけど、解決は軽くなかった! とんでもなく複雑なパズルのようで、組み立てられた全景は実に見事。本当の真相にもぞくっとさせられました。やっぱりこういう世界にはどろどろ

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    2021年12月09日
  • 指切りパズル

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    メンバーそれぞれが動物好き、という共通点で盛り上がり、結成された3人組アイドルユニット「チタクロリン」。全国の動物園を回ってミニコンサートを繰り返し、着実にファンを獲得していっていたある日、事件が起きた。

     メンバーのひとりが動物園の人気者のレッサーパンダに人さし指を咬みきられてしまう。檻の中に手を入れて、レッサーパンダに触れようとしたのがそもそもの間違いだが、彼女はなぜそんな行動に出てしまったのか。そして普段は人に慣れていたレッサーパンダが突然とはいえ、興奮してしまったのはなぜか。警護にあたっていた動物園関係者の間にも腑に落ちないことだった。

     そんな疑問が解決しないまま、今度は他のメン

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    2021年10月26日
  • 指切りパズル

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    指切り事件の裏に隠された真実

    人気の動物アイドルユニットTiCrP(チタクロリン、元素のチタン、クローム、リンから)。

    動物園で行われた彼女らのコンサートで、メンバーの一人がレッサーパンダに指をかみ切られてしまう。それを発端に彼女らの周りで次々に指を切られる事件が発生する。

    まず、あらすじを読んだ段階から。

    レッサーパンダは本当に人間の指を噛みきる力はあるのか?という疑問。

    軽く調べたところ、平均身長約60cm、主食は竹。犬や猫と同じ食肉目。鋭い犬歯を持つが、臼歯は平たい形となっている。コードくらいは噛みきることはあるらしい。

    さらに野生はともかく、動物園生まれの野生を知らないレッ

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    2021年10月10日
  • 中空

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    鳥飼 否宇さんの、凝りに凝った世界にどっぷり浸ることができた。色々なことを知らないと、こんな物語は創れないんだろうなと思う。

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    2012年02月08日
  • 物の怪

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    動物学&民俗学の少し楽しい知識も学べるミステリ短編集。どの事件にも怪奇の気配がして、非常に好みです。その解決は非常に現実的ではあるのだけれど、どこかしら一抹の恐怖と不安感が残される結末もまた、非常に好みど真ん中。
    お気に入りは「洞の鬼」。もう舞台と道具立ての魅力だけでもお腹いっぱいなんですが。そこで起こる事件とその解決がまた凄い。結末の凄まじさも圧倒的です。

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    2011年09月19日
  • 密林

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    この本は、サバイバル的なことに興味がある人はかなり面白いと思います。最初は幻の昆虫の幼虫を手に入れるために仕事を休み沖縄のやんばるに出かけていた。しかし、その森でいろんなことが待っている。そこはアメリカ軍の演習地帯であったりではらはらする一冊になっています。

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    2009年11月12日
  • 中空

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    横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作。荘子の思想が散りばめられた本格ミステリ。ラストはコワイ。背筋がゾクリとしました。

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    2009年10月04日
  • 中空

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    っばらしい!miti、これダイシキです!
    竹取物語。とかとか、荘子。とかとか、そして竹!!壮大なのですよ。ナカナカ。
    それに加えて田舎の閉塞感っちうか、閉鎖的な感じがステキ!なぞなぞもびっくりですよ!!

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    2009年10月04日
  • 死と砂時計

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    積読から一冊。

    各国の死刑囚のみが集められた監獄が舞台。
    監獄の長老と主人公がコンビを組んで、監獄内での事件を解決していく連作短編集。
    設定からか序盤はなかなか入ってこないものの、事件や謎解きに関してはきちんと成立しているので徐々に慣れていく。
    最終的に主人公の話になり、大団円(?)を迎えるものの、最後の最後できちんと裏切ってくれた。

    一言書評「え、そっちなのか」

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    2025年12月02日
  • 死と砂時計

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    面白かった!読み慣れない名前で 躓いてペースが落ちてしまうけれども クライマックスにかけての盛り上がりが凄い。 怖い。恐怖を感じる。
    そして 男はどこまでいっても男なんだなぁと。泣
    母親の愛情に勝るものはなし!

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    2025年11月15日
  • パンダ探偵

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    ネタバレ

    表紙の可愛さに惹かれて読んでみることに‎⟡.·
    (私が単純にパンダ大好きなため(笑))
    人間が強力な感染症で絶滅後の二百年後の世界のお話!
    世界は知能を持った動物たちの王国となった。

    不幸な出来事から天涯孤独となったパンダのナンナンは、ある時誘拐事件に巻き込まれる。そこで出会ったアニマ探偵事務所のタイゴに憧れ自身も探偵を志願する。
    でもどこか抜けていてやはりパンダというだけあり可愛さもあって(笑)探偵の服を着た二足歩行のパンダが実際にいたら面白いだろうなと思った。

    名探偵たるもの決めゼリフをって言って
    「シロクロはっきりつけてやる!」ってナンナンが言ってて思わずパンダだけにな(笑)と読みな

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    2025年10月18日
  • 死と砂時計

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    死刑廃止論が広まり執行を世界中がためらう中、そんな囚人達に税金を使い続けなければならない不満、そんな不満の受け皿となった産業として死刑囚を集めた監獄という設定が面白い。各死刑囚の物語は今一つの感はあるが、ラストの希望がと思わせる中からのオチはどんでん返しとして十分な内容だった。

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    2025年09月30日
  • 死と砂時計

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    ネタバレ

    面白かった。
    死刑囚たちの死の前後のミステリ。
    設定だけ特殊なただの短編集なのかと思いきや、ちょっと伏線が散りばめられてて最後幕切れのところでそれを回収して行った。

    シュルツは実はアランイシダのお父さんで、TSウイルスキャリアである息子をなんとしても脱獄させてTSウイルスを生き延びさせてテロ行為をしたいという話だった。読みがいありました。

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    2025年09月11日
  • 死と砂時計

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    ネタバレ

    死刑囚ばかりの終末監獄で起きる事件。それを解決するシュルツ爺と主人公の日系アメリカ人アラン。
    舞台は現代のようだけどなんとなく昔のエジプトを想像しながら読んでしまったので、タッチパネルとか普通に電子機器出てきて脳が混乱した笑

    短編集のつくりだったので読みやすかったけど、ミステリーとしてはオチはそれぞれちょっと物足りなかったかな…
    アランが役に立つからと助手として選ばれるにはいつまでも察しが悪いボンクラのままだなと思ったけど、最終章で訳がわかる。まあその前に読者はオチも読める。
    でも最後の最後の胸糞感はなかなか悪くなかった。
    シュルツ老の子どもたち…テロリストはやっぱりサイコ野郎だったか。

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    2025年07月22日