鳥飼否宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリー書評
読書レベル 中級
ボリューム 350頁
ストーリー ★★★★★
読みやすさ ★★★★
トリック ★★★★
伏線・展開 ★★★★★★!
理解度 ★★★★★
読後の余韻 ★★★★★★!
一言書評:
ラストの衝撃がスゴイ!
(この系統のどんでん返しは初かも)
物語の時代背景や設定も超COOLで面白い!
約8年前の作品なのに、
古典作品風の雰囲気・品格が漂う素晴らしい作品!
しかも短編集なので読みやすい!
途中まで、だよねー、ですよねー、と思惑通りのストーリー展開だっただけに、ラストのやられた感の衝撃が半端なかったです、、、
唯一のネックは(私自身が苦手なだけですが)カタカナ -
Posted by ブクログ
初めて読んだ類のミステリー。時代の変化に伴って死刑事情も変わり、ある国が終末監獄で死刑を担い始める。話は主人公が収監されるところから始まり、監獄内で起こる不可解な事件や自身の育ちの秘密を紐解いていく。イスラム系の雰囲気をベースとしつつ監獄というカオスだけでなく全世界から集められた囚人というカオスが乗っかり終始飽きることなく読み進められる。賢いなと思うより狂気を感じるトリックばかり。一般的なミステリー小説では普通の世界観をベースにして、そこで起こる事件やトリックにスパイスを求めるようなイメージだが、この小説は狂気に普通のスパイスをかけているようなイメージ。僕はあまり死の恐怖や狂気を実際に感じたこ
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Posted by ブクログ
動物園で行われた、人気アイドルユニット・チタクロリンのコンサート。その最中にアイドルがレッサーパンダに指を噛み切られるという事故が発生。そしてそこから、次々と起こる指切り事件。犯人は誰で、なんのために指を切るのか。謎だらけのミステリ。
読み心地としては、かなり軽いノリです。テンポよく次々と事件が起こって飽きないし、そのわりにはなんだか緊迫感が薄い気がするし、警察が一般人に事情聴取を任せるとか突っ込みたくなるような場面が多々あるし……だけど、解決は軽くなかった! とんでもなく複雑なパズルのようで、組み立てられた全景は実に見事。本当の真相にもぞくっとさせられました。やっぱりこういう世界にはどろどろ -
Posted by ブクログ
メンバーそれぞれが動物好き、という共通点で盛り上がり、結成された3人組アイドルユニット「チタクロリン」。全国の動物園を回ってミニコンサートを繰り返し、着実にファンを獲得していっていたある日、事件が起きた。
メンバーのひとりが動物園の人気者のレッサーパンダに人さし指を咬みきられてしまう。檻の中に手を入れて、レッサーパンダに触れようとしたのがそもそもの間違いだが、彼女はなぜそんな行動に出てしまったのか。そして普段は人に慣れていたレッサーパンダが突然とはいえ、興奮してしまったのはなぜか。警護にあたっていた動物園関係者の間にも腑に落ちないことだった。
そんな疑問が解決しないまま、今度は他のメン -
Posted by ブクログ
指切り事件の裏に隠された真実
人気の動物アイドルユニットTiCrP(チタクロリン、元素のチタン、クローム、リンから)。
動物園で行われた彼女らのコンサートで、メンバーの一人がレッサーパンダに指をかみ切られてしまう。それを発端に彼女らの周りで次々に指を切られる事件が発生する。
まず、あらすじを読んだ段階から。
レッサーパンダは本当に人間の指を噛みきる力はあるのか?という疑問。
軽く調べたところ、平均身長約60cm、主食は竹。犬や猫と同じ食肉目。鋭い犬歯を持つが、臼歯は平たい形となっている。コードくらいは噛みきることはあるらしい。
さらに野生はともかく、動物園生まれの野生を知らないレッ -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙の可愛さに惹かれて読んでみることに⟡.·
(私が単純にパンダ大好きなため(笑))
人間が強力な感染症で絶滅後の二百年後の世界のお話!
世界は知能を持った動物たちの王国となった。
不幸な出来事から天涯孤独となったパンダのナンナンは、ある時誘拐事件に巻き込まれる。そこで出会ったアニマ探偵事務所のタイゴに憧れ自身も探偵を志願する。
でもどこか抜けていてやはりパンダというだけあり可愛さもあって(笑)探偵の服を着た二足歩行のパンダが実際にいたら面白いだろうなと思った。
名探偵たるもの決めゼリフをって言って
「シロクロはっきりつけてやる!」ってナンナンが言ってて思わずパンダだけにな(笑)と読みな -
Posted by ブクログ
ネタバレ死刑囚ばかりの終末監獄で起きる事件。それを解決するシュルツ爺と主人公の日系アメリカ人アラン。
舞台は現代のようだけどなんとなく昔のエジプトを想像しながら読んでしまったので、タッチパネルとか普通に電子機器出てきて脳が混乱した笑
短編集のつくりだったので読みやすかったけど、ミステリーとしてはオチはそれぞれちょっと物足りなかったかな…
アランが役に立つからと助手として選ばれるにはいつまでも察しが悪いボンクラのままだなと思ったけど、最終章で訳がわかる。まあその前に読者はオチも読める。
でも最後の最後の胸糞感はなかなか悪くなかった。
シュルツ老の子どもたち…テロリストはやっぱりサイコ野郎だったか。