あらすじ
何十年に一度、開花するという竹の花。その撮影のために鳶山と猫田は、大隅半島の南端に近い竹茂村を訪れた。そこは老荘思想を規範に暮らすひなびた七世帯の村だった。村人は二十年前に起きた連続殺人事件の、再来におびえながら過ごしていた。そして、怖れていた忌まわしい殺人事件が次々と起こる!! 閉鎖された村の異質な人間関係の中に潜む犯人とは!? 横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞の本格ミステリ。
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Posted by ブクログ
っばらしい!miti、これダイシキです!
竹取物語。とかとか、荘子。とかとか、そして竹!!壮大なのですよ。ナカナカ。
それに加えて田舎の閉塞感っちうか、閉鎖的な感じがステキ!なぞなぞもびっくりですよ!!
Posted by ブクログ
設定、舞台ともに良いのだが、どうしても軽さを感じてしまい、ストーリーにのめり込めなかったミステリー作品。軽さを感じた理由の一つは登場人物の名前がカタカナで表記されているためだろうか。
鳶猫シリーズの第一弾とのことだが、恐らく続編は読まないと思う。
Posted by ブクログ
荘子の教えを大事にしている人里離れた
小さな村という物語の舞台設計は良く出来ていて
雰囲気も作りこみもしっかりしているけど
残念ながらそこで展開される事件やストーリーが
イマイチ惹きつけられるものがない。
時折挟み込まれる竹の植生や荘子の思想の薀蓄は
興味深くはあるし、事件に深く関わってくるのだけど
最後までいくとトンデモになっているし、
作者のやろうとしていることに中身が追いついていない感じがした。
Posted by ブクログ
竹林に囲まれ竹を利用した生活を送る陸の孤島、竹茂村。
そこで起こる連続殺人事件。
珍しい竹の花から連想される「かぐや姫」のエピソード。
そして何より村に息づく『荘子』の教え。
いろいろネタはてんこ盛りで雰囲気出そうなのにあまり出ない。
何かちぐはぐというかとっ散らかったイメージ。
多分語り手役の猫田夏海さんのノリが軽すぎました。
個人の好みにもよると思いますが、
事件の陰惨さや歴史のミステリアスさに浸ろうとすると、
決まって腰を折られる感じがしました。
表紙から受けるイメージも歴史を紐解くような文章も、
もっと重厚な感じがするので、
その方向で進めた方が読み応えがあった気がします。
Posted by ブクログ
第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作。
竹の持つ雰囲気が出ていた。
隔離された空間で起こる事件なのでゾクゾクするものがある。
猫田さんと同じ目線で読んでいるからアキラさんのこともしっかり引っ掛けられたわ。一気に読めたらもっと楽しめたのか?
Posted by ブクログ
『鳶猫シリーズ』の第1弾。
ネイチャーもの推理ミステリィですね。
ところどころに理系ミステリィの雰囲気も漂ってます。
******* 再読記録 *******
2009.07.19