1~18巻まで読み終えたので、こちらに感想をまとめます。
面白かったです。ハイキューの魅力は、なんといっても『部活感』だと思います。私も学生時代は運動部だったことがあるので、あの雰囲気を身近に感じられてとても嬉しく、懐かしく思いました。この漫画を読んでいると、今まさに部活動に精を出しているような学生でも、それほど熱心でない学生でも、まだ部活動なんてしたことのない子供でも、学生時代を終えた大人でも、なにか眩しく、楽しく、仲間と一緒にバレーボールをしているような気分になれるのではないでしょうか。実力があろうがなかろうがなんだかんだで先輩のことは尊敬していたり、後輩ができると嬉しかったり、例え個人的に苦手でも同じチームの仲間への賛辞は嬉しかったり、部活後に買い食いしに行ったり、女の子の目があるとちょっとソワソワしちゃったり…、青春ですねぇ。ほんと、たまらなく懐かしい。いや、自分はそんな良い青春送っちゃいなかったけど、なにか、懐かしい。いいねぇ。うーん、すごくいい。
読者の共感を呼ぶようなこの感じは、あまり現実離れしすぎていないことによるのだと思います。もちろん漫画なんだから現実離れはしているのですが、そういう面が全面的に押し出されてはいない。よくある、ものすごい超人のような天才が出てきてそれを主人公陣が倒す、というようなバトル的な要素よりも、この現代の日本で、高校生たちがバレーボールを通して成長していく、という部分に焦点がきちっと合っていて、そこが面白い。きっと、作者の古舘先生は実際に部活でバレーボールをやっていたのでしょうね。個人的に、思い切り現実離れしているような漫画は大好きなのですが、ここまできっちり地に足の付いた部活漫画もまたすごく良いと思います。続きも楽しみにしています。