ジェフリー・アーチャーのレビュー一覧
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人はどこまで信頼できるのだろうか。「人は誰でも、いつでも敵に変わる」という見方は、公的業務に従事する人間にも適用される。たとえ弁護士や警官であっても、「変わる」可能性は否定できない。刑事小説はそこを鋭く描く。ダイアナ妃の人質事件や、収監中の富豪とその妻、そしてその専属弁護士との駆け引きには興味を引かれる要素が多い。人と人の信頼関係は、名誉やお金といった要素によって揺らぎ変わる。
人は弱みに屈して生きる存在であり、貧困時にはもちろん、富裕層であってもさらなる「欲望」が「貪欲」と化す瞬間がある。
もう一点、小説で気になったのはダイアナ妃の人質事件を契機として、現代の要人警護と警備体制の在り方である。今後、国際会議や大規模スポーツイベントなどの警備を強化する際、警備人材の確保には限界がある。結果として、テロ対策には抜け道が生まれ、大衆を標的とする大事故が発生する社会像が現実味を帯びてくることが恐ろしい。 -
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ネタバレ「概要」ロンドン警視庁の内務監査特別捜査班による警察官による窃盗、詐欺、賄賂などを調べる担当となったウイリアム。麻薬捜査で検察側の証人として一時的停職を余儀なくされたが、それはあくまでも囮捜査の一環で、大量の麻薬を扱う麻薬王が絡む内部の優秀で褒賞を受けた警察官と元警視との関係を、暴いていく捜査ストーリー。
「見所」は「正義と倫理の狭間」「内部告発の難しさ」「証拠の信頼性と認証過程の重要性」「権力構造の腐敗と改革の必要性」だが、特に法廷で、弁護側と検察側の認証、証拠に関する反論等、実に巧妙な説得材料は陪審員を納得させる。時に被告側の弁護士が、検察側証人を興奮させ被告人をあたかも有罪から無罪に思い込ませる呪文的弁論は興味深い。 -
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ポーランドから無一物の移民としてアメリカの地にたどり着いたアベル・ロスノフスキ
彼は不屈の精神で、一代でホテル王国を築き上げた
その一人娘フロレンティナは一流の教育を受け才気煥発に育ち、父親の後を継ぐものと思われたが…
上巻を読み終えたところで、『ケインとアベル』という作品の続編であることを知った…
とはいえ、この作品だけでも十分楽しめる
とにかく才色兼備なアベルの一人娘フロレンティナが魅力的で、この作品は彼女の物語といえる
何不自由なく育ったとはいえ、ポーランド人である苦悩や挫折、失恋や大切な人との別れ、そして結婚から出産まで…
彼女の成長から目が離せなかった
当時のアメリカの様子も興味深く、大統領予備選挙についても勉強になった!
そしてチラッ!と登場した若かりし日のケネディにワクワク…
やはり歴史上の人物の登場はテンションが上がる…(笑)
さて、下巻へ… -
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ウィリアム・ウォーウィックシリーズ四作目。アメリカへの船旅の最中に起こる殺人事件を解決し、懸案の逃亡中極悪人マイルズ・フォークナーの捜査に注力。スペインにいることは分かったが難攻不落の要塞のような所にいる。他にも難事件を抱える。
面白い。面白すぎる。深夜にもかかわらず後半一気読み。囮捜査官だったロス・ホーガンがチームに加わり、ストーリーに大きく関わる。ウォーウィック以上かもしれない。事件に対する態度は、ウォーウィックよりもホーガンの方が好み。フォークナーを捕まえられるのか、めちゃめちゃドキドキした。これほどワクワクさせられる日本の小説を読みたいものだ。 -
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刑事ウォーウィック第二作。正体不明の麻薬王が誰か、どこでドラッグを製造してるか突き止める件と、前回盗品売買で執行猶予付き有罪判決を、受けたマイルズ・フォークナーを再び務所送りにしようとする件、そしてフォークナーの絵画と家を妻クリスティーナが狙う件の三本立て。
なんの文句も付けようのない最高の出来。ドキドキが最後まで止まらなかった。
※以下自分用ネタバレ
マイルズの自宅でのドラッグパーティー事件で有罪になり、懲役十年。しかし母親の葬儀に参加させて貰い、バイクチームによって逃亡。絵画は既に屋敷から取り出され、そして屋敷は燃やされた。クリスティーナが美術館に寄付したフェルメールも偽クリスティーズ職員に騙し取られた。 -
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残念ながら、天国篇は未翻訳
ウェイランド刑務所での約2か月の生活を綴ったノンフィクション。
地獄篇に比べ環境は改善するが、依然として過酷な刑務所の実態が描かれています。
受刑者との交流や日常の工夫が生き生きと記述され、著者の観察力とユーモアが光ります。
9.11の獄中での反響も印象的。しかし、時折の日付の乱れや装丁の粗さが気になる点です。
物語性は地獄篇にやや劣るが、刑務所内の人間模様や社会問題への洞察は深く、ファン必読の一冊ですね。
ただ、残念ながら、天国篇は未翻訳なんですよね。
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読み応え十分
ベルマーシュ刑務所での22日間を克明に記録し、囚人たちの人間ドラマが魅力。
ウィリアム・キーンやフレッチとの交流は特に印象的で、著者の冷静な視点とストーリーテラーとしての筆力が光る。
イギリス刑務所の厳しい実態や社会問題も垣間見え、読み応え十分。
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イギリスの政治家・作家ジェフリー・アーチャーの長篇ミステリ作品『まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班(原題:Hidden in Plain Sight)』を読みました。
ジェフリー・アーチャーの作品は昨年1月に読んだ『レンブラントをとり返せ―ロンドン警視庁美術骨董捜査班―』以来です。
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全英1位! ジェフリー・アーチャー、圧巻の警察小説。
スコットランドヤードの若き刑事ウォーウィックがロンドンで暗躍する顔のない悪党紳士を追う!
・27作が全英ベストセラー第1位!
・97カ国33言語で出版!
・総発行部数2億7500万部突破!
「完全に夢中にさせられる!」(アンソニー・ホロヴィッツ)
一流弁護士の父親の反対を押し切ってロンドン警視庁の警察官になったウィリアム・ウォーウィックは、警視長直属の麻薬取締独立捜査班に異動になり、ある特命を受ける。
それは、ロンドンを支配する悪名高き麻薬王、通称“ヴァイパー"の正体をつかみ逮捕すること。
捜査に乗り出した矢先、捕まえた麻薬の売人はウィリアムに因縁のある人物だった――。
名ストーリーテラーによる傑作ミステリー。
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2020年(令和2年)に発表された作品……ウィリアム・ウォーウィック・シリーズの第2作です。
シリーズの第1作『レンブラントをとり返せ―ロンドン警視庁美術骨董捜査班―』で新人ながらスコットランドヤードの捜査巡査に抜擢され、ウィンストン・チャーチルの署名本の偽造、海底のスペイン銀貨の偽造をはじめとして何件もの美術品骨董品詐欺犯罪を解決しただけでなく、傑作しか扱わない美術品故買犯の大物中の大物マイルズ・フォークナーと対峙して追い詰めたうえに、婚約者の父親の無実まで勝ち取るという大活躍をみせたウィリアム・ウォーウィックは捜査巡査部長に昇任し、引き続き、ホークスビー警視長の下で働くことに……今回、ホークスビー警視長はロンドンを丸ごと麻薬漬けにしようとしている蝮“ヴァイパー"と呼ばれる麻薬王を逮捕し、組織を一網打尽にするという一大作戦を考えており、従前からある麻薬取締版とは別に、美術骨董捜査班を横滑りさせた形で独立捜査班を新設します、、、
ブルール・ラモント警視、ウィリアム・ウォーウィック捜査巡査部長、ジャッキー・ロイクロフト捜査巡査、そして、新人のポール・アダジャ捜査巡査をメンバとする新設捜査班は、“ヴァイパー"としかわかっていない麻薬王の正体と本拠地を突き止めようと早速活動を開始……ウィリアムはその過程であのマイルズ・フォークナーが麻薬に手を染めていることを知り、彼を刑務所送りにすべく、また、“ヴァイパー"逮捕を成功させるべく、知力と体力の限りを尽くして奮闘します。
事態は二転三転……知略、謀略、裏切り、殺人の要素が織り込まれ、潜入捜査、追跡、アクション、裁判 と、スリリングな展開が愉しめました、、、
警察小説でもあり、美術ミステリでもあり、リーガル・サスペンスとしても愉しめる作品でしたね……面白かったです! 続篇もぜひ読んでみたですね。