ジェフリー・アーチャーのレビュー一覧
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ネタバレ「概要」ロンドン警視庁の内務監査特別捜査班による警察官による窃盗、詐欺、賄賂などを調べる担当となったウイリアム。麻薬捜査で検察側の証人として一時的停職を余儀なくされたが、それはあくまでも囮捜査の一環で、大量の麻薬を扱う麻薬王が絡む内部の優秀で褒賞を受けた警察官と元警視との関係を、暴いていく捜査ストーリー。
「見所」は「正義と倫理の狭間」「内部告発の難しさ」「証拠の信頼性と認証過程の重要性」「権力構造の腐敗と改革の必要性」だが、特に法廷で、弁護側と検察側の認証、証拠に関する反論等、実に巧妙な説得材料は陪審員を納得させる。時に被告側の弁護士が、検察側証人を興奮させ被告人をあたかも有罪から無罪に思い -
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ポーランドから無一物の移民としてアメリカの地にたどり着いたアベル・ロスノフスキ
彼は不屈の精神で、一代でホテル王国を築き上げた
その一人娘フロレンティナは一流の教育を受け才気煥発に育ち、父親の後を継ぐものと思われたが…
上巻を読み終えたところで、『ケインとアベル』という作品の続編であることを知った…
とはいえ、この作品だけでも十分楽しめる
とにかく才色兼備なアベルの一人娘フロレンティナが魅力的で、この作品は彼女の物語といえる
何不自由なく育ったとはいえ、ポーランド人である苦悩や挫折、失恋や大切な人との別れ、そして結婚から出産まで…
彼女の成長から目が離せなかった
当時のアメリカの様子も興味 -
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ウィリアム・ウォーウィックシリーズ四作目。アメリカへの船旅の最中に起こる殺人事件を解決し、懸案の逃亡中極悪人マイルズ・フォークナーの捜査に注力。スペインにいることは分かったが難攻不落の要塞のような所にいる。他にも難事件を抱える。
面白い。面白すぎる。深夜にもかかわらず後半一気読み。囮捜査官だったロス・ホーガンがチームに加わり、ストーリーに大きく関わる。ウォーウィック以上かもしれない。事件に対する態度は、ウォーウィックよりもホーガンの方が好み。フォークナーを捕まえられるのか、めちゃめちゃドキドキした。これほどワクワクさせられる日本の小説を読みたいものだ。 -
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刑事ウォーウィック第二作。正体不明の麻薬王が誰か、どこでドラッグを製造してるか突き止める件と、前回盗品売買で執行猶予付き有罪判決を、受けたマイルズ・フォークナーを再び務所送りにしようとする件、そしてフォークナーの絵画と家を妻クリスティーナが狙う件の三本立て。
なんの文句も付けようのない最高の出来。ドキドキが最後まで止まらなかった。
※以下自分用ネタバレ
マイルズの自宅でのドラッグパーティー事件で有罪になり、懲役十年。しかし母親の葬儀に参加させて貰い、バイクチームによって逃亡。絵画は既に屋敷から取り出され、そして屋敷は燃やされた。クリスティーナが美術館に寄付したフェルメールも偽クリスティー -
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残念ながら、天国篇は未翻訳
ウェイランド刑務所での約2か月の生活を綴ったノンフィクション。
地獄篇に比べ環境は改善するが、依然として過酷な刑務所の実態が描かれています。
受刑者との交流や日常の工夫が生き生きと記述され、著者の観察力とユーモアが光ります。
9.11の獄中での反響も印象的。しかし、時折の日付の乱れや装丁の粗さが気になる点です。
物語性は地獄篇にやや劣るが、刑務所内の人間模様や社会問題への洞察は深く、ファン必読の一冊ですね。
ただ、残念ながら、天国篇は未翻訳なんですよね。
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読み応え十分
ベルマーシュ刑務所での22日間を克明に記録し、囚人たちの人間ドラマが魅力。
ウィリアム・キーンやフレッチとの交流は特に印象的で、著者の冷静な視点とストーリーテラーとしての筆力が光る。
イギリス刑務所の厳しい実態や社会問題も垣間見え、読み応え十分。
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イギリスの政治家・作家ジェフリー・アーチャーの長篇ミステリ作品『まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班(原題:Hidden in Plain Sight)』を読みました。
ジェフリー・アーチャーの作品は昨年1月に読んだ『レンブラントをとり返せ―ロンドン警視庁美術骨董捜査班―』以来です。
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全英1位! ジェフリー・アーチャー、圧巻の警察小説。
スコットランドヤードの若き刑事ウォーウィックがロンドンで暗躍する顔のない悪党紳士を追う!
・27作が全英ベストセラー第1位!
・97カ国33言語で出版!
・総発行部数2億7500万部突破! -
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成功が約束されたウィリアムの成長物語の二作目。
ゴールが分かっているだけに、ロンドン警視庁の様々な部署を経験し、組織内における人脈を作り昇進を重ねる必要があるというような、将来に向けての展開を勝手にイメージしていた。
よって、本作においても、主人公は、麻薬捜査班のリーダー(一作目にほんの少しだけ登場した記憶が…)のもとに異動し、新しい仲間と共に悪に立ち向かう設定かなと思いきや、見事に違っていたのでいい意味で裏切られた。
美術担当班が、そのまま麻薬捜査特別班にスライド。畑違いもいいとろ、そんなのありか?と思ったものの、この設定によってメインキャクター達のコア部分がしっかりと確立されいるので、読む -
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プルーフ版を読ませていただく機会を得ました。ロンドンが舞台になる他の作品と違ってカラッとした明るい印象。腹黒い詐欺師や麻薬王が登場し、どす黒い雰囲気になりそうなのに妙にコミカルさが漂うのは、アーチャー氏の筆致によるところが大きいのでしょう。主人公家族の温かさも伝わり、ミステリを読んでいるとは思えない微笑ましさも感じられました。非常に生々しい扱いをされますが、たくさんの美術品が出てくるところも楽しめました。前作があって続編のようですが、こちらから読んでもさほど支障はなかったかな。でも前作読んでたらもっと楽しめたかも。スリリングな悪党捜査と重厚な法廷劇が登場し、一冊で二倍楽しめる美味しさがあるのも