プルーフ本をいただきました。
ありがとうございました。
普段、翻訳小説を手にしない私にとって、「もっと翻訳小説に手を出してみようかな」と思う良いきっかけになりました。
結論から言いますと、面白く読ませていただきました。
ただシリーズものの2作目なので、序盤は人物整理と前作「レンブラントをとり返せ ロンドン警視庁美術骨董捜査班」からの引継の把握のために捲る頁も重たく、前作を読んでから読もうかどうか迷っている方がいたら、確実に読んだほうが良いとおすすめしたいです。
勿論読まなくても面白く読むことは出来ましたが、途中「前作を読んでから読めば良かったな」と思うことはあったので、読むかどうかで迷っているのなら読んだほうがいいと思います。
読み始めてまず思ったのは、ロンドンの名所がたくさん出てくることです。
ロンドンが舞台なので当然といえば当然なのですが、
ロンドンに行ったことがない私は地理を把握したほうが面白そうだと思い、途中からロンドンの観光地図を用意して読んでみました。これが思いのほか楽しく、行ったことがないロンドンが近くに感じられました。
また今回は麻薬取締独立捜査官ということでしたが、おそらく前作に続いて、随所で美術品や芸術家を感じることが出来、とても印象に残りました。特にテート・ブリテンの「オフィーリア」は間近で鑑賞する幸運に恵まれたことがあるので、当時を思い出しました。
個人的に気分が高揚したのは裁判シーンです。
陪審員にも提供された貴重な証拠品のあたりと、判決には同じく接続詞に踊らされました。
また気になっていた英語的な言い回しのセリフですが、章ごとでなく小節で場面が視点が切り替わるのと同じく、慣れたら気にならなくなりました。
最後の引きは、次シーズンにひっぱる海外ドラマでよくある感じで、海外ドラマになっても面白そうと思いました。