光瀬龍のレビュー一覧

  • 百億の昼と千億の夜

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    30年以上前に一度読みました。歴史的な名作品だと思います。萩尾望都の同名の漫画の方も見事にはまっています。多分光瀬さんも認めていると思います。小説がとっつきにくい方は漫画から入るといいと思います。宇宙の外側に別の世界があるなんて案外本当かもなんて思ってしまいました。

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    2023年08月27日
  • 百億の昼と千億の夜 完全版

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    三浦しをんさんの「乙女なげやり」から、よしながふみさんの「愛すべき娘たち」を知り、
    その繋がりで萩尾望都さんを知り、本作品を読むに至っている。
    萩尾望都さんは手塚治虫さんの影響を強く受けていて、漫画の雰囲気(根底にある思想とか)も似ていると感じる。

    この本は、2022年に再編集されて出版された [完全版] であり綺麗な状態で読むことができる。
    しかもA5判のサイズなので文字も大きく見やすい。
    [完全版]とした意味は最終ページに記載があった。

    「百億の昼と千億の夜」とは、どういう意味なのだろうと思いながら読み始めた。
    読み終えた時に、きっと意味が分かる…。

    プラトンが1日で消滅してしまった

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    2023年07月04日
  • 百億の昼と千億の夜 完全版

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    改めて思ったのは恐ろしく完成度の高い作品だなということでした。
    ゴリゴリのSFで難解なところもあるけれど萩尾望都作品の中でもとても好きな作品。
    初読はの高校生か大学生のころだと思うのですが、多感な時期に読んだおかげで宗教観が面白いことになりました。特に「ナザレのイエス」のイメージがこれで固定というのは致命的かも。
    完全版ということでコミックス2冊分、巻頭のカラーイラスト集やスケッチ、両先生のエッセイなどおまけも多く満足の一冊です。何よりコミックスよりサイズが大きく老眼にうれしい(笑)

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    2023年04月29日
  • 百億の昼と千億の夜 完全版

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    ネタバレ

    『百億の昼と千億の夜 完全版』を読み終わってしまったわ…。阿修羅王の戦いは果てしなく続く…つづ…く……。

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    2022年08月02日
  • 明日への追跡

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    作者がSFの人と知っているから衝撃は無かったですが、先入観をもたずに本を読むと驚くのではないでしょうか。
     前半はまぎれもないサスペンス(転校生がテストを覗いた?という話は少しSF要素なのかと見えるが、妄想だという言葉で締めくくり、その後事件が起き、現実に引き戻されます)。
     いきなり後半でSF要素満載。個人的には最後の戦いも忘れがたく、余韻がとても残りました。

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    2021年10月14日
  • 夕ばえ作戦

    購入済み

    中学生が古道具屋で偶然見つけたタイムマシンで
    江戸時代へタイムトリップして、現在のアイテムを持ち込んで
    敵方の忍者と闘うという荒唐無稽な内容でしたが、
    少年の心を掴む何かがこの作品にはあり、少年の頃夢中で読んでおりました。
    学習雑誌などで後に大家となるSF作家による同様の作品が
    競争するように数多く発表されましたが、この作品は特に面白かったです。

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    2021年10月14日
  • 寛永無明剣

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    戸時代、寛永の世に、武士として生きる主人公。そして、彼と愛し合う妻。実は、妻は遥か未来から送り込まれた人間だった。そして、歴史を変えようとする敵が寛永時代に現れる。主人公は秘められていた自分の力を発揮しはじめ、敵と壮絶な戦いをする。主人公と妻のHシーンも色っぽく書かれていて、秀逸です。

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    2021年10月14日
  • 明日への追跡

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    何といっても私を読書という異次元の世界へ誘ってくれるきっかけとなった作品。
    40年以上前で内容はもう忘れてしまったが一心に読み耽った覚えがあります。
    この頃に読んだ本は面白かった。眉村卓さん、光瀬龍さんなんかの学園SFもの。
    NHKでドラマもやってたし。これに通じるのが「6番目の小夜子」。
    最近読んで恩田さんにハマリました。

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    2021年05月01日
  • 百億の昼と千億の夜

    mac

    ネタバレ 購入済み

    上位存在と世界

    一部ご紹介します。
    ・「あれが何者の像なのか、おそらくこの世界の統一者である梵天王でさえ知るまい。
    あの像に移された巨大な神人は、かつてこの世界を訪れ、この世界が己の領域にあることを宣言して去った異世界の住人。
    この世界を外から支配するもの。五十六億七千万年後に再びこの世界に現れて、すべてこの世界に住むものの命運を決しようとするもの。
    それがあの弥勒とよばれるものだ」
    「救いか!末法の世を救うためにか!」
    事実は人々の待望し、信じているものとは全く反するものだった。
    ・「生理的なパターンだけが記号化されて保存され、それが人工肉体に封入されてあらわれたからといって、
    それが人間だ

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    2022年09月30日
  • 日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書

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    子供の頃、夕ばえ作戦(うちの近所が舞台)とか北北東をソノラマ文庫のジュブナイルを愛読、「百億の昼と‥」は「果てしなき流れ‥」と「神狩り」と並び、最もカッコイイ日本SFだと思う。本書は宇宙もの中心のラインナップで、かっこよさよりはガテン系の装い。「東キャナル文書」の連作が趣き深いです。ハルキ文庫で買ってある年代記ものも読みたいです。

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    2018年07月31日
  • 日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書

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    懐かしい東キャナルシティ。
    慣れ親しんだ語り口。
    良いですねえ、好きですねえ。
    なにもない砂漠、吹きすさぶ砂嵐。
    数億年の過去と未來。

    大人になってみると、大金のかかる宇宙開発にこういう雑な人達を使って良いのかなと思うところもあります。
    大航海時代がイメージとしてあるのかも。

    年代シリーズも掘り出して読み返そうかと思います。

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    2018年06月27日
  • 日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書

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    光瀬龍が新刊で読めるって嬉しい!(((o(*゚▽゚*)o)))
    小学生の頃に鶴書房の本を読んだのが最初だと思うが、中高生の頃から一番好きな日本人作家として挙げてるのが光瀬龍だった。ザッツ・エンターテイメントなものも好きだけど、虚無的な感じも好きなんだよなー

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    2018年04月10日
  • 百億の昼と千億の夜

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    寄せてはかえし
    寄せてはかえし
    出だしでマイった。好みだと思いながら読み進めれば、
    ますます好ましく、面白く、一言一言がしみ込んでくる。
    日本のSFで、久しぶりに感動した。
    人間界など地球や宇宙からすれば、目にも見えない塵のようなもの。
    奇跡としての人間の誕生は、彼岸と此岸の断崖に存在する。

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    2017年05月21日
  • 百億の昼と千億の夜

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    日本SFの金字塔だと勝手に思っている。
    一見難しそうな本だけど、読むとぐいぐいと物語に引き込まれる。
    この本を、哲学的に読むか、SF的に読むか、神話的に読むか、どう読むかは読者次第だ。もちろんどんな本にも言えるが、とりわけこの本は阿修羅王の顔のように多面的な表情を持っているのではないだろうか。
    哲学も科学も始まりは神の存在が根源にあるのだから、やはり主人公のひとりに“あしゅらおう”がいることにも意味があるのかもしれない。
    と、まあ、一見難しそうな本だけど、難しく読む必要はなくて、単純に物語として面白いのだ。

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    2013年04月20日
  • 百億の昼と千億の夜

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    面白かったー!いろんな他の作品と繋がる。10冊くらいのシリーズになってもおかしくない世界観。漫画化されたのも読んでみたいな。

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    2011年07月21日
  • 百億の昼と千億の夜

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    母お気に入りのSFコミック。釈迦の時代やアトランティスから宇宙の滅亡までを描いており、スケールが半端じゃなくでかい。

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    2009年10月04日
  • 百億の昼と千億の夜 完全版

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    原作は既読。
    光瀬さんの文体から溢れ出るイメージを、上手く漫画に落とし込めています。
    諦念の果に辿り着く砂漠の風景がとても美しかった。ラストは少し消化不良気味かもしれない。
    しかし、阿修羅王のキャラデザが秀逸ですね。儚さと強靭さを兼ね備えた美しさ。
    完全版ということで、エッセイやイラスト集などの特典も、思う存分堪能しました。

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    2025年09月24日
  • 宇宙年代記 【合本版】

    sun

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    必読の作品

    宇宙の広大さと人間の存在の小ささを対比させることで、非常に詩情豊かで壮大なスケールを描いており、ジュブナイルSFとしての側面を持ちながらも、深い哲学的な問いを投げかけるSFファンにとって必読の作品

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    2025年02月16日
  • 百億の昼と千億の夜

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    まず、着想が凄い。東西の偉人達(プラトン、シッダールタ、イエス、阿修羅、etc)が真実を求め時空を超えた戦いに挑む話。日本人にしか描けないのでは。
    少年漫画のような冒険譚と思いきや、平家物語のような導入、SFの世界観、哲学的なテーマ、、、と様々な要素が渾然一体となった小説。
    色彩描写も素晴らしく、時空の歪み等実際に見たことのない景色も不思議と思い描けた。
    難解な部分もあるので、いずれ読み返したい

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    2024年04月09日
  • 百億の昼と千億の夜 完全版

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    20代半ばまでSFは苦手だと思っていたのですが、ハリソン・フォードを好きになり、スター・ウォーズ、ブレードランナーを観ていたら慣れた…というアマノジャク。でも、超少女明日香は大好きでしたが…宇宙、がピンと来てなかったのかもしれません。

    萩尾先生の作品は、今さらこの5年以内に読みまくっていて、その流れで原作ものだから…と敬遠していた本作の「完全版」が出た、ということで読みました。
    私が生まれる前に原作が書かれ、小学生のころ漫画化…
    その内容の斬新さに驚きます。または、この50年ほど、何も変わっていないのかも…と。少なくとも環境破壊はほとんど改善されていない…
    そして宇宙、無の概念、宗教のこと…

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    2023年11月15日