光瀬龍のレビュー一覧

  • 百億の昼と千億の夜 完全版

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    この作品の阿修羅がCLAMPの『聖伝』の阿修羅の元になったんだよな……
    壮大なストーリーだった。ラストは漫画版『風の谷のナウシカ』を思い出す。一回読んだくらいじゃわからない。もう一回読もう……

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    2023年10月04日
  • 明日への追跡

    購入済み

    明日への追跡

    話が現実の世界から遠ざかって行くところが、なんとも面白かった。

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    2020年01月25日
  • 百億の昼と千億の夜

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    随分前に読みましたが,記録していなかったようなので改めて記載。
    日本のSFというと真っ先に名前が挙がるであろう一作。
    光瀬龍作の、東洋的匂いが独特な素敵なSF作品。
    タイトルが秀逸なのはもちろん、話も面白いです。
    登場人物は皆、印象的。特にあしゅらおうが印象に残りました。
    他に印象に残っているとすれば

    寄せてはかえし
    寄せてはかえし

    のフレーズです。

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    2019年03月01日
  • 日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書

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    『百億の昼と千億の夜』に代表される光瀬龍の世界とは、私が思うに、とどめようのない衰退と絶望、そのなかでひとり抗う主人公というものだ。

    かつて栄耀栄華を誇った世界である事が前提となるものの、必ずといって良いほど、作品のあちこちに、その世界が今吸いたいに向かっていること、滅びつつある事がうかがえる。

    一方、短篇が多い光瀬龍の未来宇宙では、しばしば「東キャナル市」という火星の街が登場する。
    この街もまた、かつては太陽系の中心都市ですらあったのに、今は見る影もない場所として描かれる。
    たとえば、いったい誰を表したものとも知れない銅像の下でたむろする、老いさらばえたスペースマンたち。彼らの多くはサイ

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    2018年07月11日
  • 日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書

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    光瀬龍『日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書』ハヤカワ文庫。

    隔月刊行の全6巻。現代日本SF誕生60周年記念シリーズの第5弾。700ページを超える圧倒的なボリュームで、光瀬龍の傑作15編を収録。

    収録されてる短編の何作かは既読であった。思い出せば、かなり大昔に『夕ばえ作戦』を読み、光瀬龍の作品を何作か読んだ記憶がある。あの頃は日本SF小説が全盛であり、光瀬龍の他、多くのSF作家が面白い作品を書いていたのが懐かしい。

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    2018年05月06日
  • 明日への追跡

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    古い作品ですが楽しめます

    学生向けに書かれた作品。何十年かぶりに読んだが、楽しく読めた。
    作者の力量でしょうね。

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    2018年01月31日
  • 百億の昼と千億の夜

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    圧倒的なスケール!壮大なのに細かいところまで作り込まれていて、作品の世界に呑み込まれてしまった。
    押井守が解説を書いている、というので読んだけれどその解説(というか思い出話)も読後の余韻を膨らませてくれるいい話。
    世界が滅びに向かっていく大きな物語に巻き込まれながら、それでもひとつの生命として問い、戦い続ける登場人物たちが、身体的には(ほとんど神様だったりサイボーグだったり)ずいぶん隔たりがあるのに、不思議と親密さを感じる。

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    2017年05月17日
  • 紐育、宜候 SF〈太平洋戦争〉

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    「もしも、太平洋戦争で日本とドイツが勝利したら?」という、P・K・ディックの「高い城の男」の前段階のようなストーリー。

    視点は主に3人である。それ以上は必要ない。そこがわかると、グイグイとストーリーに引き込まれていく。

    そこまでに、大量の兵器の性能の話などが挟まれる上、光瀬龍らしく、というかハードSF作家らしく、マクロ視点の世界の情勢俯瞰が入ってくるので、若干とっつきは悪いかと思われる。

    読み進めるうちに、ドイツと日本が戦争に勝利した現実と、それはおかしいのではないかと疑問を抱く読者と3人の登場人物の視点が一体化していくあたりは、この作品に没頭していくポイントとなるだろう。

    最後の並行

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    2015年11月11日
  • 百億の昼と千億の夜

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    正直難しい内容だが、名作と言われる内容の濃さが分かる。
    地球が誕生してから破滅へ向かうまでを描いている。「神」という存在が鍵になっているので、仏教やキリストといった宗教も関わってくる。しかし内容はSFのように描かれているので、「宗教」という堅苦しいものは感じない。
    萩尾望都が漫画を描いているため、小説と同時進行で読んで、どうにか内容を理解。漫画にオリジナルキャラとしてユダが登場。
    阿修羅王といった破滅を防ごうとする者たちと、キリストといった破滅の先のユートピアを信じる者たちとの戦い。
    個人的に好きな人物は阿修羅王とシッタータ!

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    2014年08月17日
  • 百億の昼と千億の夜

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    突然滅亡したアトランティスの謎を探るため古文書探しの旅へ出たプラトン。道中に立ち寄った街の宗主に、「自身の目で見つけるだろう」という意味ありげな言葉を受け、気を失う。そして目覚めるとアトランティスの司政官となっていた。時空を超えた超大作。
    中心人物は阿修羅王・シッタータ(釈迦)・オリオナエ(プラトン)の3名。哲学、東洋仏教、神道を中心に、壮大な世界観を描いた宇宙叙事詩。
    ~memo~
    後に萩尾望都氏が一部設定変更を加えて漫画化。

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    2014年07月19日
  • 百億の昼と千億の夜

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    とにかくスケールが大きい
    すごいものを読んだという読後感がある

    CLAMPの聖伝はこれに影響を受けたのかも

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    2014年06月17日
  • 百億の昼と千億の夜

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    自分は何パーセント理解できたのだろう?
    読み終わった後呆然としていました。
    あまりの描かれる世界の大きさに。

    シッタータが出家するシーンが、好きです。

    色んな都市の廃墟の描写も素晴らしい。
    難しい部分もあるけど、退屈はしなかったです。

    イエスをあんな風に描いて、苦情来なかったかな?

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    2014年06月03日
  • 百億の昼と千億の夜

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    喫茶店で隣の席に座ったおっさんがずっとブツブツ何か言ってた。というくらいの小説なので、分からなくてもあなたのせいではありません。

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    2014年06月26日
  • 征東都督府

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     「征東都督府」とは清国が日本を半植民地支配するために置いたもので…要するに架空の機関である。
    幕末日本で歴史改変が起きてしまったため、一種のパラレルワールドの中で存在している。
    主人公は三人のタイムトラベラーなのだがそのうち一人は幕府役人から拷問を受け、もう一人もエロい拷問を受け…と話が全く見えないまま進行してしまう。

     主人公達は何の目的によるかもわからないまま歴史改変を阻止しようとするのだが…。

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    2014年04月15日
  • 百億の昼と千億の夜

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    この世界に地球がある意味。この地球に人がいる意味。この世界を含む外の世界があるのかどうか。
    顕微鏡の世界をずーーっと拡大していくと宇宙に見えてくるというのを聞いた気がする。私たちは、外の世界から見た顕微鏡の世界の宇宙にいるのかもしれない。

    本棚から萩尾望都のコミックス「百億の昼と千億の夜」を出してきて、もう一度読み返してしまった。

    それぞれに違う味がして面白かった。

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    2013年08月23日
  • 百億の昼と千億の夜

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    「百億の昼と千億の夜」は僕らの世代のSF原体験だ。「時をかける少女」や「謎の転校生」といった「少年SFシリーズ」で、ジュブナイルSFの面白さに目覚めた僕らは、成長すると共にもっと新しいSF、もっと面白いSFをがむしゃらに求め始めた。そんな時に出会ったのが本書だったのだ。作者の光瀬龍は「夕ばえ作戦」の著者としてお馴染みの作家だった。そして勇んでページをめくった僕の目に飛び込んできたのは、「寄せてはかえし、寄せてはかえし、かえしては寄せる波また波の上を・・・」という呪文のようなリフレインだったのだ。僕は焦った。これは「夕ばえ作戦」とは違う、何だか判らない、何だか難しい・・・
    でも僕はその「判らなさ

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    2013年02月02日
  • 百億の昼と千億の夜

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    時間かかったしもう何回か読まないと分からない。けど懲りずに読み直す気がする。光瀬龍といえば『ロン先生の虫眼鏡』の人だったのに、このギャップの大きさよ!

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    2013年01月15日
  • 百億の昼と千億の夜

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    プラトン、悉達多、ナザレのイエスなど歴史上の偉人と宗教の開祖たちの姿を通して、神とは何か、宇宙の終わりとはをSFの枠組みのもと、壮大なスケールで描いた大作。

    なんとなく既視感を覚える場面もあるけれど、これこそが自分が触れて来たマンガ、アニメ、ゲームなどに影響を与えたのかな。ここで描かれたヴィジョンは非常に影響力が大きいと思う。

    光瀬龍という作家の小説を本作で初めて読んだけれど、不思議な書き方をする作家だ、と読みながら考えていた。
    夢か幻のような抒情性のある文体や場面。そこに本格的なSF設定が土台にすえられていて、奇妙な反応を起こしているよう。仏典で描かれた世界をSF的な設定とともに梵天王が

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    2012年09月28日
  • 百億の昼と千億の夜

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    壮大な神話的古典SFの傑作。萩尾望都がマンガ化しておりこちらも名作だが、キャラクターのイメージが少し異なっており、結果全体に流れる雰囲気もまた異なるものになっている。

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    2012年07月29日
  • 百億の昼と千億の夜

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    ネタバレ

    宗教から物理、SFをごちゃ混ぜにした壮大なスケールと無常感が漂う物語。登場人物はプラトン、悉達多、阿修羅王、イエス、ユダ、アトランティス王と時代や土地、宗教を超えて様々。そして地球の創世から銀河の果てで繰り広げられる物語中に現れては消える"超越者"の存在と謎。「世界とは」「神とは」を問う思考実験のような最後。

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    2012年06月30日