稲垣理一郎のレビュー一覧
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ネタバレ致命傷を負った司と共闘し、氷月を下した千空。
しかし、延命はできても臓器を修復することはできない以上、司は死を受け入れるしかない。
だが、千空はあきらめなかった。
石化から戻るとき、体の組織が修復されるのを逆手にとればいい、と。
だが、いざ司を凍死させる準備が整っても、雑談を続けるのが千空らしくなくて、だからこそ千空らしいな、とも言えた。
別れを惜しむ時間は、合理的に考えれば無駄かもしれないけど、それを必要とする千空が好きだなとしみじみ思ったシーン。
そして相変わらず切り替えが早いところは"らしさ"全開で、石化の謎を解くために海を渡って光線発生源の地球の裏まで行くことに。 -
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ネタバレクロムの脱出劇、謎の電池で活路を見いだし無事成功。
肺炎の話はハッタリと見せかけて、実は本当に患ってるのではないか焦ってしまった……(薬作れるんだから仲間に伏せる必要はないことに後で気付く)
リリアン寝返り大作戦のカラクリに気付いた羽京。
しかし、クロムの脱獄に手を貸していたのも彼だった。
監視の傍ら、杠が破壊された石像の欠片をつなぎ合わせて修復するという、気の遠くなる作業をしてまで人を救おうとしていのを目の当たりにして、千空たち科学王国に希望を見いだしていたのだった。
元ソナーマン(潜水艦の操縦士)だったということは、軍人なわけで、人の死ぬ音を聞いてきた可能性もある。
自分は卑怯だというけ -
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ネタバレケータイがついに機能したぞー!
友との一年ぶりの会話で感極まる大樹。
「俺 は、俺は、千空ーー!」に対しての「お前は千空じゃねぇ」の冷静なツッコミの落差に笑ってしまった。
偽物リリアンで仲間を増やす作戦、騙すのには失敗したけどなんやかんやで無事監視役を寝返らせることに成功。科学で嘘はつかない紳士。
人の心を動かすには、腕力武力よりも言葉。
やはり最終的には情報戦を制するものが勝つんだな、と実感。
そして敵陣に乗り込むために、スマホ(通信機)の次は、自動車を作る!
スマホのインパクトが通りすぎるとまぁなんとか作れそうだな、となるのは少年漫画の戦力インフレ様式美に通じるものがあるようなないような -
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ネタバレスマホ(電話)のために作った水力発電から、製鉄作業も自動化に成功。
そして電球も作成。ゲンもいってたけど石の時代に電球って十分意味分からんのにもう気にならなくなってきた。
点灯式はちょうどクリスマス。イルミネーションとか、千空もそういうのちゃんと意識してるのが意外だった。
そして、そんなとこにゲンも気付いたのか、あまりにも粋すぎる誕生日のサプライズ。なにそれ素敵。
宇宙に人一倍思い入れがあるであろう千空にとって、望遠鏡は絶対に実用性以上の価値があるんだけど、そういうのは他人に見せないとこがとてもらしくていい。
というかゲンさん、"生きてきた日数"から誕生日を逆算できるのが -
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ネタバレルリから語られる、時空を越えた父からのお土産の話。
千空が石になって秒数を数えているとき、宇宙で石化を免れた父は地球に帰還し、百物語と称して千空へ仲間とメッセージを残していた。
父の言葉が数千年越しに届いた奇跡と同時に、二度と父とは再会できない事実を知ることになる千空。
墓標を前に佇む彼の頬には涙が伝っていた。
心のどこかで、石化しているならまた会えると期待していたのかもしれない。
現状、千空だけが明確に親を奪われた子供なのだと思うと、こちらまで泣けてしまった。
そして第二章開始。
司帝国からの刺客、氷月の攻撃をなんとか退ける。
日本刀と金狼のメガネ、イメージの和服とビジュアルが楽しい回。 -
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ネタバレ御前試合と万能薬完成までの巻。
金狼とクロムの奮闘でマグマを下し、銀狼のゲスさが露呈しつつも千空が優勝してまさかの既婚者に。そして秒でバツイチに。
合理主義の千空が妻帯者になるのはちょっと見たかった気もするけど、ルリにはクロムがいるからね……。
そんなことより優勝者への酒(とダメになった酢)で薬完成までのロードマップを怒涛のように完走し、無事にルリは快癒。めでたしめでたし。
と、思ったら千空のフルネーム「石神千空」がなぜか百物語の伝承に……
語られる千空と父の過去。
宇宙飛行士だった父は、3700年前のその瞬間"地上"にはいなかった。
気になる引きで次巻に続く。 -
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自然を相手に人は無力。
銀食器が毒と反応するのは知ってたけど、ガスでも同じように使えるとは知らなかった。銀って有能。
硫酸ガスの事故死の話は、ぞっとした。
自分は現代日本に生まれてなかったら、間違いなくこういうちょっとした事で死んでるだろうな、と思わされる。
自然の法則って命を守るも殺すも意思はなく、平等すぎてとても怖い。
細かい描写だけど、ガラスを手に入れ村に研究室ができたとき、千空の吹き出しの線が震えてるのがとても良い。
父からもらった研究道具と重なる演出と合わせて、感極まってるのが伝わる。
千空みたいな天才キャラって、大樹のような熱血主人公のお助け役(変な発明や薬品でトラブルも引き起こ -
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ネタバレ石の世界にも人間の集落がある?
三連滑車で倒木の下から助けたコハクに連れられて、村を訪れた千空。
門番の金狼銀狼、妖術使いのクロム、なぜかマスクで顔を隠している村の子スイカなど、科学で人心を着々と掌握していく。
地球の地軸が傾いて遠い将来北極星が別の星になる話は、昔読んだことがあるけど、まさかその設定が生かされる漫画があるとは。
というかシャボン玉や炎色反応、磁石の性質に自力で気付いたクロム、すごくね?(多分それは千空が一番分かってる)
桃太郎やゴリラ等、何気なく出てきた語彙についても秘密があったとは恐れ入る。
あと、"全人類が好き"と思わずクソデカ主語になる千空のラー