丸井とまとのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
勉強もピアノも中途半端な高校生・朱莉は、ほとんど接点がないながらもふとしたことをきっかけに、熱心に絵に打ち込むクラスメイト・染谷くんに惹かれていた。
そんな中、染谷くんが校内の事故で意識不明になってしまう。ショックが抜けないまま、入院中のはずの染谷くん(幽体離脱した本人)を目撃した朱莉は、染谷くんが元に戻れるように尽力する。朱莉以外には幽霊体の染谷くんは見えない。そんな不思議な日々が描かれる。
熱中して打ち込めるものがあるって素敵よね。だんだん2人が親しくなっていく様子が微笑ましい。最後、染谷くんが元に戻る直前と戻ってからの場面は切なさも甘酸っぱい感じも温かみもあってよかった。学生、眩しい。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ少しずつ贅沢に読めた時間が楽しく,倖せでした。
仲違いしたお友達とは,結局,別れ別れになってしまうという終わり方がちょっとほろ苦くて,一度壊れた関係って修復するのが物凄く大変だし,自分の経験からしても,修復できたところで,その傷痕ってなかなか塞がることがないものだよなとは感じるので,そういった思春期特有の儚い人間関係が,リアリティを伴って押し寄せてくる読感が非常に良かったです。
主人公である亜子ちゃんたちの,人生は他者と関わって生きていかなければならないからこそ,嫌われたくないと感じて自分を押し殺して他人に無理に合わせてしまう,あるいは我を貫き通すことで揉めごとに発展してしまうという,人と -
Posted by ブクログ
とまとちゃんは、繊細なティーンのあれこれを描くのがほんとうにお上手。
こんな制度あったらわたしならドロップアウトしちゃうけど、真摯に向き合って学校生活送るキャラのみんながかわいいし愛おしい。
自分のことを好きでいるのって実はめちゃくちゃエネルギーがいることなんだけど、自分で自分のご機嫌をとって生きていく術を若いうちに手にできたら世界はずっと生きやすくなるよね。
義務教育で「みんな仲良くしましょう」なんて押しつけるのやめて、ぜひとも自分で自分の機嫌をとって生きていきましょうと教えて欲しいわ。
あとねー誰かの発した「やめて」を一度できちんと聞いて受け入れる人間になりたいよねー
冗談だよ、とか