あらすじ
高1の楓は、いつも友達に意見を合わせてしまい、自分を見失っていた。そんなある日、色が見えなくなる『灰色異常(グレーエラー)』を発症し、人の個性を表すオーラだけが色づいて見えるように。赤や青、それぞれ色があるのに、楓だけは個性のない灰色だった。そして、それを同級生の良に知られて……。自分とは真逆で、意志が強く、意見をはっきりと言う良が苦手だった楓。しかし、良は「どう見られるかより、好きな自分でいればいい」と言ってくれて……。良と関わる中で、楓は“自分の色”を取り戻していく――。
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Posted by ブクログ
だいぶ前に買っていたものの、テストが重なり読めていなく、今日読み始めました。
ストーリーが良すぎてのめり込んでしまって3hくらいで読み切りました。
ネタバレを書きたくないので本の内容は書きませんが、まじで読んでほしいです。
本の世界観に浸ってしまうタイプなので、小説を読むのに勇気がいるのですが、余韻に浸ってしまうのが後悔にならないほどいい作品です!
色が戻った時の表現の仕方も良すぎるので探してみてください。泣けます。
Posted by ブクログ
表紙も可愛くて自分好みでした。内容も入りやすくてとても良い内容でした。恋愛も系も入って良いと思います。主人公が自信をついたのがグットと思いました。
Posted by ブクログ
表紙が可愛くて手に取ってみました。楓の変化にとても感動しました。自分も楓と同じような性格なので共感できた部分がたくさんありました。色んな人の色んな感情が入り交じっていたけれど、感情移入できて読みやすい本でした。
Posted by ブクログ
他人の顔を伺いながら学校生活を過ごしてきた楓はグレーエラーという人のオーラの色以外がモノクロに見えてしまう症状を発症する。そんな中で、クラスでも目立つ存在、赤いオーラを纏い意志の強い藤田と話すようになる。正反対の二人の意見はぶつかり合うこともあったが、それは楓に人との関わりを見つめ直す機会を与え、変化をもたらす。
人間関係は複雑だからこそ、この本は自分の意思と相手の主張の絶妙なバランスの重要性を教えてくれる。若干恋愛要素もあり、ラノベとしても読みやすかった。
Posted by ブクログ
ある日世界から色が消えて灰色にしか見えない女子高生
だけど不思議と周りの人のまとうオーラの色だけは分かる灰色現象になる
嫌われたくない友達の顔色を伺い我慢をしていく日々
でもある日友達に指摘されたことバイト先にいた同級生の言葉をきっかけに自分の思いを言葉にしていくことに
思っていた決めつけていた友達の思い本当の気持ち
お互いにぶつかるようになり言葉にして伝えるようになり新しい友達や繋がりを持ち灰色現象が治る
Posted by ブクログ
とまとちゃんは、10代のハートに寄り添うのがほんとうにお上手だなぁとしみじみ。
誰にだって個性があって、自分の言いたいことを言うのも言わないのも言えないのも、どれも個性。
だれが正しくてだれがまちがっているわけでもなく、そういう人もいるんだって少しずつ学んで共生する練習をするのが学校という社会だと大人になってしまったわたしは思うわけです。
みんな仲良くなんてしなくていいけど、自分と合わない人を攻撃するんじゃなくてほどよい距離をとれるようになれるといいよね。
毎日同じメンバーでとお昼ご飯を食べなくたっていいんだよ。
毎日同じメニューを食べないのと同じで、誰と過ごすかだってその日その日で変えたっていい。
毎日同じ色を纏わなくてもいいし、毎日同じ自分じゃなくていい。
そんなふうに思える大人になってほしいものです。
とまとちゃんの作品を読むと老婆心がメラメラと芽生えて新鮮。
だれもが通る10代の息苦しさを代弁してくれる素敵な作家さんだとおもうな。
しかし楓ちゃんにもしわたし遭遇したら真っ黒なオーラを見抜かれそうだわ。そわそわ。