吉田敦彦のレビュー一覧

  • 世界神話事典 創世神話と英雄伝説

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    今まで読んだ神話本の中で一番面白かった。神話って嘘なんだけど、その国の世界観とかが色濃く出てるから事実しか書かれてないガイドブックとかよりその国について知れる気がする。色々な国がこの1冊に入ってるから比較しやすいのも面白い。

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    2023年03月07日
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 古事記

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    青空文庫で古事記の現代語訳版を読んでいたが、正直語彙が現代と違うものが多く読みづらかったので
    苦戦していた。
    その折に本書を見つけ読み始めた。
    文章が理解しやすい言葉で構成されていて短くまとまっている。
    自分にはこっちのほうが合っていた。
     個人的にはオオクニヌシに関する物語が気に入った。
    特に有名な因幡の白兎。
    白兎が鰐を上手く騙していたのに最後の最後で勝利宣言によってやられてしまうのが人間らしくて良かった。
     とにかく一つ一つの物語が面白い。

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    2022年10月29日
  • オイディプスの謎

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    ソポクレスの『オイディプス王』についてより深く知ることができた。また、分かりやすい解説のおかげで『オイディプス王』の面白さや真髄を発見できた。

    「ペリぺテイア(どんでん返し)」と「アナグノリシス(発見)」が優れた物語にはあるということを知り、確かにと思った。人気のある漫画や小説には必ずある要素だと気づくことができた。
    現代でも通用する物語の構成に必要な要因が、何千年も前に規定されていたということがしみじみと凄いと思う。

    スフィンクスの謎かけの答えである「人間」に関する考察に目が覚めるような心地がした。特に四本足に関する言及だ。
    四本足とはすでに人間以下である四本足の獣と同等の本質を兼ね備え

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    2022年08月26日
  • 雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 日本神話

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    日本人の精神がどう西洋の精神と違っているのか分かりやすく解説されている。

    「これから二十一世紀に世界の人々が、不必要な争いをせずに仲良く共存しながら、どのように生きどんな世界を作って行かねば成らならぬかを考えるために、意味と価値をあらためて見直す必要がある、とても大切な知恵が含まれていると思えるのです。」
    と表紙に小さく書かれている。

    日本神話にはあり得ないことができたり、信じられない見た目だったり、びっくりするような多様な神様がいる。それぞれが役割を果たして日本を作ってくれた。

    我々現代人だって、他者の尊重とか共存が大切ということくらい理解している。しかし、実践できていない。自然、人間

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    2020年01月30日
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 古事記

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    古事記の流れが大体わかった
    古事記は昔の神話
    特に上巻においては神話的なところが大きい

    まだまだわからないところも多く面白いと感じた

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    2019年03月17日
  • 日本神話の源流

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    正直、薄いので期待していなかったが、いきなりやられた。
    直前に読んでいた大林太良著「日本神話の起源」で、
    日本の文化がいろいろな文化の影響を受けた「るつぼ」(236頁)と紹介されていた。
    しかし、私の個人的感覚では「吹き溜まり」なんだよなぁと思っていたところ、
    まさに最初の部分でその言葉があった。
    そうそう、「るつぼ」という言葉の持つ混沌や熱気よりは、
    地理的条件で受動的に寄せられてきましたという「吹き溜まり」の方が、日本文化の形容にはぴったりくる。

    内容がうまくまとめられて、かなりわかりやすかった。
    他の本で読んだ「日本の神話には、世界各地の神話が含まれている」という説明が、決して大げさで

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    2013年11月30日
  • ギリシア神話入門 プロメテウスとオイディプスの謎を解く

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    この本が特に面白いと思える点は、通俗のギリシャ神話が実は解釈しだいでいくらでもその物語の意味付けを変容させるということだろう。
    紀元前のアテネ市民の歴史背景が神話にいかなる影を落とし、今日まで繋がる「物語」の変遷を辿ったかを綴る、極めて興のそそられる本。

    特にオイディプス神話に込めたソフォクレスの精神のくだりは、往年の傑作マンガ「デビルマン」の元型を髣髴させ、矛盾と倒錯に満ちたそた混沌の中で人足らんとするその精神性が、いかなる困難と抒情に満ちたものであるかを描写する。

    欠点は重複描写があまりに多いことではないかな、と。

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    2009年10月04日
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 古事記

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    難解な古事記を要約してくれていて分かりやすかったです。
    登場する神様が凄く多くて、更に名前も長いから一つ一つを覚えきれるものではないなと思いました。
    大雑把な流れを把握するにはいいかもしれません。
    ありがとうございました。

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    2025年02月12日
  • 日本神話の源流

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    日本の神話がギリシア神話などに似ていることが書かれていると知り、手に取る。本当は「日本神話の起源」を読もうと思ったのだが、同じ作者で新しい本があったのでこちらを手に取った。
    日本は昔から物流の末端として位置していて、物とともにお話も伝聞で伝わってきているというようなことを各所に残る神話や昔話とともに解説してあった。ギリシアだけではなく、北からの影響、点在する島と潮の流れに沿った南からの影響と三方向からの影響を受けており、「吹溜まりの文化」として形成されてきている。南方の文化との比較の方があまり意識したことがなくて特に興味深かった。ハイヌウェレ神話というもの、それを具現化したような文化があまりに

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    2024年05月01日
  • 日本神話の源流

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    一気読み。現在日本列島に暮らす人々の祖先や言語については分子人類学等々の研究があり、最近も国際研究チームがNatureに寄稿していたので、これはもはや古いかもしれないけど、吉田先生のテンポとキレ味のいい文章の語り口がとにかく面白いです

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    2021年12月13日
  • 日本神話の源流

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    日本の文化・神話は吹き溜りによって形成されており、天岩屋戸〜天孫降臨に見られる支配者/被支配者の関係性は印欧神話から輸入されたイデオロギーだという説。面白かった。

    世界は最初からグローバルだったのかもしれない。と思った。
    ともかく、吹き溜りの国という表現が気に入った。

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    2020年05月05日
  • 世界神話事典 創世神話と英雄伝説

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    タイトルの通り。各神話内容を簡潔に触れているのみなので、詳細に関してはそれぞれの専門書を読むのが良いかも。でも、入門として様々な神話に触れること、ちょっとした記述を確認するのみならかなり有用な事典。巻末に索引もあるのでありがたい。

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    2019年11月27日
  • 一冊でまるごとわかる北欧神話

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    ロキやらトール、フレイフレイヤの名前が出てきてわくわくした!!あとヘイムダルとかも…!全部を理解できたわけじゃないけどなんとなくふんわり巨人族と神々の争いとかがわかって勉強になったーー!あとジークフリートも関わってきて楽しかった!

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    2016年01月06日
  • 日本神話の源流

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    日本神話と南洋地域との共通性は面白かった。
    古事記、日本書紀は朝廷が権威付けの為に編纂したものだろうけど
    それよりも古来から伝わる口承なんかもたくさん取り入れたんだろうなぁと思う。
    ギリシャとの共通点はよく分からなかった。確かに編纂時期より少し後に天平文化なんかもあるし。伝わってきたのかあるいは。

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    2013年11月04日
  • 世界神話事典 創世神話と英雄伝説

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    世界に散らばる神話内容をそれぞれ分類毎に纏めている。

    ・人類の起源
    ・洪水神話
    ・死の起源
    ・火の起源
    ・作物の起源
    ・女性
    ・トリックスター・文化英雄
    ・英雄
    ・王権の起源
    ・異郷訪問
    ・異類婚
    ・天体

    「世界神話事典 世界の神々の誕生」と合わせて読むとなお良し。

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    2013年09月05日
  • 雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 日本神話

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    初心者向けで、挿絵もついて分かりやすい!
    ギリシャ神話との対比や、日本人の深層心理まで考察しているので、目から鱗でした!

    日本人は世界から見て稀有な存在なのかなぁ…と思いました。

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    2010年09月03日
  • ギリシア神話入門 プロメテウスとオイディプスの謎を解く

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    ギリシア神話の中でも特に有名なプロメテウスと、オイディプスの悲劇を、時代順にテキストが書かれた社会の状況とともに詳説しています。
    「入門」となっていますが、神話のあらすじに終始せず、多義的な語彙の解説などテキストの読みに踏み込んだ記述もあって、読み応えがあります。
    古典ギリシア語やギリシア神話の解釈について知識のある人にも新しい発見があるのではないでしょうか。(わたしは不勉強にして、著者の解釈の妥当性・新しさはよくわからなかったのですが、たぶんきっとすごいに違いないと思います。)
    ただ・・・「入門」としているので仕方がないのかとは思いますが、語彙の解説をするとき、ギリシア語をカタカナで書くのは

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    2009年10月04日
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 古事記

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     この作品は神楽をしていた自分にとってはすらすらと頭に入ってくる内容でした。特に天照~素戔嗚あたりの話がやはり面白い。又、稲葉の白兎の話も非常に面白いと感じました。あの兎みたいに脅威あるものを上手く利用出来たらなぁと思います。 '219/8 '2311/18

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    2023年12月30日
  • 一冊でまるごとわかる北欧神話

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    神話の内容が短編小説のようにまとめられていたので、読みやすく理解しやすかった。
    北欧神話に登場する人物(神)は最高神オージンをはじめ、トールやジークフリート、クリームヒルト、シグルズ、フレイヤなどで、Fateシリーズやファイアーエムブレムで聞いたことあるキャラクターが多かった。
    人類史の方は王や王女の馴れ初めや復讐など、イメージ通りの展開ではありつつも、物語として面白い内容だった。結局は、美人な王女に一目惚れする王子様が多くて笑った。

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    2023年02月09日
  • 日本神話の源流

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    古事記とギリシャ神話に似たような話があるのはなんでだろう?と思っていたところ見つけたぴったりな本。

    海外の神話の概要が紹介されていて、違う国でもその文化の根底に日本の神話と似たような神話があると思うとおもしろい。

    とはいえ、例えばなぜ桃が聖なる果実とされてるのか?みたいはそういう神話の細かいパーツに対しての疑問は解消されないので、今度はそのあたりがわかる本を探そう。

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    2022年08月17日