清水久三子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
・「わかりやすい」=「情報の料と質が適切で脳におさめやすい」状態は、「おいしさ」にたとえると「食物の質・料・調理方法が適切で食べやすい」状態
・「わかりやすい」=「論理的にも感情的にも受け入れやすい」状態とは、たとえると、「メニューがその時の状況やその時の相手の身体の状態にふさわしい」状態
・資料作成のスタート地点は「相手にどんな行動をとってもらいたいか」という、資料の目的と達成すべきことを明確にすることです。
・どんな行動をとってもらいたいのか→そのためになにを理解してもらいたいのか→そのためにどのような状態にすべきか
・期待を把握した上で、期待を超える必要があります。実際によく見受けられるのは、相手の顕在化した期待さえも把握せずに「自分の言いたいこと」を相手の期待だとすり替えてしまうパターンです。
・意思決定に働く「6つの心理」
1.「返報性」2.「一貫性」3.「社会的証明」4.「行為」5.「権威」6.「希少性」
・最終段階の仮説を導く際には、プロファイリングで相手の「今ここ」という現在地を把握した上で、タテ、ヨコにスライドさせて、いかに相手の期待をいい意味で裏切ることができるか、超えることができるか
・お客さまの状態 what’s this?(不信・不適) > Why now?(不要・不急) > Why this?(不経済) > Why us?(不安 これを選んでいいのか)
・メッセージのチェックリスト「言うべきことや、してほしいことなどの「伝えるべきこと」の伝達になっている」「流れの中で特にメッセージが強い山場が設定されている」「目的・ゴールとリンクしている」
・構成がうまくいかない時は、そもそもの論理に問題がある
・情報の量を適切にするために因数分解をする。数学の「ab+ac+ad=a(b+c+d)」の要領と同じで、文書の中で繰り返し出てくる言葉を外に出して、ラベル化していくことです。
・まねる際には、どうしてこのような表現なのかという作成した人の思考をなぞり、それを理解した上でカスタマイズしましょう。 -
Posted by ブクログ
課題設定に着目した本。課題設定力は問題解決力の上流家庭にあたる能力で、イメージ的には課題設定力×問題解決力=成果と理解した。いかに良い課題・本質的な課題をアクションにつながる形で設定できるかが成果に大きく影響する。
よい課題を理解するポイントとしては、視野・視座・視点の3つかがあげられる。視野は空間や時間の広がりのことでどれだけ広い範囲を含められるかということ。仕事でいえば、後工程への影響を考慮しているかや目の前の事態を収拾するだけでなく将来のリスク低減も検討しているかということ。状況に合わせた範囲で考えることが重要。視座は誰の立場に立って考えるかということ。期待を超える成果につなげるためには2つ上の視点に立つことが求められる。視点はどこに着眼して課題を整理するかということ。
課題設定のやり方はインプット→プロセス→アウトプットの3ステップでポイントがある。インプットでは、聞く・ぶつける・はかるということをやる必要がある。
プロセスではロジカルシンキングとラテラルシンキングの組み合わせで対応する。
アウトプットとは、最終的にどのように課題を定義するかや伝えるかのことでここまでやってこそ完璧な課題設定になる。端的にいうと誰が何をどのようにやるのかを明らかにすること。
まとめてみると至極当たり前な気もするがすべてをきちんとやることは非常に難しいと実感する。
日々の業務にまい進しているとついつい視座が低くなったり視野が狭くなってしがちである。広い視野・高い視座を保ち続けるためにはモチベーションの維持が重要ではないかと考える。常にレベル高い考え方に触れておく、何かに打ち込むなど日ごろから自分を研鑽し充実しておくことがこのあたりの向上につながっていくのではないか…。
日ごろの自分に引き付けて考えると、課題設定のステップの中ではプロセスの特にロジカルシンキングに傾倒しすぎていると感じた。全体としてとらえなおしてみるとこの部分だけを強化してもごく当たり前の課題設定しかできないことに気付いた。たぶん今のままの成長方向だとごく当たり前のことを速く・わかりやすく整理することはできてもそれ以上にはならない気がする。このへんはひごろ仕事をしながら薄々思っていてどうしていいかわからなかった部分なのでとても勉強になった。
今後はこの3つのステップとそれぞれのポイントを意識して全体として課題設定力を強化して期待を超える成果を出せる人材になりたい。 -
Posted by ブクログ
冒頭で「分かる」ことの定義付けを行い、
その実現に向けた資料に求められる要件を、
「テクニック」と「おもてなしの心」とし、その詳細を綴る。
パワポでプレゼン資料を作る機会の多いであろうビジネスパーソン必読の1冊。
図表・テンプレートも多く、すぐに実践に使える親切な内容。
テクニック的な面は経験・練習もあろうが、
「そもそも誰に分かってもらう資料なのか?」
ここに立ち返ることで、見えないものも見えてくることが理解できる。
そして、恐らくかなり我流になっているであろう自分の資料作成。
本書を参考にして今一度見直し、更なるレベルアップを図りたくなった。 -
Posted by ブクログ
ある問題をどう解決するかの「アプローチ方法」も当然重要だが、そもそもの「問題設定の仕方」が正しくないと、仕事の質はあがらない。様々な問題の中で「あるべき姿と現状とのギャップを埋めるモノ」こそが『真の問題=課題』である。この正しい課題設定の一連の流れが、非常にわかりやすく整理された本。
以下、参考になった点、引用、自己解釈含む
・相手の期待を超えて初めて評価される。
・課題設定から実行に移すまでには「①発注人の理解」「②良質なインプット」「③インプット情報の組み立て(プロセス)」「④アウトプット」の流れ。
・その課題は誰にとっての課題なのか。同じ問題でも、見る立場によって問題の捉え方が変わってくる。その仕事の「真の発注人」を想像し、言われた課題の「視座」を上げて捉えることが大事。その為にも、発注人のバックグランドを正しく把握することが必要。バックグランドを把握する為の切り口として「ニューロロジカルレベル(NLP)」と、「ベルビンロール(BR)」という考え方で整理するのがおすすめ。
・NLP
「①環境:その人がおかれている立場」
「②行動:その人が好む行動特性」
「③能力:その人がもっている知識や理解力、実行力」
「④信念:その人がもつ考え方の中心(売上>利益主義とか)」
「⑤:自己認識:その人が自分自身をどう捉えているか。覚悟、意識の持ち方とか」
・BR
「①調整者:全体をコーディネートするのが得意。細かいことは自分で見ないため、細かな作業だけではあまり評価してくれない」
「②意思形成者:タスクを早く完結することを喜びとする、自信があって結果重視。新たな挑戦などを好む。指示を出すことが多く、人の意見を取り入れる余地が少ない。」
「③創造者:アイディアが豊富。内気な傾向もありアイディアを批判されると内に閉じこもってしまう。アイディアを否定せずに膨らませる形で意見をすると良い」
「④監査役:数字に強く、分析が好きな批評家タイプ。アウトプットを細かく見てあらさがしをしてしまう為、現場のモチベーションを下げてしまう傾向。最初からその傾向に注意し、リスクを予め回避できるよう早めに接する」
「⑤実行者:着実に実行するのが得意で理論的にアプローチを好む。確実に実行したいため、物事を局所的に捉えてしまい、大局的な話をすると理解が出来ず不安になる」
「⑥調達者:フランクなタイプ。すべて自分で解決するよりも、色々な選択肢を集めて広げていくタイプ。社交的で色々な人に話が通じやすい。物事が拡散しがちで、周囲が振り回される欠点も。その人の人脈を活用すると喜ぶ傾向」
「⑦協調者:他人の感情を読むことに長け、協調性を重視して物事を進める。とにかく物事を荒立てたがらず、人間関係を重視するため、ドラスティックな行動を好まない」
「⑧完璧主義者:完璧にしないと気が済まないタイプ。できないということを非常に嫌がる。プロセスやアウトプットも細かく要求。人に任せられない。最初の課題設定の段階で詳細なディスカッションをしておく。信頼を得られた後は、任せてくれることも多い」
・課題を「空間軸(業務の範囲を広げてみる))」「時間軸(いつの時点でのあるべき姿なのか)」を加えて捉えられる『視野の広さ』が重要。
・課題設定の際には「①自己防衛(自分が出来ないことを避ける)」「②先入観(本質的な問題に目を向けない)」「③落としどころを決めてかかる」の3つの壁があることを意識する。
・聞く際には「①対象(現状、あるべき姿、問題点)」「②内容(感情、思考、事実)」「③明確にするポイント(省略化、一般化、歪曲化)」の『3×3マトリクス』で考える。
・思考の組み立てとして、ロジカルシンキングに、ラテラルシンキングを組み合わせる。ラテラルが入らないと、思考のジャンプが出来ず、限られた範囲内での課題解決しかできない。(オズボーン、6ハット、4Cなど)
・アウトプットの流れとして「①現状とあるべき姿」「②目的とゴール」「③アプローチ手順」「④スケジュール」「⑤体制役割」「⑥想定リスク」の流れで作るとわかりやすい。