竹内均のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ生き方の指南書。
特にビジネスマン向け。
新一万円札にもなった近代日本経済の父、渋沢栄一の自身の経験を交えているため説得力がすごい。
論語の引用も多く参考になる。
勉強になった考え方
・人は社会の中でしか生きられないので利他的であるべしである(利己的は却って損する)
・楽観でも悲観でもなく達観(中庸)であるべし
・道徳と利益主義は両立できる
・ビジネスマンの必須スキルは簿記と文章力
・実務者の7つの素養
①実直、道徳的
②勤勉精励
③着実
④スピーディー(着実が前提)
⑤温厚、謙虚
⑥規律、秩序を重んじる
⑦忍耐力
・才知よりも徳義が大事
・水清ければ魚棲まず(厳格過ぎてもいけない)
・新世 -
Posted by ブクログ
ネタバレ印象的な箇所
①自分の私利私欲のために生きるのでなく、公益のために生きるべきという一節。皆が公共のものを利用し、社会に支えられて生きている以上、自らも社会のために生きるという心構えを持つべきで、そういった生涯目標を置くべき。
②冨貴や貧賤で人生の成功を決めるべきではない。それはあくまで結果論であるため。道理に欠けず人のために生きること。それを成功と論ずることで、社会の秩序は守られる
その他
・良い習慣を身につけることで、品格、器量が養われていく。成功者ほど、小さな事を疎かにしない。
・遊びも集中して取り組む。何事にも集中することが仕事への集中にもつながる。心を散漫にするのは、何事にもおいて -
Posted by ブクログ
ネタバレ人生には足を止めて休んでいる時間はない。他人からの援助と自らのいっそうの精進はともに欠かせない。
ある人間にできることは、同じような環境に置かれ同じ目的を追求したとすれば、他の人間にも実現できること。並みの能力にもかかわらず粘り強く努力と研究を重ねた末に名声を得た者の方が多い。勤勉と努力が素晴らしい成果を生み出すことは間違いない。
偉大な成果は、決して一瞬のうちに得られるものではない。そのため、少しずつでも着実に人生を歩んでいくことができれば、それを本望と思わなければならない。
どんな仕事でも、それを好きになるよう心がけて自分自身を慣らしていこう。
諸君が天性の才能に恵まれているなら、勤勉がそ -
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Posted by ブクログ
渋沢栄一の生き方の根本となる考え方が網羅された一冊。
以下の3点が非常に興味深かった
①孔子が富貴を嫌ったのは誤った解釈であると渋沢栄一は考えていると言う事。宋朝の朱子が日本に孔子の考えを持ち込んだ際に、富貴貨殖と仁義道徳は相入れないと言う誤った思想を蔓延させた。孔子はあくまで正しい道を踏んで富を積めと言っていると渋沢栄一は解釈している。いわゆる「清貧」からの脱却する事で、日本全体を豊かにしていこうと言う考えの元、渋沢栄一が様々な事業を成功させた事は富貴貨殖と仁義道徳が両立する事を身を持って証明していると感じた。
②一時の成功や失敗は長い人生の中で泡沫のようなもので、目先の事にこだわって成功や -
Posted by ブクログ
同時に自助だけを唱えたら能力主義になって、弱者が救われないというマイケル・サンデルの本(幸運も実力のうち)を読んでいて、批判的な視点で読み始めたが、結果非常によかった。
特に最終章の人格の話の部分では、人格形成が重要だという、7つの習慣の元ネタ的な雰囲気を醸し出していて非常に好感。
ごりごりの強者の論理ではあるものの、これを自戒として実行するか否かで自身の人生をコントロールできるかどうかは大きく変わると思う。
今の日本は自助という言葉はもう少し浸透したほうが良い。
コロナ対策ではひたすら首相を責め、何かあると国が悪いといい、Twitterでは常に誰かが責められ精神を病み、人を責めて炎上さ