あらすじ
◎父から息子へ贈る、人生論の最高傑作著者のフィリップ・チェスターフィールドは、 18世紀のイギリスで最大の教養人の一人と称され、大使、閣僚としても活躍した。本書は、その彼が自分の息子に宛てて、人生万般の心得を説いた教育的書簡。著者一流の機知と常識、愛情あふれる名文は、約250年の時を超えて世界各国の人々に読み継がれてきた。「処世の知恵」が詰まった、極上の「人生の教科書」である。
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Posted by ブクログ
(flierで流し読みした)
物腰柔らかに、礼儀正しく、外見は整え、知識をつけ・・・品格を養いなさい、という話。仕事のノウハウ論では触れづらい点であるほか、本人の生き方に直結するが故に職場でこのようなことを部下にどうこう言うというのもセンシティブな領域だと思われる。ただ、このようなもう少し人間関係全般にまで視野を広げたアドバイスというのは面白いし役立つと思う。
Posted by ブクログ
人を馬鹿にしてはいけないと書いた次の章でイギリス人馬鹿にしてて笑うし、よく遊べとか君を信じてるとか言いながらギャンブルや酒をやめとけってのも矛盾とは思うけど、父親の愛ってことやね
今年30歳で書いてあることに本当にそう思うと共感することだらけやし、実践していきたいから何度も読んでいきたいけど、実際に父親からこうやってあーだこーだ言われるの想像したら嫌すぎる
Posted by ブクログ
生き方で参考になる考え方が豊富に含まれている。
このやり方を実践できれば、正直どこでも生きていける。
最近思うのが、やっぱり海外の人が書いた本の方が日本人ぽくなくて、たくさんの発見がある。
Posted by ブクログ
英国の政治家で文人のフィリップ・チェスターフィールド(1694~1773年)が息子に宛てた手紙をもとに、『息子への手紙』として1774年に発表された作品の翻訳。
自己啓発書の古典中の古典であるサミュエル・スマイルズの『自助論』(1859年発表)に先立つこと百年近くに書かれた本書は、長い間英国の上流階級でのGentlemanshipの教科書として使われ、英国の心ある人たちは皆読んだと言われている。
アメリカナイズされた現代社会においては必ずしも“成功の秘訣”とは言えない部分もあるが、私の好きなヨーロッパ的な良さがとてもよく表現された、年を経ても読み返せる作品である。
「何事も、やるからには一生懸命やらなくてはいけない。中途半端にするくらいなら、しない方がずっといい。大切なのは、自分のしていることに集中することだ。物事は、する価値があるか、ないかのどちらかだ。中間はない」
「結局のところ、自分に確たるものを持っている人は、一般論などに頼らなくても、言いたいことはきちんと言えるのだ」
「知性ある人間というものは、急ぐことはあっても慌てることはない」
「こざっぱりとした身なり、優しいしぐさ、節度を保った衣服、心地よく響く声、伸びやかで曇りのない表情、相手に合わせながらもなおはっきりとした話しぶり-これ以外にもまだまだあるが、こういったものひとつひとつが、なぜか人の心をとらえて離さない、小さな要素にちがいない」
「生きる知恵の根本は、何といっても感情をおもてに出さないこと、言葉や動作や表情から、心が動揺していることを悟られないようにすることだ」
「物腰の柔らかさと、意志の強さを兼ね備えることこそ、軽蔑されることなく愛され、憎まれることなく尊敬の念を抱かれる唯一の方法であり、また、世の知恵者がこぞって身につけたがっている、威厳を身につける方法でもある」等